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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784006020019
みんなの感想まとめ
文学理論をわかりやすく解説する教授の講義を通じて、読者は文学の新たな楽しみ方を発見します。印象批評やロシア・フォルマリズム、構造主義など、多様な理論が紹介され、懐かしさと共に学生時代の思い出が蘇る方も...
感想・レビュー・書評
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学生時代に買ってまだ本棚にあったのを再読。
唯野教授の講義という形で文学理論が分かりやすく解説されている。
印象批評からロシア・フォルマリズム、記号論や構造主義などが取り上げられており、文学理論概説として役には立つ。
なにぶん30年近く前の本なので、今の最新の文学理論に言及している筈もなく、今はもっと色々な理論が出ているのだろうが、少なくとも今の私は文学理論よりも世界情勢や現代社会の仕組みの方に興味を引かれるみたいだ。
前よりも小説を読まなくなったしな…。 -
構造主義ブームのなかで卒論や修論を書いたことが思い出される。文学って研究対象となるの?と嘲った某助教授の顔が衝撃的だった(私事)。
しかし大学の権力抗争って醜いな。これじゃ政界と変わらんだろ。日本の大学は神聖な場というにはとんでもなく乖離していて、社会に出る前のモラトリアムを許されたところでしかない、哀れな一面がたしかにある。学生時代の専門に通じる内容で懐かしかった。デリダだのフーコーだのを使って文学を切り刻んでいたわけだが、唯野教授の講義を聴いて、文学批評なんて無視して、物語をひたすら愉しもうという気になった。米津玄師さんの書棚にあった本なので手に取った。接点が見つかり嬉しい。 -
大学教授の知られざる世界と、小説内で展開される文学部唯野教授の授業を受けることができる本。この唯野教授の授業は、面白くかつ、わかりやすい文学理論なのだ。この教授の授業を生で受けてみたいと思った。
本書を読了した今、最初のページに戻り、授業のところだけ拾い読みをして、文学理論を学び直そうと思っている。
そして、斜め読みしていた注釈も、しっかり読み込み、宿題に出される課題図書も読み進めたら、唯野教授のような授業をまねることができるかな? -
#2804ー99
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面白く読み通せたがどこまでがパロディでどこまでが真面目か分からなくなる
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90年代、学生時代に読んだ本。オーディブルで見つけて数十年ぶりに聞いた。学生当時、文学理論を理解したいと思っていたら、こんな面白く解説してくれる本があるんだ〜!とめちゃくちゃ感動して、付箋をつけて線を引きながら、一生懸命何度も読んで、宝物のように扱っていた本だった。オーディブルで数十年ぶりに聞くと、エイズネタとか、下ネタとかが多くて、時代の雰囲気の変化に驚愕、、、あの頃は、唯野教授に尊敬と憧れしか抱いてなかったけど、今はちょっと唯野先生をそんなふうには受け付けられんかった。時代もだけど、自分の感性も大きく変わったんだなぁ、、、。
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理論書ばかり読んで凝り固まった脳みそに、パロディ含む文学理論を通すのが良かった。
大学って本当にこんなおじさんの集まりなんですかね?とてつもなくしょうもないコメディーでサクッと読めるのに読了後しっかり知識入ってる(唯野視点の文学批評だけど) -
文学部とはこういう所なのか!と素直に受け取って良いもの?ストーリーが面白すぎたから講義の部分も同じテンションで読み進めてしまったけれど、これはユーモアを利用した批評論の押し売りか!とても面白かったです。コミカルドタバタでした。
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現象学とか記号論とかを面白がっていた頃を思い出せた。講義パートは饒舌。大学教授の戯画化のパートはドタバタで、読んでいる間中、常に頭の中は喧しい。
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こんな人がいる大学に通ってみたかった。
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筒井康隆の本は、学生の頃によく読んだ。友人達とドタバタの短編を読んで話のネタにしたものだ。この本も、ベースは大学教授の裏事情やドタバタのストーリー。但し作者が考える文学論・思想を主人公に真面目に語らせており、創作部分とアカデミックな部分のギャップが凄い。面白い小説を読みながら、勉強にもなるという大変凝った本になっている。こういうアイデア、それも筒井康隆らしいと思った。
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唯野教授個人は饒舌な小男、モラルも低くて女子生徒に手を出したりする俗っぽさ。周りのキャラクターも小便を漏らしたり、小狡い性格だったり、全然立派な人物はいない。
大学教授たちの世界は政治根回し、足の引っ張り合いばかりで期待ほど勉強していない。
でも講義はとても面白い。欄外に及ぶ知識の深さ、紹介される本は膨大で、文学理論は全てはわからないけど、読みやすく砕けた表現になっている。難しいから参考文献をもっと読んでもう少し知識が増えてから読んだらまた面白いかもな。
毎章唯野をめぐるドタバタしたエピソードで始まり、講義で終わる話の型も決まっている。
斉木が蟇目と衣服を調えながら研究室から出てきたあたりから特に面白かった。 -
講義の部分は「文学ってこういうことなのかぁ」などと感心したが、全体的にはあまり楽しめなかった。登場人物の日常が殺風景で、普段何を考えてるのかわからない、というか、そもそも何かを理解したり整理したりすることが習慣として全く身についていない人たちの恨み言とか、泣き言が並んでいるだけだったからだ。(文学部の)大学教員はこういうつまらない人間の集まりなんだよ、という点では優れた著作といえるのだが、どこが笑いどころなのか私にはわかならない。
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濃厚な文学批評論の講義と軽快な大学教授のコメディーが合体している。コメディーの方は語り口が軽いのでとても読み易い。講義の方はある程度文学や哲学の知識がないと全部理解できないであろうと思った。メタ的な描写が入ってくるのが面白い。
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早治大学文学部の弱小教授、唯野仁は、魑魅魍魎が跋扈する学部内政治に翻弄されながらも、ペンネーム野田耽二で密かに小説を書いている。しかしてその志は、「新たな文学理論の確立」。
本書では、唯野教授が立智大学で非常勤で受け持つ「文芸批評論」の第1回から第9回までの小難しい講義の進行と共に、嫉妬が渦巻く幼稚でドロドロした学内政治ドラマが展開していく。
学内政治のパロディはリアリティがあって面白かった。残念ながら、現象学、解釈学、記号論、構造主義、ポスト構造主義など、唯野教授の講義は難解でちんぷんかんぷん。フムフムと分かればカッコいいんだろうけどなあ。 -
もうこんな大学ないと思うのだが、それでも少しあってほしいと思うし、
こんな教授いはしないと思うのだが、それでもいてほしいと思う。
惜しむらくは、読者には前期の聴講しか許されていないことだ。 -
本気の実験的な小説って好きなんです。
作家の教養がビンビンに伝わってきて、それでいて知識のひけらかしになってないから、作品に緊張感が保たれています。
「もっと勉強しましょうね」
唯野教授の学生に向けたこの言葉は、作家、批評家、ひいては我々のような読者にも向けられた言葉なのだと思います。 -
面白かった。流石筒井康隆。大学では英文学の教授、裏では小説家として文学理論を体現するような小説を書いている唯野教授の目を通して、ドロドロの大学内部の権力闘争とそれにまつわる珍事を描く。また各章のラストは唯野教授による文学理論講義で締めくくられているため、本作を読むだけで文学理論の概観を知ることができる入門書のようなものにもなっている。
ウィットに飛んだ言い回しも教養に支えられた作中で披露される文学知識も全て素晴らしい。サクサク読むことができる口当たりの軽さと裏腹に読むと本当に大学の講義を一期分聞き終えたかのような満足感も得ることができる。大学の内部事情に関してはかなり悪意的というかコメディ的に誇張・脚色はされているだろうが、「ここまでじゃなくとも近いことはあるのだろうな」と思わせるリアルさ。小説としてもある種の暴露本としても理論の入門書としても、色んな面で楽しむことができる作品である。
……のだが。現代に復刊は絶対できないだろうな、という問題作でもある。時代を反映しすぎている。悪い意味で。言ってしまえば差別表現がすごい。特にひどいのがエイズ差別とゲイ差別。読んでいるだけでぎょっとするような言説がポンポン出てくる。が、そういえば一昔前の日本ってこんなだったわ、ということをすぐに思い出してしまう。そう言う意味では歴史的な資料ではある。この本の発刊当時の日本がどのような空気感の中にあったか、このような公然とした差別が『差別』とすら認識されずにまかり通っていたか、ということの何よりもの証左だからだ。内容に改変を加えて差別表現を抑えれば……と考えたくなるが、正直ストーリーの根幹にそれらの差別要素ががっちり組み込まれてしまっているから無理そう。
本作は非常に面白く読む価値のある本だ。すでに様々な人が触れている通り文学理論の概観を知るにはうってつけ。おまけに小説としても読んでいて面白いのだから素晴らしい。が、それはそれとして内容表現は現代からみると非常に問題がある。往時の小説を読むときはままあることだが、差別問題の是非は一旦置いておいて、『そういう時代であった』事実をきちんと念頭に入れたうえで楽しむ作品であろう。
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
筒井康隆の作品
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感想 :

だいたいが印象批評だよね、小林秀雄を頂点とした…笑
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だいたいが印象批評だよね、小林秀雄を頂点とした…笑
筒井康隆では私は「時をかける少女」を未だに読んでないんだよね。読まねばと思いつつw
そんなテストがあるんだねぇ!
そんなテストがあるんだねぇ!
キャンセルカルチャーで畏怖の対象になってる某フェミニストさんが言及してて知ったんだ。いやぁ、フェアと言えばフェアなんだろ...
キャンセルカルチャーで畏怖の対象になってる某フェミニストさんが言及してて知ったんだ。いやぁ、フェアと言えばフェアなんだろうけどマジで首を傾げすぎてそのまま首の骨が折れそう…
只野教授も今読んだら意味がもっと分かって面白いのかも知れない。