メタボラ(上) (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022645548

感想・レビュー・書評

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  • 方言がキツくて意味が取れないところも多々あるけど、それでもグイグイ引っ張られて行きます。ギンジは記憶を取り戻すことができるのか? ギンジと昭光はどこに落ち着くのか? コレから楽しみです。

  • みんな、こんなもののために働いているんだ…。

    そんなかんじ。

    一生懸命働いても、

    こんな事しか待っていないのかな。

    悲しいが現実なのか。

    じゃあ、私は恵まれているのかな。

    社会問題がいっぱいで頭が疲れました(´;ω;`)

  • ジェイクの話は正直どうでもいい(笑

  • 集団自殺から逃げ出し、
    記憶喪失になったギンジがアキンツと出会う。
    やがてギンジは、本当の自分自身を思い出していく。
    ギンジの過去の、家族の話、工場での暮らしの章では
    ダークスパイラルに入ってしまい鬱屈とした内容が続く。
    アキンツの明るさがこの小説には光明といえよう。
    沖縄の抱える問題や派遣社員の実状など社会問題にも触れながら
    今を見つめた桐野流作品となっている。
    絶望感の中にも生きる力強さを感じられる1冊であった。

  • 下巻に記載。

  • あることが原因で自分の名前も思い出せないほどの記憶喪失になってしまった「僕」。

    森を彷徨っていると昭光と出会いとりあえずギンジという名前を付けられ二人は旅を始める。

    下巻の最初までは展開が読めなくどうやって纏めるんだ?とどんどん読み進めた。

    が、記憶喪失の原因を思い出し、そこに至るまての回顧録は「聞きたくない人は耳を塞いでいてくれ」(本文より)と二回もあるように読んでいると気が滅入った。

    本著者の作品で同じ様なのがいくつかある。
    最近「イヤミス」が流行りらしいが、本著者はその走りと言ってもいいのではないか?

  • この作者にしては、ぜんぜんどろどろしてないのが驚いた。でも主人公がねちねち考えるタイプだったし、記憶喪失になる切っ掛けも暗いんだったな。

    仕事してると主人公たちが沖縄にいって、だらだら生活する感じが羨ましい限り。青い空や海をを頭にイメージしながらよめたから暗い感じがしないのか。とにかく暗いだけじゃないから読みやすかった。

  • 謎は多いものの、主人公の連れの明るさと主人公のひたむきさに、
    ぐいぐい引き込まれて読了。

    沖縄の方言と能天気ないきあたりばったりの展開に、
    貧乏な若者のロードムービー的な牧歌的な雰囲気さえ漂う上巻。
    まぁ桐野作品だし、そんなにうまくいくわけないよね。
    と思っていた上巻後半、主人公が徐々にダークスパイラルに突入。

    あーあ、主人公か連れか、ダークマターになるのはどっちだ?
    結構好きな二人だったのにちょっと残念。

  •  書店に平積みされ紹介されていた桐野夏生の「メタボラ」読んで見ました。

     上巻は、沖縄を舞台とし、過去を持つ若者達が生きる方法を探して行きます。
     私自身が20才の頃、約1カ月間かけて沖縄本島から八重山諸島にかけて放浪に近い旅を行いました。この“メタボラ”に描かれる情景に親近感を覚えました。
     どうやって取材をしたのか、リアリティーが高い。まさか著者の桐野さん本人が、こう言った経験をしたのだろうか?
     
    但し、内容は逃避を目的としており、沖縄の自然とは反対に暗い。この巧みな情景描写は、桐野さんの得意とする所ですね。

    下巻に続く・・・
    http://booklog.jp/users/kickarm/archives/4022645555

  • 下巻がすんきゃー楽しみ

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著者プロフィール

1951年金沢市生まれ。1993年『顔に降りかかる雨』で「江戸川乱歩賞」、98年『OUT』で「日本推理作家協会賞」、99年『柔らかな頬』で「直木賞」、03年『グロテスク』で「泉鏡花文学賞」、04年『残虐記』で「柴田錬三郎賞」、05年『魂萌え!』で「婦人公論文芸賞」、08年『東京島』で「谷崎潤一郎賞」、09年『女神記』で「紫式部文学賞」、10年・11年『ナニカアル』で、「島清恋愛文学賞」「読売文学賞」をW受賞する。15年「紫綬褒章」を受章、21年「早稲田大学坪内逍遥大賞」を受賞。23年『燕は戻ってこない』で、「毎日芸術賞」「吉川英治文学賞」の2賞を受賞する。日本ペンクラブ会長を務める。

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