聖なる怠け者の冒険 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 4220
感想 : 290
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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022648228

感想・レビュー・書評

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  • 今回も、やはりやはり不思議世界でした。
    最近、立て続けに森見さんの本を読んでいるので、他の本の話もちょこちょこ出てきて、ちょうどよかったです。
    絵も素敵で、特に「アルパカ」!
    素敵すぎます。
    ちょっとした推理?を働かせる場面もあり、題名にもあるように、怠け者が主人公というのも、ひねりがあって面白かったです。

  • 今回も京都森見ワールド全開でとても面白かったです。内なる怠け者の声に負けて、休日をだらだら過ごすのも悪くないんじゃないかなとも思えるお話でした。
    ぽんぽこ仮面という名前がかわいすぎてステキでした。やっぱり森見さんの言葉選びは好きだなあと思ったし、玉川さんは最高にかわいかったし、宵山には是非一度行きたい!と思わせられるお話でした。
    どこまでが本当でどこから嘘なのかわからなくなる世界観はすごく好きです。
    そしてこのお話が、土曜日をどう過ごすかというただその一点のお話というのも面白かったです。

  • カバーの裏に印刷されているものを初めて見た。しかも狸のお面のイラストという無駄な気合の入れように笑ってしまう。森見登美彦はもちろんこの本に関わった人たちの笑い声が聞こえてくるようだ。京都を舞台にした森尾登美彦の荒唐無稽な物語はずっと続けてほしいな。オイラはまったく飽きることがない。アニメ化したらきっとどれも面白い仕上がりになるんじゃないかな。あんな現実離れした場面を文字だけで表現しちゃうのってスゴい。だってオイラの頭の中で登場人物たちのハチャメチャ振りが映像化されて見えるんだもの。玉川さんの方向音痴のところでは、同じ方向音痴のオイラは心の中で「わかる、わかる!」って叫んでた。大きな感動を期待させずに最後まで一気に読ませてくれるところも好きだ。読後にニヤッとさせてくれる、それがあればそれだけでいい、って過保護な読者になってしまう。

  • 祇園祭りの宵山の夢の中のような奇妙な冒険物語。祇園祭り、行きたくなりました。映像化しないかな?

  • 森見登美彦さんのは、京都が舞台なんで読む。地理関係が分かるから。青春時代を思い出すから。

  • いかにも森見登美彦と言わんばかりの、荒唐無稽でお気楽な一冊
    読んでいてだんだん頭がぐらぐらしてくるような世界観ではあるものの、
    まぁ細かい事は良いではないか、と楽しく読み進められてしまうのが魔力的
    特に土曜倶楽部あたりからの流れは思わず笑ってしまった

  • 例の下宿に例の組織に例のお酒と狸たち。京都の宵山に展開する森見式マルチバース。
    弟が厄介ごとを持ってきて、以前引きこもり生活と人生相談をしていたという浦本探偵の前世はもしや…等とニヤニヤしてしまう。

    いつか森見先生が『ヨジョーハンズ・インフィニティウォー』『ヨジョーハンズ・エンドゲーム』的な作品を上梓されるのを夢想するものである。

    • niziiro_booksさん
      ニヤニヤの意味分かります。私もニヤニヤ次男坊ですね。
      ニヤニヤの意味分かります。私もニヤニヤ次男坊ですね。
      2022/12/11
    • Storiaさん
      既視感あふれる不思議な世界観ですよね(^-^)
      既視感あふれる不思議な世界観ですよね(^-^)
      2022/12/11
  • ポンポコ仮面を巡る冒険譚。
    誰もは皆怠けたい、というある意味真理をテーマにした作品で、腐れ大学生モノ作品が多い、とても森見登美彦らしい作品。
    ちょっと幻想的な世界に浸れる、とてもおもしろい作品でした。

  • 森見登美彦さんの独特の世界観がコミカルで風情があって楽しかったです。
    京都、だるま、たぬきあたりは頻出のようですね。

  • 久しぶりに読んだ森見先生の本。やはり森見ワールド全開でサクサクと読み進めることができた。
    先日京都に行く機会がありスマート珈琲店に行くことができた。所長も通いつめるのも納得なほど美味しかった。
    物語の後半は少し内容が複雑になり、分かりにくかった。それでも森見先生の本は面白い。
    宵山のお祭りにも行きたくなるし、八兵衛明神にもぜひ会ってみたい。

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著者プロフィール

1979年、奈良県生まれ。京都大学大学院農学研究科修士課程修了。2003年『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞を受賞。同作品は、本屋大賞2位にも選ばれる。著書に『きつねのはなし』『有頂天家族』など。

「2022年 『四畳半タイムマシンブルース』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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