盆まねき

著者 :
  • 偕成社
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本棚登録 : 311
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784035306108

感想・レビュー・書評

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  • 【収録作品】1章 おじいちゃんの話-八月十二日-ナメクジナメタロウ/2章 フミおばちゃんの話-八月十三日-月の田んぼ/3章 大ばあちゃんの話-八月十四日-かっぱのふしぎな玉/4章 -八月十五日- 盆踊りの夜/もうひとつの物語-さいごにほんとうのお話をひとつ-

  • 7月の半ばを過ぎると、なっちゃんの家にママの田舎(本家)から盆まねきの手紙が届きます。8月のお盆の3日間、ごちそうを招いて親戚が集まってご先祖様を供養する行事です。
    パパとママは笛吹山(ふえふきやま)のママのおじいちゃんのことを「ホラふき山のおじいちゃん」なんて言ってます。そして、そのヒデじいちゃんだけでなく、ママの親戚はみんなちょっと変わっていて、たのしい話をなっちゃんやいとこのトッチンに話してくれるのです。
    おじいちゃんやおばちゃん、大ばあちゃんたちの不思議なはなし。ホントなの?ホントではありませんが、ウソでもありません。ホラ話しです。人を楽しませる、ホントでもいいホントでなくてもいい話。
    ご先祖さまと戦争のこと、命のつながりも感じられて、ちょっぴりしんみりもなれる本。中学年〜

  • お話の日付どおり、8月12日から読み始め、きょう読み終わりました。
    先を読んでしまいたくなるのをおさえ、4日間かけて読んで、よかった。ほんとうに、よかったです。
    ゼイタクなことをしたなぁ。

    フミおばちゃんの話、富安さんが講演会で話してくださった「富安家のホラ話」(十五夜に空からおもちが降ってくる〜♪)を思い出しました。
    あれって、何年前だっけ……。
    「実体験」が「お話」になるということ。
    そこに至るまでの時間(プロにしての)。
    いま。の意味。
    ここは、考えていいのだろうな。
    考えるべきなのだろうな。
    などなど、内容とは違う部分での、心にくるものがありました。

    そうして、なにより強く思ったことは……
    わたしも、大叔父さんのこと、忘れません。

  • お盆でちょうど良かった。
    一番最後の話がグッときた。

  • 感想
    日本の夏は暑い。太陽はギラギラ輝き楽しみも多い。しかし過去の影はいつまでも落ちている。そのすべてを背負い次の世代に継いでいく。

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著者プロフィール

1959年生まれ。1991年『クヌギ林のザワザワ荘』(あかね書房)で第24回日本児童文学者協会賞新人賞、第40回小学館文学賞を受賞、1997年「小さなスズナ姫」シリーズ(偕成社)で第15回新美南吉児童文学賞を受賞、2001年『空へつづく神話』(偕成社)で第48回産経児童出版文化賞を受賞、『盆まねき』(偕成社)により2011年第49回野間児童文芸賞、2012年第59回産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞、2021年『さくらの谷』(絵・松成真理子 偕成社)で第52回講談社絵本賞を受賞。絵本に「やまんばのむすめ まゆのおはなし」シリーズ(絵・降矢なな 福音館書店)、「オニのサラリーマン」シリーズ(絵・大島妙子 福音館書店)などがある。

「2023年 『そらうみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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