- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022734570
作品紹介・あらすじ
空前のフェルメールブームは、なぜ起きたのか-。私たちはフェルメールに、なぜ惹かれるのか-。その魅力と見どころのポイント、お互いの解釈、ウンチク、巡礼の旅の苦労と楽しさ、盗まれた作品の行方などを語りつくす。全点踏破のふたりが初対談。世界一わかりやすいフェルメール論がついに登場。
感想・レビュー・書評
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フェルメール全点踏破の旅で有名な朽木さんと、福岡先生がフェルメールを語り尽くすという趣向の対談録です。
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20140715読了
「盗まれたフェルメール」の朽木さんが、福岡伸一さんと対談本を出していたなんて知らなかった。福岡さんはフェルメールマニアだったのね…フェルメールセンター銀座はもう閉館してしまったのかな。ちょっと知るのが遅すぎた、残念。●青を作り出すのは昔からすごく難しく、貴重な色だった。だからフェルメールブルーは地道な研究作業の成果。●ボストンのガードナー美術館から盗まれた「合奏」が、もしかしたら出てくるかも?!大ボスが捕まり、下っ端が口を割る可能性があるから。そうなったら大ニュース、と心が躍るが、この本が出版されてからもう2年…まだその気配はなさそう。絵が出てくる日は来るのだろうか。●美術界は新しい仮説を出すにも慎重。一方、門外漢としては、アマチュアならではの自由さで絵を観ていろいろ言える。これは時に、絵画を読み解くのに有効だったりする。●せっかく欧州に住んでいても、美術館の目玉作品が巡回中、しかも行き先が日本!なんていうガックリを何回か経験した…マウリッツハイスもグレコもベルリンのフェルメールも…日本への巡回はさぞかし見返りが魅力的なのだろう。裏を返せば、美術館運営・改修の資金調達にかなり貢献しているとも言えるのかもしれない。 -
2012年7月30日、初版、並、カバスレ、帯無し。
2014年7月7日、伊勢BF。 -
久しぶりのフェルメール本。勉強になりました!私も巡礼したいなぁ…(´・ω・`)
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福岡伸一さん、全踏破されたとのこと。うらやましいなぁ。でも最終日にトビカンで真珠の耳飾の少女に見つめられてきた。
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ほかの画家でもやってくんないかなー。フェルメールが日本人に人気な理由に納得
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フェルメール。初めて関連本買ったのは朽木ゆり子の『全点踏破の旅』。展示している美術館ごとにキュレーションされた構成の新書だった気がする。福岡伸一の『光の王国』は、あんまり覚えちゃいないが、何にしても秀麗過ぎる文章の引力はスゴいものがある。そんなフェルメール・ミーハーにはよく知られている二人の対談。
あの時代プロテスタントの国でフェルメールやスピノザが想っていた神のくだり。芸術と科学は表裏一体とする見方。あと保険会社に第三者を使ってゆする作品盗難の動機など。美術のプロとは違う視点だから楽しく読める。
さすが深読みするためのネタがたくさんのフェルメール。いや、フェルメールの絵は「極めて公平に描かれている」とプロローグに書いてあったが、だからこそ深読みさせてくれる。絵自体に強烈な主張は無くフラット。観る側が自然と能動的な気持ちになる。
真珠の耳飾りの少女はまだ観に行けてないんで、取り急ぎ本で雰囲気だけ味わうのであった。 -
フェルメール初心者なので興味深く読めた
私は、「デルフトの眺望」が一番好きだな