- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784005009749
作品紹介・あらすじ
日本の古典の代表か、世界の文学か、色好みの男の恋愛遍歴か――。平安時代から現在まで、人々を夢中にさせつづける『源氏物語』って、いったい何が面白いのでしょう。物語の展開をたどり原文の言葉にも触れながらその秘密を探ります。初めて読む人から『源氏』ファンまで、千年生きる物語の魅力に今、出会ってみませんか。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
これまで何度も源氏物語にチャレンジしてきたけど、なかなか難しくて完走したことはなく。これも簡単ではないのだけど、かなり読みやすくて、あ、この人物ってこんな感じだったのねとだいぶ理解できました。
-
宇治十帖まで触れてるのは珍しいなーという印象がある。光源氏はまだいいところもあるけど、ほんとに柏木のこと好きになれない! こいつ平安時代の倫理でもダメ男じゃない!? 落ち葉の君がかわいそうすぎる…
空蝉然り桐壺然り女三宮然り、密通した女は出家するというのは言われてみれば確かに〜!だったな。
ところどころ、「〇〇が△△にならないのは物語の都合上」みたいな説明が入るので紫式部も執筆構成に悩んでたんだなあと急に身近に感じてしまった。 -
私は面白く読めました。でもある程度物語、登場人物を知っていないと厳しいかな?巻末に関係図や登場人物の説明と年表はありますが、物語の順序ではなく前後するので。切り口はとても良く参考になりました。平安時代の女性の不遇みたいなものをすごく感じます。
-
源氏物語について、研究を重ねた作者が作品の概要を俯瞰しつつ解説した入門本。
基本的に現代語訳された上で中身の解説が為されているため、初心者でも受け入れやすく興味深く読むことが出来た。
作者・紫式部の意識や当時の異文化に触れつつも、いつの世も変わらない男女関係について確認している。直前に牛車についての本を読んでいたため、平安時代の貴族意識などもあまり突っかからず読むことが出来た。
源氏物語は登場人物がとても多く分かりにくいという印象が強かったものの、今作で時系列を追ってそれぞれの関係性に触れたため、案外と個性が目立ちわかりやすい人物像となっているのだなと思った。男女関係が主題だと思っていたのだが、政治的謀略を巡らせる男貴族や、男に振り回され続けて遂に自立の道を選ぶ女なども出てくるのが印象的。
ただ、相変わらず光源氏の印象は若干悪い。いくら高尚に語られていても、一夫一婦制の現代においては、何人もの女に目移りし、挙句の果ては情愛を捨てる光源氏の姿は、どうしても悪く映ってしまうのではないだろうか。そこら辺も含めて現代との文化差を感じた。 -
ある程度知識があって初めて理解でき、楽しめる内容。
ジュニア新書というには難しすぎるような気がする。入門というのは研究入門のことかな? -
女子栄養大学図書館OPAC▼https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000067283
-
未読の源氏物語を少しでも理解できるようにと
ジュニア新書に手を出してみました。
ただ、さすがに未読の人間には厳しいものがあり。
『あさきゆめみし』からとりあえず入ろうかな…。
源氏物語が出来た歴史的な背景や、どのような扱いを歴史的にされてきたか、という点は改めて勉強になる。 -
岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00648054
日本の古典の代表か、世界の文学か、色好みの男の恋愛遍歴か――。平安時代から現在まで、人々を夢中にさせつづける『源氏物語』って、いったい何が面白いのでしょう。物語の展開をたどり原文の言葉にも触れながらその秘密を探ります。初めて読む人から『源氏』ファンまで、千年生きる物語の魅力に今、出会ってみませんか。
(出版社HPより) -
今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」を観る前にまず理解を深める必要のあった『源氏物語』。まずは入門書からと思い読んだ『源氏物語入門』。千年読み継がれてきたその魅力を平易に解説している。好色・多情で一面では不誠実にしか見えない光源氏だが、権力者が一夫一妻に生きないことで救われる女性がいたという当時の現実、決定的な身分差を前提にして光源氏をめぐり意識し合う女性たち。現代と大きく異なる当時の制度や慣習と、時代を超えて共通する人間心理を解き明かし、長く人々を魅了してきたその秘密に迫る。