- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022601537
感想・レビュー・書評
-
続編のほうがこの物語の核心なんじゃないか、これ以前に読んだ「氷点 上・下」は壮大な前振りなんじゃないかと思えてきた。生まれて初めて、読んでいて気にいったフレーズなんかをメモするようにしてみたら案外楽しい。「海苔で巻いたバター」って何???www
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
重い
-
☆2つ
名作の続編は名作にあらず!という言い回しが有るかどうかは知りませんが、まあそういう読書感想です。
なんだか宗教的な表現が勝ちすぎていて物語としての面白さに欠けます。
名作『氷点』には、懸命に面白い物語をつくろう、という感じがあった。なのに『続』になると、ある種のおごりからか、自分の思想がメインテーマになってしまってつまらないのです。 -
陽子の回復と更なる成長といったところでしょうか。
前作ほど引き込まれはしませんでしたが、息苦しささえ覚える陽子の正しさ・清らかさが特に印象的でした。 -
私が三浦綾子さんの小説に出逢ったのは、中学生の頃。
幼いながらに衝撃を受けて、
「三浦さんの本は一生読んでいこう。何度でも読もう。」と
心に決めたことを覚えている。
あれから何冊、何度読んできただろう。
読む度に気付きがあり、考えさせられる。
私が自分の生き方を考える大きな土台になってくれたのは、
三浦綾子さんと灰谷健次郎さんの本だと思う。
出逢えて良かったと、心から想う。
特に中学生時代にこのお二人の本に出逢えたことは本当に幸せなこと。
三浦綾子さんの本と出逢って、
自分の生き方・生きる意味を考えた。
灰谷健次郎さんの本と出逢って、
「子ども達の生命に添って」歩むことを考えた。
今回は実は「氷点」を読み返そうと思ったのだけれど
「氷点」が見当たらなかったので「続 氷点」を先に読み返すことにした。
陽子のまっすぐな考え方をみていると、
懐かしいようで、眩しいようで、苦しいようで、ほっとするようで……。
はからずも、今の私と陽子とは同い年である。
自分で自分を律する陽子の姿勢に頭が下がる。
しかし、その下げた頭を何もせずにまた上げようとする自分に気づく。
それではまた同じことの繰り返し。
自分は、何をするのか。何ができるのか。
本当の「正しさ」とは何か。
そもそも、そんなものが存在するのか。
罪の無い人など、存在しないのではないか。
作品全体を通して根底に流れる、「原罪」と
「果たして、人間が人間を裁くことはできるのか」という問いかけを感じ取り
自分自身を振り返ることになった。
「氷点」の上下巻も絶対に再読したい。
以下、今回「続氷点(上)」から心に残った言葉をいくつかメモ。
◆不幸を知らない人には真の幸せは来ない
灰谷健次郎さんか林望さんの本で
「本当の優しさは絶望をこえたところにしかない」
という内容の言葉もあったのを思い出す。
自分がどんなに辛くても、それを乗り越えることによって
いつか誰かの心の痛みを少しでも分かるなら、優しくなれるなら、
それも一つの幸せだと、私は想う。
そう思えば、全ての経験は幸せに繋がっていく。
◆「自分一人ぐらいと思ってはいけない。
その一人ぐらいと思っている自分に、たくさんの人がかかわっている。
ある一人がでたらめに生きると、
その人間の一生に出会うすべての人が
不快になったり、迷惑をこうむったりするのだ。
そして不幸にもなるのだ」
(p.298からメモ)
◆真の意味で自分を大事にすることを知らない者は、
他の人をも大事にすることを知らない
(p.298からメモ)
◆「一生を終えてのちに残るのは、
われわれが集めたものではなくて、
われわれが与えたものである」
(p.299からメモ)
(2010.05)
――――――――――――――――――――――――――――――――――
(メモ:中等部3年のときに読了。
その後、購入し、何度も読みました。) -
陽子の人生、第2期です。話がいったりきたりな感はありますが、よく知っている地名なんかが出てくるとやっぱりうれしい。丸井今井も出てきました(笑)2008.6.10
-
我バイブル?。