- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784037273606
作品紹介・あらすじ
裏切者はだれだ?
山で修行をつんだ<青の読み手>ノアは、めきめきと秘術の腕をあげていた。
そんなおり、北の大国ザスーンで反乱が起こり、皇帝一家が殺されたとの一報が入る。
ノアたちはこの政変の背後に、世界をほろぼすために復活するといわれたレトの存在を予感する。
しかし、生き残りの皇子アレクセイがあらわれたことで、事態は一変する。
『青の読み手』『紅の魔女』に続く
1冊の本をめぐる長編ファンタジー第3弾。
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まるで目の前にいるように、アレクセイのつめたい息がノアの頬にかかった。
アレクセイの黄色い瞳の中に、ノアのこわばった顔がうつっている。
「おまえがレトか」と、ノアはうめいた。
うすいくちびるをゆがませ、アレクセイはノアにいった。
「わたしはサロモンの生まれ変わり。レトは、おまえだ。自分の名前を、まだ思いだせないのか?」
(本文より)
感想・レビュー・書評
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登場人物が増え、分かってきたこともあれば、深まっていく謎もある。
最後には大団円が待っていると信じて読み進めるのみ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
キトラ山中で熾火のサンドラのもと秘術の修行に励むノア
北の大国ザスーンで起きた反乱には、古代の大導師サロモンを裏切った弟子レトの影が
いっぽうラベンヌ王国にも不穏な動きがあり、ノアとパルメザンは王都に乗りこむ
『わたしは生命をもつ書物。読み手を選び、語るときを選ぶ。』
〈青の読み手〉ノアだけが読むことができる「サロモンの書」がノアに語ったのは『名前を思いだせ。』
近世フランスを思わせる王国を舞台に、魔女の伝説に陰謀渦巻く権力争いがからみあい、一冊の本をめぐって展開する長編ファンタジー第3弾
テンポよく進行する物語は一気読みまちがいなし
ノアとパルの落語のようなやりとりが今回も笑いを誘う
[シリーズ既刊情報]
『青の読み手』2021年2月
『紅の魔女』2022年6月
『黒の皇子』2023年7月 -
「ナントの魔女」のもとで修行を積むノア。師となる人や、温かく見守ってくれる人の存在を得て、徐々にノアにも変化が、、。だが、悪魔の囁きに負け、ノアは大きな過ちを犯してしまう。
ノアの成長とも言える変化から目が離せない。また、サロモンの書の謎は深まるばかり。
次が待ち遠しいが、中学生にもお薦めしたいので、あまり難しくならないで欲しいかな。 -
パル!シド!
物語はどんどん深まっていくぞ。