「死にざま」こそ人生 「ありがとう」と言って逝くための10のヒント (朝日新書)
- 朝日新聞出版 (2011年8月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022734112
作品紹介・あらすじ
-人はやがて総決算の時を迎える。そのとき「ありがとう」って言えたら、間違いなくその人生は幸せだろう。日本ホスピス界の草分けが、見送った多くの人の最期の姿から、「美しい死」を獲得するために人はどんな葛藤を経なければならないのかを教える。
感想・レビュー・書評
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「人が生きてきた『生きざま』が『死にざま』に凝縮される」
末期患者への接し方のポイント
・安易な励ましはマイナスになる
・理解的態度=「あなたが言いたいことを私はこのように理解しますが、私の理解で正しいでしょうか」と患者に返すような態度
・ユーモアには、自分が置かれている絶望的な状況と自分との間に距離を置く効果がある
あえて復習の意味も込めて記載。
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■対話
1.ユーモアには、自分が置かれている絶望的な状況と自分との間に距離を置く効果がある。実際、死が迫っていることに対するつらさややるせなさを、ユーモアによって少し横に吹き飛ばす人もいる。
2.「死ぬのが怖い」という人はいたが、「死ぬことの怖さを何とかしてほしい」といった人はいない。患者が望んでいるのは「死ぬのが怖い」という気持ちをわかってほしい、ということなのである。 -
「人は生きたように死んでいく」の元祖本らしい。抗がん剤による「引っ張り症候群」により「最後の物語を完成する時間を奪っている」という指摘については、それが事実なのか、あくまでも緩和ケア医という立場上の発言なのかを今後見極める必要があるように思える。また、著者はキリスト者なので、その観点から発言しているということにも留意する必要がある。
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TOPPOINT 2011年10月号より。
自分がいざ死ぬとなったらどんなことを考えるんだろうか?
50歳代が一番死を受け入れにくい年代だとか。