芥川龍之介 (岩波新書 新赤版 414)

著者 :
  • 岩波書店
3.19
  • (1)
  • (4)
  • (15)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 91
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004304142

作品紹介・あらすじ

いま、日本のみならず世界で愛読されている芥川。古今東西の教養と機智縦横の趣向に富んだ小説の魅力を示すと同時に、人間関係や若き日に育まれた倫理に新しい光をあてながら、疾走する生涯を丹念に追った待望の本格的評伝。時代や状況と格闘した作家像を清新に浮かび上がらせ、羅針盤なき現代にとって芥川とは何かを問いかける。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 1995年刊行。著者は都留文科大学教授。

  • 他著で読んだ記憶が戻ってきたが、多分中村真一郎著の芥川龍之介の世界だったと思う。手ごたえのある内容で、改めて芥川龍之介の作品を読みたくなった。さらに息子さんたちの作品にも・

  • 芥川龍之介の評伝です。

    本書でも言及されている吉田精一の名著『芥川龍之介』をはじめ、芥川の評伝はけっして少なくありませんが、本書は簡潔な新書の体裁でありながら、著者自身の新しい研究成果も盛り込まれており、興味深く読みました。

    かつては、プロレタリア文学と芸術至上主義の対立という枠組みの中で芥川の位置づけがなされることがあり、著者はそうした解釈を乗り越えて、芥川の作品の時代を超えた魅力を示そうとしています。かつて唐木順三によって、時代状況とのかかわりの中で芥川の作品が意義と限界が指摘されたことがありましたが、そうした評価を打ち破るような芥川像を本書が提出できているのか、疑問なしとしません。

  • 湯河原などを舞台とした作品です。

  • 初めの方に芥川の思想ベースになっている、としている「謀反の精神」が木曽義仲にあるのか?と思ったり、「羅生門」の下人の姿に対する考え方もなんだか納得が出来なかったような。著者の作品観と合わなかったのかもしれません。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

関口安義(せきぐち・やすよし)
1935年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。都留文科大学教授、文教大学教授などを歴任、また中国・河北大学、オレゴン大学、ワイカト大学などで客員教授を務めた。現在都留文科大学名誉教授。博士(文学)。専門は日本近代文学。著書に『評伝 豊島与志雄』(未来社)、『芥川龍之介』(岩波新書)、『特派員 芥川龍之介 中国でなにを視たのか』(毎日新聞社)、『芥川龍之介とその時代』(筑摩書房)、『恒藤恭とその時代』(日本エディタースクール出版部)、『評伝 長崎太郎』(同)、『よみがえる芥川龍之介』(NHK出版)、『芥川龍之介新論』(翰林書房)など多数。日本キリスト教会浦和教会会員。

「2019年 『評伝矢内原忠雄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

関口安義の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×