未来への記憶 下―自伝の試み (岩波新書 新赤版 708)

著者 : 河合隼雄

• 岩波書店 (2001年1月19日発売)

感想・レビュー・書評

[haruさんの感想 · 2012年8月6日]

読んでよかったです。

河合隼雄先生の本は、読める時には「すっと入ってくる」けれど、そうでない時には全く入ってきません。
その意味で、今がこの本を読む時であったのだろうと思います。

ユング研究所のエピソードは興味深く、わくわくしながら読み進めました。
学ぶこと、教えること、資格を取ること、トレーニングを受けることなど、私が今まで抵抗があって向き合えなかったものごとについても、すんなり入ってきました。

ああ、学びたい。

そして、文化の違い、考え方の違いについての捉え方の豊かさに、心惹かれました。

臨床心理学への関心は、膨らんだりしぼんだりを繰り返しているのですが、河合隼雄先生の本を読むと、やはり興味が膨らみます。

ああ、やはり学びたいな。