考えたことなかった

著者 :
  • 偕成社
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784037273903

作品紹介・あらすじ

ある日、ネコに声をかけられた。
「わたしは、未来のおまえなのにょー。」
このままだと、おれの将来、たいへんなことになるらしい。

いったい、どうして?

知らないうちにさせられてる競争。
「ふつう」は男子がおごるもの?
おばあちゃんがなんでもやってくれる祖父母の家の「居心地の良さ」。

感想・レビュー・書評

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  • 「いいたいことがあります」の続編。
    今度は兄の颯太が主人公。
    一度退職しても再就職しやすい世の中になってほしい。そして、男女ともに家事をやる世の中になってほしい。でも、私が台所に立っている時はじゃまされたくないなあ。一緒にやるより分担したい笑

  • 国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→
    https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11538293

  • 「いいたいことがあります!」の続編。
    男性目線で世の中を切り取っている。

    ジェンダーについて、間に入るのが猫だとうまく行く…!?にょいが可愛かった。

    今の子どもたちは受け入れやすいけど、お年寄りが受け入れられるかどうかだなあ。
    男女の役割をきっちり分けている世代なので…。
    男性のことが描かれがちだけど、女性の方が意識は根強いのかもしれない。

    児童書でジェンダーの本増えているなあ。

  • 主人公が女の子にジュースおごるシーンがあるんだけど、女の子は拒否ってた。そこはおごられてあげるのがスマートだと思うんだけど、ジェンダーバイアスが主題になってる話なので無理か。

  • 「いいたいことがあります!」の続巻。
    前巻では。学校が遠い、部活があるなどのの事情でお手伝いをさせられなかった兄が主人公となる。物語は初めから突然、「にょい」となき、言葉を喋るネコに出会うところから始まる。届け物に行った祖父母の家のことや、部活でレギュラーを脅かされる新人が出現したり、同級生の女子との会話から、男女の役割の差や、気付かぬうちに決めつけていることに気づいていく。猫の不思議さはあまり気にならず、あ、ファンタジーだったのか?と思った。4年生くらいから勧められそう。

  • おばあちゃん、もっとキレても良かったよ。

  • ある日、颯太はネコに声をかけられた。
    「実は、わたしは未来のおまえなのだにょー。」

    どうやら未来の颯太は、妻に家を出ていかれて、一人さみしく死んでしまいそうになっているらしい。そこで、ネコの姿になり、そうならないよう若い颯太に忠告しにきたのだ。

    家事はぜんぶ女の人がやるもの? ふつうは男子がおごるもの? 颯太は、うろこのように何枚も貼り付いた「思いこみ」を1枚1枚はがし、自分を変えることができるだろうか。

    「今も自分は気がついてないけど、勝手に思いこんでいることがあると思う。
     それに、がんばるのは、競争に勝つためだけじゃなくて、前の自分が気がついてなかったことに気がつくためじゃないかな、とも思った。」

    ジェンダーバイアスや社会のしくみについて考え始める男の子の物語。

  • シリーズ2作目だけど、断然こっちのが読みやすい。
    将来の危機のため、未来の僕が乗り移ったネコという設定も、前回よりも重くなく、男女問わず手に取れる。
    日本ならばこのバイアス特に考えるべき。

  • 言われてみればそうかも、、と感じました。
    でも、この本の内容が全て正しいとは感じなかったです。少しモヤモヤとしました

  • 『いいたいことがあります!』の姉妹編。前回の主人公の兄がこちらでは主人公。男だから、女だからと気づかないうちに無意識に役割分担をおしつけているのでは……?

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著者プロフィール

1966年生まれ。広島大学教育学部心理学科卒業。『非・バランス』で第36回講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。『Two Trains』で第57回小学館児童出版文化賞、『園芸少年』で第50回日本児童文学者協会賞を受賞。作品に『いいたいことがあります!』『超・ハーモニー』『クマのあたりまえ』『だいじょうぶくん』などがある。

「2022年 『考えたことなかった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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