毒婦。 木嶋佳苗100日裁判傍聴記

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  • 朝日新聞出版
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感想 : 168
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023310810

感想・レビュー・書評

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  • かなり強いバイアスがかかった本。メールの内容などの実際の裁判の内容は面白いのだが、それ以外の文にはげんなりさせられた。
    タイトルの通り、この本は傍聴した女性の感想文でしかない。
    美しさとか性とかが露骨になった一つの事例として、何らかの得るものがあるのでは、と思ったのだけど、それは高望みでした。
    酷すぎて、木島さんが実は「良い人」なのでは、とすら思います。

  • 完全なサイコパス

  • 2014.06.17

  • 詐欺、殺人は許されることではないけど自分に正直に生きた結果の犯罪のような気がした。著者の北原みのりの文章がよかった。

  • まさに今日、2審でも死刑判決が出た
    山ほどの結婚詐欺と3件の殺人罪で死刑判決が出ている木嶋佳苗被告の1審までの裁判傍聴記。
    筆者が女性で週刊誌の連載というだけあって、かなり面白おかしく書いている印象。被害者の遺族は読んだら怒るだろう。。。
    でもこの事件における男女の感じ方や考え方違いなどの指摘は納得したりもする。

    裁判で語られる被害者の男性たちがコロっと騙されていく様が色々な意味であまりにも哀れすぎる。。。
    筆者の被害者の描写もちょっとひどい気もしたり。。。
    でも裁判ってすべてさらけ出されちゃうんだよね。死んでしまってからも色々プライベートを明かされてかわいそうだと思ってしまった。

    佳苗被告は太っていて不美人にもかかわらず、男の人の求める結婚相手像(料理、セックス、育ちの良さ、穏やかさ、男性への賞賛の言葉、介護ができるetc)
    をアピールして女性としての自信にみなぎっていることに不謹慎だけどある意味すごいとおもったり。。。

    とはいえ何故結婚詐欺だけで留まらず殺人を犯したのかの話はあまり出てこなかったし(自供してないから仕方ないけど)
    どうしてそういう価値観や人格になったかはまだ謎のままなので、今後の傍聴記や記事が気になるところ。

  • なかなかにおもしろかった。
    読んでいて、ずいぶん昔に読んだ篠田節子さんの「女たちのジハード」のなかの一つのエピソードを思い出した。
    主人公がお見合いした小説家志望の農家の男性は主人公を単なる働き手や性の対象としか見ておらず相手をおもいやることもしないのをなんとなく嫌な感じで読んでいた。
    「なんだかわからないけど嫌な感じという」のが、被害者や裁判で佳苗を見下したように振る舞う人たちや侮蔑した言葉で批評する人たちにも感じた。

  • 週刊朝日に連載された裁判傍聴記録。1970年生まれの女性の著者の眼を通じた観察。木嶋佳苗に殺害された独り身の中年男性たちの侘しさが際立つ。

  • 事実は小説より奇なり。どうして詐欺・殺人を行ったのか。こんなに大胆不敵、残酷無比な人はなかなかいない。わからないからおもしろい。もっと知りたくなる。

  • 女性にしか解らない視点で中立的に書かれていました。「性別が違うだけで事件の印象も大分違うんだなぁ」と感心しました。
    本件は、まだ裁判中ということもあり殆どが謎のままです。木嶋佳苗が女子力に長けていたことなどは解りましたが、一番知りたかった「殺人の動機」や「お金に執着する理由」などは解らず終いでした。何が彼女をそうさせたのか、一歩踏み込んだ取材をして欲しかったです。

  • 2013.11.30読了

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著者プロフィール

北原 みのり Kitahara Minori
作家、女性のためのプレジャーグッズショップ「ラブピースクラブ」を運営する(有)アジュマ代表。2021年アジュマブックススタート。希望のたね基金理事。著書に『日本のフェミニズム』(河出書房新社刊)など多数。

「2022年 『パパはどこ?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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