企業中心社会を超えて――現代日本を〈ジェンダー〉で読む (岩波現代文庫 学術 422)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006004224

作品紹介・あらすじ

企業中心社会、それは大企業の利害が個人や社会の利益よりも優先される社会である。長時間労働、過労死、福祉の貧困……。戦後の社会政策論は繰り返し企業中心社会の弊害を指摘してきたが、そこでは女性と男性が直面する現実の違いが忘れられていたのではないか。大企業中心の社会が作り出す歪みと痛みを、ジェンダーの視点から捉え直した先駆的著作。

感想・レビュー・書評

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    https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/658627

  • ジェンダー視点から日本の企業社会の実態をするどく分析した名作。

  • 総合政策学科 森川美絵先生 推薦!
    修士課程にいた時に感銘を受けた本です。現代日本社会、近代社会における私たちの暮らしについて、広い視野で捉える・理論化するとはどういうことか、学べます。その後の議論に大きな影響力を持った本です。社会科学の専門領域は問わずに読めます。

  •  とても明確かつテンポよく論を展開しながら、社会制度の成り立ちにも家父長制的なジェンダー関係が埋め込まれている様を読者に見せつけてくれる。
     著者の力強いメッセージ、『生活保護の「濫救」が「惰民」を「養成」する恐れには過剰なまでに激しく対応し、他方で出世競争の勝者である大企業正社員にはより厚い生活保障を提供した。この特徴を「大企業本位」と呼ぼう。』『戦後の社会保障の制度設計では、「経済社会の活力」の維持助長が最優先されたといえるのである。』は、自民党政権が進めてきた、また今も現在進行形で進められている政策へのアンチテーゼとなっている。

  • 東2法経図・6F開架:B1/8-1/422/K

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著者プロフィール

東京大学社会科学研究所教授

「2014年 『生活保障のガバナンス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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