- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022503879
感想・レビュー・書評
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銀行員3名が誘拐され、銀行に10億円の身代金要求が届いた。
新人TOKAGE(SITバイク班)の上野が見た交渉の現場は。
読み始めてすぐ「こうだったりして」と思ったことがズバリ的中。
何よりトカゲの活躍はほとんどなく、
なぜこの話をトカゲ目線で描いたのかが謎。
【図書館・初読・7/20読了】詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『天網 』を読んで、シリーズの第2弾だと知り、『TOKAGE』を借りました。TOKAGEシリーズは特殊班の動きが中心になっているので、一般的な警察ものとして読んでしまうと、拍子抜けする部分もあります。役割が違うので、それはそれとして読んでみるとよいと思いました。シリーズはつづく、のかな?図書館予約数は1(2010/06/26現在)です。
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んー普通だったっ犯人も途中で読めたし、tokageに魅力を感じなかったっ
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読みやすい文章で、あっという間に読了する感じ。但し、途中から物語の犯人が予測できる展開だったので、どんでん返しは期待出来ない。
また物語の主役であるトカゲの活躍ぶりは思った程ではなかったのが残念。 -
平成22年1月読了
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淡々と進んでいくので、どこでどんな山場があるんだろう?とドキドキしながら読んでいたけど、結局そのままエンディング。
でもそれはそれで面白かった。 -
警察小説、というジャンルになるようです。
ミステリの、最後の最後に意外な犯人判明!!というカタルシスに慣れているので、実直に事件を解決していく警察小説にはやや物足りなさを感じてしまいました。
これはシリーズ化するのかな?
次はトカゲがバリバリ活躍して、ついでに公安部と絡むような濃いー事件をお願いします! -
読み終わった日:2009.10.26
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今野先生のこのスピード感、たまりません。
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2009.8.22
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特殊捜査係SITの中で、バイクで遊撃捜査をする「TOKAGE」のお話です。
ほんとにトカゲという捜査隊があるのかどうかはわかりませんが、なかなかかっこいい。
誘拐事件が主軸になっていて、ネゴシエーターの活躍がよく描かれているんですが、なかなかトカゲが捜査に出てこないんですね。
いつトカゲが出陣してカーチェイスなんかやるのかな?って思ってたんですが、最後までそういう派手な場面はなし。
本来のトカゲがいる意味合いというのはこういうものなのかもしれないなぁと思いました。
続編が出るかどうかわからないですが、今度はトカゲを駆使した感じのが読みたいなと思いました -
最後まで読ませる話ではあるが,話が最後にまとまらない感じがある。登場人物をもう少し減らしたらどうかと思う。と文句をいいながら,毎回期待して今野敏を読んでしまいます。
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企業誘拐の息詰まる展開や、犯人との交渉が読んでいて面白いのだが…ただTOKAGEの活躍があまり見られなかったのが少し残念。さらっと読める感じかな。
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「TOKAGE」と呼ばれる覆面捜査。題材に惹かれて読み始めてみたものの、何もかもが中途半端で微妙な感じがした。色んな人の視点でストーリーを進めるのは今野さんのよく取る手法だけど、今回はそれがより微妙さに拍車をかけたような気がする。加賀美さんと高部さん以外の覆面捜査隊は特にこれといった活躍もなかったように思うし…。
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『隠蔽捜査』で、一躍警察小説の大家になってしまった印象のある著者の多作家ぶりは相変わらずなので、ある程度ジャンルを純警察小説というものに絞って読もうと考えている。『心霊捜査』とか、前からやっているシリーズものなどは、心の負担になりそうなので、現在のところ横に置いておこう。
そんな心境で手に取ったのが、本書。警察小説をまた新しい切り口で開いてくれるものかと期待した部分には手が届いていない部分のある作品だったが、別の意味での収穫は確実にあった。
タイトルからはTOKAGEという特殊な部署に、鋭く重心を置いた新手の物語と予想されるのだが、意外や意外の内容で、こちらに関してはすっかり肩透かしを食らう。
内容は、銀行をターゲットにした誘拐犯罪一本であり、前置きも何もなく、情緒もクソもなく(失礼!)、ただただ事件そのものを追跡した小説なのである。主人公らしき単独ヒーローはどこにもいないので、誰に焦点を絞るでもなく、章ごとに切り替わる三名ほどの視点で事件は綴られる。
主に捜査本部、銀行内現場担当、新聞記者といった三つの目線である。
事件そのものは、銀行職員三名の同時誘拐、その要求内容の風変わりな点では、これまでにない誘拐小説である。余計な情緒もクソもないだけに(失礼!)、スピーディに展開する謎めいた犯人とのやりとりを、読者は面白さという一点で読んでゆくことができる。
バブル時代の前後を通じての銀行の悪、という題材が小説に社会派的な空気をもたらしてはいるように見えるものの、一つの切り口に過ぎず、十分なインパクトまでは持っていない。犯罪の動機、というところにもっと期待したのだが、インテリ風に見えながらお粗末な犯人像であった、というのが読後の感想。
スピーディでテンポよく読める軽クライム小説としてはいいのだろうが、せっかくの警察小説の大家としての継続性という意味では大いに疑問に感じる。これだけの題材。突き詰めれば松本清張の領域にまで踏み込めるはずの闇に敢えて踏み込まず表層だけをなぞったような娯楽面重視というところがとても残念。
今野敏という作家の小説スタイルの以前からの問題点を久々に感じてしまった作品であった。
面白いのに酷評する、って、我ながら相当につむじ曲がり、だとは自覚した上で……。 -
タイトルのワリにトカゲは活躍しませんでした。しなかったと思う。
いったい誰が主人公なのかわかりませんでした。
主人公がはっきりした話が好きです。
読み始めて、すぐに犯人がわかりました。
これは、ミステリではなくて、やっぱり警察小説なのだなぁ。
警察小説としては、ライトでミステリとしはイマイチって感じでした。
しかし、私は今野敏さんの書く、軽いミステリみたいな警察小説みたいなものがが好きなのです。
ちょっと人間離れした人を書くのが好きなんですけど、それさえなければ・・・って感じ。
だから、今回もトカゲみたいな人がでてきたらどうしようと、半分ぐらい考えてました。
出なくて良かった。 -
バブル時代の銀行が関わる話。TOKAGEの活躍がメインで派手なのを想像していて、ちょっと途中で気が抜けたような。最後(後半)には色んな人の視点で(淳子、和美、上野、湯浅)動きがみえて面白かった。ただあちこちに行く感じはした。2008/3/11
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今後もトカゲたちの活躍に期待
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内容がどうこうより
文章がスキじゃなくて
まだ読みきってない; -
2008/6
主人公として書かれているのは警視庁にあるとされる特殊遊撃捜査隊の2人。とある銀行で起きた誘拐事件についての捜査が主な流れだが、副筋として用意されている新聞社の一記者の動きがこのストーリーをより味わい深いものにしている。 -
悪名高い=銀行(仮定)、誘拐狂言を起こした行員を追うのは、通称「TOKAGE」と呼ばれるバイクの遊撃捜査隊(新しい捜査部だな)、そのリーダーは女!(でも、作品中あまり脚光はあびてない)新聞記者のサツ周りの実態(地味だが興味深い)
わくわくどきどき感はないけれど、堅実的な作品で。 でも、盛り上がりはほしかったかも。 -
会社の人からもらった本。
トカゲと呼ばれる警視庁 特殊犯捜査係のバイク部隊が、大手銀行員の誘拐事件を追う。誘拐犯との駆け引きはリアル感があった。主人公が曖昧なまま、事件が解決してしまったのが残念。 -
大手都市銀行の行員3名が誘拐された。身代金は10億円。前線本部、指揮本部は無事人質を取り戻すため、銀行と協力し誘拐犯との交渉を続ける。そして、特殊班捜査係のバイク部隊、通称「トカゲ」に属する上野も事件を担当するが。警察内部の混乱、銀行の非協力的な態度と、駆け引きがあちこちにあり、面白かったです。実際に高部係長みたいな冷静な刑事さんっているのかなぁ?惚れました!
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大手都市銀行の行員3名が誘拐された。身代金は10億円。前線本部、指揮本部は無事人質を取り戻すため、銀行と協力し誘拐犯との交渉を続ける。そして...大手都市銀行の行員3名が誘拐された。身代金は10億円。前線本部、指揮本部は無事人質を取り戻すため、銀行と協力し誘拐犯との交渉を続ける。そして、特殊班捜査係のバイク部隊、通称「トカゲ」に属する上野も事件を担当するが。警察内部の混乱、銀行の非協力的な態度と、駆け引きがあちこちにあり、面白かったです。実際に高部係長みたいな冷静な刑事さんっているのかなぁ?惚れました!2008/05/31
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大手銀行の行員三名が何者かに誘拐された。身代金は十億円。誘拐犯との交渉にあたるのは、警視庁捜査一課特殊班捜査係。途中までは、大傑作かも、と思いながら読んでいましたが、結末は肩すかし。バイクチームを出すのなら、もっと物語の前面に出して活躍させてほしかった。次回作がもしあれば、期待しています。
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主役より周りの人達の方が目立ってました。(笑)女性も男性もカッコイイ人が多いです
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SIT遊撃隊が主人公です。
どうでもいいですが、私の中では、「トカゲ」といえばバイク!というイメージがあります。 -
2008.02.25 読
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4点マイナスって処か。起承転結の結がボカサれている小説が多く感ずる。これもそう、話の流れで読者は引き込まれていくのに、最期の最後に解答がボケている事にそれまでの満足感が、答えを握り締めるまで、あと少しなのに、掴んだと思ったら、掴んだその手からすり抜けていく、そんな感じ。求めてる答えを確実に書かないのは何故か?それとも、書く能力が無いのか?
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<敏>
本書を過去に読んだ事があるのは分かっていました。今回は再読ってことですね。一回目読んだ頃は今野敏さんの著作を,さてこの先読み込むかどうかをかなり迷っていて,時々その時の最新刊を ”つまみ読み” する程度でした。
僕はその作家さんの作品を ”こりゃ面白いので読み込む!” と決めたら過去にさかのぼってデビュー作から読んでいきたくなるのです。そういう意味で今野敏さんはあまりにも多くの著作があって,そういう僕の性格的欲求を満たしながら読むのはとてもハードルが高いなぁ,と感じまして一旦はおきました。
で,今は懸命に今野敏を読んでいます。デビュー短編作の『悪魔が街にやって来る』こそまだ読めていませんが,デビュー初長編シリーズとなった『奏者水滸伝シリーズ』を皮切りにガツガツと旧作を読み進めています。
もちろん最新作も読んでいますが,こちらは自分の方針通り,まずは最初のストリーをちゃんと読んで背景を理解しから,と遣ってますので,最新作が出てもじっと我慢しているシリーズも中にはあります。
そしてなんと ”TOKAGE” を再読して分かった事。僕が二つ使っている読書コミュのうち ”ブクログ” には昔読んだ時の読書記録が残っていますが,もう一つの ”読メ” にはありませんでした。そう ”読メ” を使い始める前にこの本は読んだのです。それはいつかと云うと2008年の1月だったのです。僕が ”読メ” を使い始めたのは2008年3月の事だったのです。それがどうした!どうもしない。すまぬ。笑う。
以下は 2008年1月に【ブクログ】に書いた読書感想文です。そのまんまコピペです(ネタバレ注意,笑う)
******本の題名に引かれて読み始めたが期待は外れた。特殊遊撃捜査隊TOKAGE というのは警視庁で大型のバイクを機動力の武器として使い、誘拐事件などの解決に威力を発揮する部隊、という想定。最初の読み出しにそう書いてあった。期待した。ヤマハFZR750などのスーパーバイクを駆るのは白バイ警官ではなく刑事達。そして、お決まりのように美人の女刑事が最初に登場する。だがこの女ライダーが主人公では無いし、ほとんど活躍もしない。ここで期待はずれ。思うに、作者は最初、大手銀行員の誘拐事件とバブル崩壊当時の銀行の醜態を書きたかっただけなのかも知れない。でも、それだけでは「売り」が足りないので、無理やり大型バイクと美人刑事ライダーを登場させてこの題名を付けた。まさにそんな感じがしました。だから見た目でスピード感のある本のジャケットも内容とは全くミスマッチ。興味のある方は読んでください。そして感想を聞かせてください。私の感想は間違っているのかしら。******