- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022950543
感想・レビュー・書評
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民営化が間違いだったかは分からないけど、ミニマムナショナルとして果たすべきサービスがある一方で、変な市場原理がノルマ至上主義になってしまい、守るべき顧客の利益を侵害するこの状況はよろしくないと思う。
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ここ書いてあることが
すべて真実かどうかはわからない。
NHKの報道の話もホントはどうなのかな?と。
いまは、マスコミというもの全体への
信用度すら低くなってる。
ノルマ達成目標、
どこの会社にでもあることなんだろうな、と思った。
上からの圧力、社風、
日本の縮図なのかも。
老後の蓄えのために保険料を払って
生活が、かつかつな80代。
1人のお年寄りによってたかって契約を結ばせる社員。
周りに相談する人もいない、
一人暮らしの人や認知症のお年寄り、
そこをターゲットにしていたなんて。
なんだかなぁ、、
会社には逆らえないんだろう、そして
それが日常化してしまってるのか。
自分の中にも
もう当たり前のようにやっていること
組織の中では疑問を投げかけること自体がNGなこと
ある、と思う。
人ごとではない。
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東2法経図・6F開架:339.4A/A82k//K
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最後にあった3点が特に印象的で考えさせられた。
①高齢化が進む中で高齢者への販売
②多くの社員がいる中で社員満足をどう高めていくか
③郵便制度の維持 -
かんぽ生命と日本郵政の問題点を具体的に指摘している。内部しかしらない不適正問題までちゃんと書いてあるので、緻密な取材をした朝日新聞は素直に凄い。
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●赤道突破祝賀会。「赤道突破」とは、保険販売の年間目標の半分に到達したことを示す郵便局員の隠語
●保険販売には手当がもらえる。年収の4分の1ほどが手当てになると言う。
●新契約から六カ月以内に旧契約を解約されると、「乗り換え」とみなされる。手当が半分になってしまうので、意図的に解約を六カ月ずらす。通称「アトロク」と言う。同じく、旧契約を解約した後3ヶ月以内に新しい契約が結ばれるとこれも乗り換えてみなされる。だから「マエサン」と言う。二重払いや無保険状態が生じるので、不適切な販売である。
●抜け道の「ヒホガエ」。被保険者を短期間で変えさせる。契約者は途中解約で小額の返戻しかもらえない一方で、局員は手当をもらえた。契約者が母で被保険者が長男→契約者が母で被保険者を次男に変える。
●東北地方の90代女性は10年間で54件の保険契約し、すべて解約していた。携わった局員は27人。1人の高齢者を狙う悪質さ。
●見守りサービス。月イチ30分。月2500円。
●「相続話法」保険料110万まで非課税と言って契約させるが、条件を満たしていない場合が多い。
●金融二社で郵便局と郵便事業を支える構造に無理がある。