新書494 ナショナリズムの現在 (朝日新書)

  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022735942

作品紹介・あらすじ

【社会科学/社会】いま日本で、いびつなかたちで高揚しつつある「ナショナリズム」に対して私たちはいかに向き合っていけばいいのか──? ヘイトスピーチや集団的自衛権、憲法改正など山積みする問題をどうするか、気悦の論客たちが徹底討論!

感想・レビュー・書評

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  • ネトウヨと呼ばれながら、右翼的思想(歴史観)を持たず、国益に反する言動を取っていること。阿部首相が「爺ちゃんの名にかけて」(笑)政治を行っていることは、なんとなく理解できた。 以下、引用省略

  • ここ数年「ネトウヨ」の裾野が拡大していると感じている。私は自分のことを保守的な考えであるとしているが、どうもそっち系の人達の考えが理解できない、というより気味が悪い。この本はそんな気味悪さの原因が書かれている。「週刊誌も書籍も読者が喜ぶからという商売至上主義で憎韓・反中の書籍ばかり、日本の言論は著しく劣化している」「今この国の社会には隣国の人々を蔑まないと自信が持てない、卑しい人々が増えている」そしてこの本の結論はこうだ「排外主義に対し妥協なき戦いを完遂するため、自分自身の中の卑しさと手を切り差別を生まないための戦いを続けること」心に留めておかねばならない。

  • 面白かった。
    宇野常寛・朴順梨・小林よしのり・萱野捻人・与那覇潤
    5人の対談と宇野氏とそれぞれの人たちとの対談。
    ナショナリズムとは何か?ネトウヨとは?
    インターネット?ネットメディアとは?
    安倍政権とは。左翼は?
    と、とても面白く。共感する内容も多くいい本だと思います。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/685365

  • 計3本の対談を収録。ネトウヨの台頭に対し、リベラル側も具体論を以て相手に対応せず、「ネトウヨはバカ」という印象論による逆レッテル貼りしかしていないという宇野氏の指摘する状況は本書の刊行から5年経過している現在も変わっていないように思える。また、ネトウヨ的な言説に陥らないためのひとつの処方箋として、宇野氏や小林氏のサロン的取組に見出される「オタク的な『情報戦』に終始しがちな今の『政治』や『外交』のイメージを、生活実感や、生の人間関係込みのものに広げるむことで補っていこうという発想」は重要と感じられた。

  • 社会

  • 森友文書に端を発したこのところの二元論の論争が極まった(と思いたい)今日において、大変興味深い対談だ。問題を個々の、やれネトウヨだパヨクだなどと矮小化せずに、二元論がもたらす分断こそが無意味であり、害悪なのだと読み取った。そのどちらにも同じ低いレイヤーでの価値、論争に絡めとられることなく睥睨していくことを自ら誓うとともに、この状況こそを敵視していくべきと感じた。トラウマと劣等感に多くを拠る政治を展開する安倍晋三が分断による利を得る漁夫とはとても思えないが、原因となった以上安倍政権には反対していく所存だ。ならび、真の漁夫を辛抱強く、慎重に見極め、拒み続ける姿勢を保っていきたい。

  • 日中韓をめぐる東アジア情勢が緊迫化するなか、右も左も思考停止している今の日本。隣国を蔑み敵視する排外主義、ヘイトスピーチ。このネトウヨ的な卑しさは今、ネトウヨたちの外側にも広がりつつある。

  • 非常に良い本だった。ネトウヨとパヨクの論争に疲れている人にぴったりである。いままでもやもやしていたものがコンパクトに整理されている。これを起点に、ネット右翼関連の本を読むのが良いだろう。

  • 同名のシンポジウム討論の書籍化。
    宇野常寛、與覇那潤、萱野稔人、小林よしのり、朴順梨の5名が、ネトウヨ=排外的ナショナリズムの問題について討論する。
    そのほかに「宇野×萱野」「宇野×與覇那」の対談も掲載されている。

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