エッグマン

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 240
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022514936

感想・レビュー・書評

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  • なんといっても美味しそうな卵料理の数々が食欲をそそります。食べたくなって、つい卵料理を作ったりもしてしまいます(もちろん主人公とは腕に差があり過ぎますが)ささやかなきっかけで、不器用なサトジの日常がどんどん賑やかになっていく。誰かと一生懸命関わる事が、人生に彩りを与えるんだと思わせてくれる魅力的なお話でした。

  • 2018 2/15

  • 卵料理食べたくなる。

  • 主人公エッグマンは、恋や子供のいじめ問題など、卵料理に絡めて、立ち向かってゆく。オノ・ナツメさんの絵に惹かれて読んでみたけれど、素敵な世界、世界に浸って一気読み。絵が見えてきそう。読後感、良し。ここに出てきたものを含め、卵の料理本を出すといいかもね。

  • 人物とか話の流れとかは普通だけれど、出てくる卵料理がやたらおいしそうだから良しとする。

  • 卵料理が食べたくなった ❤️うふっ

  • 98-12-2

  • 居酒屋ゆるりを舞台に繰り広げられる、奥手な男サトジと、辛い結婚生活に終止符をうって健気に生きる母娘マヨとウフの優しい物語り。

    サトジが拵える絶品卵料理の数々がウフとマヨの、そして周りの人たちの心をほぐしていきます。

    慌ただしい人生をふと立ち止まって考えたくなるような、そんな優しい物語りでした。

    ちなみにフランス語でマヨは「マヨネーズ」、ウフは「卵」という意味だそうで、洒落てますよね。

    辻仁成さんの小説は何作か読んでいますが、わたしはこの「エッグマン」が一番好きです。

  • 居酒屋ゆるりの常連のサトジは、同じく常連のマヨに心奪われる。
    しかし、このサトジ、奥手も奥手。
    マヨを認識した際に彼女が人妻だったというのもあるけれど、その後環境が変わった彼女に声をかけるまでになんと12年!
    でもそんなサトジが饒舌になるのが、自分が得意なタマゴ料理の話。
    マヨと彼女の娘・ウフがタマゴ好きなのもあって、心の距離を縮めるのにいろんなタマゴ料理が出てくる。
    どれも美味しそう!
    料理下手の自分も作りたくなってしまう。

    収録作品:TKGホワイトオムライス 他人の親子丼 奇跡のティラミス エッグマンの卵焼き 二人でわけあうエッグベネディクト タマゴサンドの差し入れ サトジの涙 ウフとマヨに捧げる

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著者プロフィール

東京生まれ。1989年「ピアニシモ」で第13回すばる文学賞を受賞。以後、作家、ミュージシャン、映画監督など幅広いジャンルで活躍している。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年『白仏』の仏語版「Le Bouddha blanc」でフランスの代表的な文学賞であるフェミナ賞の外国小説賞を日本人として初めて受賞。『十年後の恋』『真夜中の子供』『なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない』『父 Mon Pere』他、著書多数。近刊に『父ちゃんの料理教室』『ちょっと方向を変えてみる 七転び八起きのぼくから154のエール』『パリの"食べる"スープ 一皿で幸せになれる!』がある。パリ在住。


「2022年 『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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