- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022735331
感想・レビュー・書評
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西郷南洲 命もいらず名もいらず、官位も金もいらぬ人は始末に困るひとなり。この始末に困る人ならでは、艱難をともにして国家の大業はなし得られぬなり
なんとなく嫌だなと思う人が近寄ってくれば、その人は決まってゴマの匂いがするものです。ほんのすこしのゴマならいい香りだど思うかもしれません。しかしじっくりと顔を突き合わせて話をしてみたら、「なんだ、こいつは7割がゴマだな」と感じることもあるはずです。こういうのは直ゴマといいます。
しかし一回話したくらいではわかならなゴマすり上手、これは間ゴマといいます。
直ゴマか間ゴマか、どちらにしてもリーダーになったら、ゴマの匂いを嗅ぎ分けられるようにならなければなりません。
あくまでも一つの基準ですが、ある事業をスタートさせる際、ゴマの匂いのつよい普通の会社なら、賛成が三に対して反対が七くらいであればそこそこ設けのでるビジネルではないかとおもっています。
人間は簡単に成長しないから継続が欠かせない
アレキシスカレル 人間 この未知なるもの
賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶといいます。けれど本当に賢者は歴史に学ぶのでしょうか。歴史は繰り返すという言葉もありますから、怪しいものです。賢愚共に歴史から学ぶことは難しい。私は賢者は律し自戒し、愚者は恣に自慢する
と言い換えたい。本当の賢者とは自制心をもっている人のことだと思います。自分の欲望を抑えることを知っているのです。カッとなっても、その気持ちを押さえて、どうしたらこの部下が育つか考えることができます。しかし愚者は、欲望のままに動く。愚者と賢者の違いは、こうしたところにあるのではないでしょうか
読書は時間と空間を超えて著者と対話ができる
トゥキディデス 戦史 古代ギリシャ ペロポネソス戦争の記録 人間はその集団の行動の源泉にあるものは、名誉心、恐怖心、利得心であるといっています。
過ちて改めざる、是を過ちという
綸言汗のごとし トップの言葉は一度出た汗が再び体内に入ることがないように、取り消し難い詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
現実に根差し中国へのリスペクトをしっかりと持った外交感、中国感。職業外交官であれば持ち得ない視点。
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リーダーたるものの姿勢、考え方として書かれているが、リーダーではなくても、一読する価値があると思います。
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懸命に仕事と向き合い、読書を続け、部下の教育に全力を尽くす。そうして困難を乗り越えた先にあるみんなと分かち合う喜びがリーダーの報酬。
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実業界で活躍されてきた人だからこその説得力。随所に学ぶべき視点が多かった。再読したい。
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著者の経験に基づいたリーダー論、リーダー哲学。
その要諦は、リーダーには、〇〇の知識があるとか、△△のスキルがあるといったことよりも、人間としての総合的な力が何より重要。人間としての器と言い換えても良いと思うが、これを鍛えるのには読書。読書によって「人間とは何か」を学び続けなければならない、ということ。
著者が提示するリーダー像は、かなりレベルが高い。簡単に真似できるものではない。自分はまだまだだ、とわが身を省みるのに使えそうだと思った。 -
伊藤忠商事社長、駐日大使を歴任した、著者が語るリーダー論。
リーダーになるには、常に学ぶ姿勢が大切だということや、倫理観の大切さを説いている。
また、接待だからと言って普段自腹では絶対に頼めない様なワインわ料理を当たり前に食べる様な人を愚かさなどは、接待をしたりされたりしている中で、感じた事だろう。
命もいらず名もいらず、官位も金もいらぬ人は始末に困るものなり。
この始末に困る人ならば艱難を共にして国家の大業はなし得られぬなり。 -
納得する話だが、読み終わってしばらくして印象に残ったかというと微妙。。
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個別(個人)の事象を取り上げて一般論のように語っており、内容が主観的すぎてリーダー論とするにはふさわしくないのでは。
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丹羽さんの本はどれも清々しいがこれも例外ではない。
リーダー論だが、必ずしも経営者だけではなく、あらゆる職場やグループのトップにあてはまる論だと思う。
リーダーは清く正しくあれ、というのが全体の主張。とくに新しい主張ではないが、胸にぐっとくるものはある。