- Amazon.co.jp ・本 (30ページ)
- / ISBN・EAN: 9784032021905
感想・レビュー・書評
-
訳者の松岡享子さんが亡くなられました。
訃報を聞いて、すぐにこの絵本を思い出し、本棚から出してきて読みました。
私はもっぱら図書館派だけれど(ごめんなさいごめんなさい汗)我が家の本棚には絵本がたくさんあるのです。
何度も何度も子どもたちに読み聞かせた絵本たち。
その中でもこの絵本は大好きな一冊でした。
『クララとお日さま』を読んだ時にも思い出したこの絵本。自分を買ってくれる人を待ち侘びているぬいぐるみのコールテンくん、買ってくれた女の子の腕の中で幸せそうなコールテンくん、何度読んでもラストはウルウルしてしまいます。
私は、日本語の“コール天“と同じイントネーションで読んでいたのですが、ママ友が“コ“を強く読んでいたのを聞いて『え?そっちなの?』なんて思ったことなんかも思い出したりしました。
絵本は読み返すと、一気に時を越えて色々なことを思い出させてくれる。
松岡享子さん、ありがとうございました。これからもずっと私の中の大切な思い出の絵本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
子どもの頃の、いっちばんのお気に入りだった絵本。
最後の「ぼく、ずっとともだちがほしかったんだ」「わたしもよ!」のところでよく泣いていたらしいのですが、今回も読み聞かせながら、同じところで泣いてしまいました(笑) -
-
はまだかよこさん、こんにちは。
懐かしい本を読み返してみるのもいいものですよね。
『コールテンくんのクリスマス』ってご存知でしたか?私は今...はまだかよこさん、こんにちは。
懐かしい本を読み返してみるのもいいものですよね。
『コールテンくんのクリスマス』ってご存知でしたか?私は今回『くまのコールテンくん』を登録する時に偶然に知りました。コールテンくんがお店に並ぶ前のお話だそうです。
作者も訳者も違うのですが、きっとはまだかよこさんや私のようなコールテンくんが大好きな人のために後から作ってくれたお話なのかなぁ?と思います。
クリスマスのお話なので、季節になったら読んでみようかな、と思っています。2022/03/20 -
2022/03/21
-
-
コールテンくんのセリフのリフレインが効いている。
本当に、コールテンくんが幸せになってよかった。
絵本なのにどうしてこんなにドキドキするんだろう。
愛されるために生まれてきたぬいぐるみが幸せになることは、この絵本を読んでもらっている子供たちもまた愛されていて、幸せになる未来があると暗示しているのだろう。 -
デパートのおもちゃ売り場に住んでいる、コールテンくんは、ある日、夜中にデパートの中を探検していると…
コールテンくんの冒険、失敗、ドキドキ感、読後感…読み終えると、温かい気持ちになります。 -
コールテンくんの表情豊かさがとても絵本を楽しくさせてくれた!
初めてのエスカレーターに初めて訪れた家具置き場の新鮮な驚きがまた可愛かったし、大冒険を楽しく見ることができた
ベットで警備員さんに見つからないようにこっそり隠れている姿が愛くるしくて、、
息子にまた読ませたい一冊! -
幼稚園児~小学校初級
・くまの人形と女の子の心の交流が描かれている。
・絵はシンプルだが、主人公の印象が強いものであった。
・所々、児童に覚えてもらいたい言葉を強調する場面があり、教材の一つである。 -
10月27日から11月9日までは読書週間。
タイトルになっているのは、ドン・フリーマンの作品。
ニューヨークに住んでいた頃、昼は美術学校で学びながら、夜はバンドのトランペット奏者として生活費を稼いでいたというフリーマン。
ところがあるとき、地下鉄の中にトランペットを置き忘れてしまいます。
その機会に音楽の道は諦めて、絵描きさんとしてスタートしました。
そして、息子さんのために作った絵本が出版されてから、絵本作家さんとして認められるようになったのです。
全部で20冊の絵本を世に送り出し、1978年に亡くなっています。
生まれは1908年なので、今年はちょうど生誕100年にあたります。
その作品の中で、特に好きなのが『くまのコールテンくん』。
ご存じの方もたくさんいらっしゃるでしょうが、紹介してみます。
コールテンくんは、デパートのおもちゃ売り場に並んでる熊のぬいぐるみ。
その名前は、着ているグリーンのサロペットの生地から来ています。
コールテン、つまりコーデュロイのことです。そのものずばりですね。
毎日、誰かが自分を買いに来てくれないかなと待っている人形たちのひとりでした。
ある日、リサという女の子が自分をひと目で気に入ってくれるのですが、お母さんの「ボタンがとれかかっているから古い」という理由で、買ってもらえません。
その夜、コールテンくんはデパートの中に取れたボタンを探しに行きます。
さて、ボタンは見つかったのでしょうか?
そして、コールテンくんは誰かに買ってもらえたのでしょうか?
この作品の最後の5行を読むとき、いつも胸がいっぱいになります。
空を飛んだり、得体の知れないものが現れたり、戦ったり死んだりというストーリーの派手さはありません。
でも、子供の頃、きらきらと照明の輝くデパートの売り場に憧れませんでした?
あの大きなふかふかのベッドに寝たら、どんなに気持ちいいだろう。
洒落た形の電気スタンド、まっさらなテーブルや椅子。豪華なソファ。
こんな物の中で自由に遊べたら楽しいだろうなぁ。
そんな夢を、コールテンくんが叶えてくれるのです。もうワクワクします。
思わぬ事態になって現実に引き戻されるけれど、それは素敵な出会いの始まりでもありました。
ともだちがほしいなっておもってた、その素直な言葉に、コールテンくんへの愛しさがこみあげます。
最初の方の、「ぼく、ボタンがとれてるのしらなかった」という言葉にも、切なさに胸が痛くなるのは私だけでしょうか。
自分でも気づかなかった所。それが原因で買ってもらえなかった。
でも、そのボタンをつけてくれる人と、ちゃんとめぐり合えるのですね。
絵の中のコールテンくんは、お話に沿って嬉しそうだったり寂しそうだったり。
ドキドキしていたり、きらきらしていたり。
あどけない黒い目が様々な表情を見せています。
フリーマンの作品はどれもみな、子供の頃の「あれが出来たらいいな。」「こういうことをしてみたいな」という夢が題材になっています。
ぜひ手に取ってみてくださいね。 -
デパートのおもちゃ売り場の棚にいる、くまの人形コールテンくんが理想の友達と家に出会うお話し。自分の服に付いてるはずのボタンが無い事を指摘され、ボタン探しをするコールテンくんのドキドキハラハラ感はとても楽しかったです。それにコールテンくんはとても健気。ようやく女の子にお迎えされて向かった小さなお部屋が素敵で自分の身の丈に合っていると感じられたのも、ボタン探しで経験した事が良かったからで、経験や体験って大切な事なんだと改めて思いました。コールテンくんが幸せになれますように♡