- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006022600
作品紹介・あらすじ
『ゲド戦記』シリーズの作者が、鋭い言語感覚とウィットに富んだ文章で、ファンタジーを紡ぐ想像力や言葉、さらに生い立ちや子どもの頃の思い出、愛読書などについて自由に、軽やかに語る。ル=グウィン文学の神髄がたっぷり詰まったエッセイ集。巻末におもな邦訳作品のリストを付す。
感想・レビュー・書評
-
言葉のリズムを掴む
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ゲド戦記の作者の考えを知ることができると考えて読んでみたが、訳が合わないのか内容に集中できなかった。
-
著名な作者が至る所で行った公演や、他の本の前書き後書きを纏めた一冊。このような本は四冊ほど出てるらしく評判良さそうだ。背伸びしない等身大の「わたし」のとらえ方に非常に好感が持てる。あくまでも自分は物語が大好きで、常に読者の立場にいて、創作は膨大に溜まった知識をたまたま出したにしか過ぎない。やはり変なルールにはチクリ。ただの体験談を本人がファンタジーだと発表したらファンタジーになる、と言うのはおかしいやろ。そうそう。賞取ったから素晴らしい作家とは違うんやで。賞は賞。創作意欲を消すもんなんかじゃないで。
-
ル・グウィンのエッセー集。ファンタジーについて、創作について、空想的について、子供時代の図書館、学生時代の図書館、図書館の必要性について、等々。
-
内容もテーマも「夜の言葉」と重複する部分も多いが、「夜の言葉」との相違(例えばトルストイに対する評価)や同じ苛立ちや憤りをよりしたたかにしなやかに一見「上品なおばあさん」分の文体に混ぜ込む手法の円熟に着目すると興味深い。著者の生まれる前に亡くなったイシについてではなく、著者の家族の友人だった二人のネイティブ・アメリカンの男性の思い出を語った「インディアンのおじさん」が美しい。
-
ファンタジー作家の心の内がわかりました。
-
『ゲド戦記』で知られるル=グウィンのエッセイ集。
全体は『個人的なこと』『これまでに読んできたもの』『いま考えていること』『作家として書くこと』の4部構成になっており、本文庫版では単行本版に収録されていた2篇が割愛されている。
『これまでに読んできたもの』『作家として書くこと』が面白かった。作家のエッセイで書いて欲しいのは、やっぱりこういうところw