世界を変えた6つの「気晴らし」の物語【新・人類進化史】

制作 : 大田直子 
  • 朝日新聞出版
3.67
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本棚登録 : 154
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023316324

作品紹介・あらすじ

【歴史地理/外国歴史】数々の新聞書評などで紹介され話題となった『世界をつくった6つの革命の物語』の第2弾。ショッピング、音楽、ゲームなど人々が新しい「気晴らし」を追求する中で思いがけず生まれた文化や技術の発明、産業の発展の歴史をひもとく。

感想・レビュー・書評

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  • ホイジンガは言った。

    「ずいぶん以前からのことであるが、私の心のなかでは、人間文化は遊びのなかにおいて、遊びとして発生し、展開してきたのだ、という確信がしだいに強まる一方であった」

    人は、遊ぶものなのだ。
    そこからイノベーションが、革命が生まれる。

    第1章では、ティリアン・パープルなるものが登場する。
    この紫色のために人は海に出た。
    驚くべき欲望!
    そして木綿。
    下着のチクチクをなくすために、人は発明を繰り返した。
    マダム達の欲望が、経済を動かしたのだ。
    そんな、ばかな?
    ジョン・ケイの飛び杼、アークライトの紡績機、ホイットニーの綿繰り機、そして蒸気機関!
    世界史の授業でただただ暗記させられるなんてもったいない。
    なぜ、発明したか、そこがわかれば記憶に残る。
    『砂糖の世界史』『茶の世界史』のあの衝撃を私は今でも忘れていない。

    第3章のコショウの話もワクワクする。
    レシピの八割がコショウを主役にしていたローマ帝国の料理本......。
    すっげ、むせそう。
    高級食材を惜しげも無く使って、権力を思い知らせるというのはいまも昔も変わらずだ。
    それだけ強大な力を持っていたということが「食」からはわかる。

    さて、非常に面白い本だが、第三章の香辛料が薬になるはずがない、と言うような記述は東洋人としては承服しかねる。
    もちろん、異論もあるし、研究途上で証拠不十分なこともあるだろうが、ニッキ味の胃薬に日々お世話になる身としては、引っかかる記述だった。

    それ以外は本当に面白く勉強になる、「遊び」の本であった。

  • 気晴らしをするために考え出された娯楽の歴史。
    人が楽しみのためにやることの歴史。
    その誕生や追求が、文化・産業・技術革新、はては政治や戦争に
    までも影響してしまうという、歴史を紐解く。
    ちょっとした気晴らし・・・百貨店でのショッピング、楽器を奏でる、
    美味しいものを味わいたい、映像やゲームを楽しみ、
    居酒屋で一杯!コーヒーで寛ぎ、観光し、自然に親しむこと。
    それが数々の技術の発展、初期のコンピューターや都市計画、
    独立戦争、イノベーションへ。
    はたまた、植民地と奴隷、都市の衰退、貿易紛争、ペスト、
    へとたどり着くという道筋は驚きの連続です。
    うん、面白い。
    でも、著者の考察が深すぎて読み進めるが大変でした。

  • 決して安くない&厚い本なのに、タイトルと帯紙でグッときて購入してしまった・・・前作も読みたい。

  • 一見ムダなことにこそ価値があるということを再認識

  • レビューはブログにて
    https://ameblo.jp/w92-3/entry-12384064624.html

  • 必要は発明の母であることは間違いないのだけれど、あそびの時間は大切だと思う。
    時間に余裕がないと遊ぶことを考えるこころの余裕は生まれない。
    生きることに精一杯になってしまう。進歩ではなく、飛躍するためにもちょっとした「隙間」が必要なんだと思う。
    それと、目的をもって作られたモノが作った人の思いもよらない使われ方に広がる。
    あるなぁと思う。

  • 20180115読了

  • 面白そうだが、固すぎる。もう少し論点を絞ってしまった方が良かったと思う。着眼点は良し。

  • 必要は発明の母と言うけれども、本書はその対極にある、純粋な好奇心、遊び心、娯楽がいかにイノベーションに寄与してきたか=「遊びのイノベーション力」を説いている。

    骨笛、クローブやコショウ、パノラマ、サラサ、バベッジの踊り子、サイコロゲーム、ボン・マルシェ、居酒屋・コーヒーハウス、ゴムボール、幻灯機、アニメーション…。

    これらが促したイノベーションや歴史的大転換は、「公共博物館、大航海時代、ゴム産業、株式市場、プログラム可能な計算機、産業革命、ロボット、公共圏、世界貿易、確率に基づく保険証券、アメリカ革命、薬の臨床試験、LGBT権利運動、セレブリティー文化」なのだそうだ。

    生存本能とは真逆の遊びへの欲求は、「ノベルティー(目新しさ)・ボーナス」、すなわち神経物質ドーパミンによって調節されている「自分を驚かせるものを探し求める」人間の本能のなせる技なのだという。

    興味深い内容盛りだくさんだった。ただ、翻訳がイマイチなためか、読みにくかったのが残念。

  • 世界をつくった6つの革命の物語続編。面白いんだけど前作より散漫な印象。原著なのか、翻訳なのか、読むのに集中できなかったのか。まあしばらくしたら読み返す。

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著者プロフィール

ライター。7冊のベストセラーがある。訳書は『イノベーションのアイデアを生み出す七つの法則』『ダメなものは、タメになる』『創発』『感染地図』など。

「2014年 『ピア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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