- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022734303
感想・レビュー・書評
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本書は『パラサイト・イブ』などでお馴染みの小説家、瀬名秀明氏によるサイエンス本の書評集だ。「朝日中学生ウィークリー」紙に連載されていたものが中心とのことで、非常に読みやすい。
一口にサイエンス本といっても様々なわけなのだが、脳科学、生命科学から宇宙、評伝本までが幅広くカバーされている。その中でも本書の特徴は、選書の確かさにあるだろう。ためしに生き物のパートを覗いてみると、しっかりとハダカデバネズミやクマムシなどが選ばれている。これなら他のパートにも期待できそうだ。
また、レビューがすごくコンパクトに纏まっていることにも感心する。本の内容紹介を簡潔に済ませ、その楽しみ方を伝えることに重点を置いているのだ。自分にとって既読の本の書評を読んでみても、ついつい再読したくなってしまう。
個人的には、年末年始に「恥ずかしくて言えなかったけど、まだ未読だったサイエンス本」の類を読破しようと思っている。実はファインマンさんとか、まだ読んでないし。。。本書で紹介されている本も、きっと何冊か読むことになるだろう。
本を読む前に、本を読む。「飲む前に飲む」みたいなことか。皆さま、くれぐれも読み過ぎと飲み過ぎには御用心!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
科学に興味はあるけど、何を読んだらいいかわからない、という人におすすめ。
読みたい本がたくさん出てきてしまう、うれしい悩みが。。。 -
2012 1/3パワー・ブラウジング。WonderGooで購入。
瀬名秀明による、科学本-専門書ではなくいわゆるポピュラー・サイエンス、一般向けの科学の本-についての書評を集めた本。
米澤誠さんのブログエントリ(http://blogs.yahoo.co.jp/bpxdx655/45890826.html)で知り、購入。
ふっとめくった冒頭、「3人の読者へ」の中で書かれた想定読者像の1つ、「あたなは理系に進んでも小説好きでいられるし、文系に進んでも科学を楽しむことができる」(p.4)という一節が好き。
中身はざっと目を通した程度。ぱっと見で「これ読みたい!」ってなる書評は少ないかも。なにか読む本を探したい時の参考にはなりそう。 -
書評集を初めて読んだ。
新たな出会いがそこにはあるが、
興味の深浅に差に合わせて、頁の進みに差がある。
書評の1つ1つは読みやすい。