末っ子物語 (ジュニア版日本文学名作選 18)

著者 :
  • 偕成社
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784038011801

感想・レビュー・書評

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  • 中公文庫から出ているものがリストに載っていなかったのでこちらを。

    家族とのありふれた日常が書かれており、根底には戦争を切り抜けて生きているという感謝の念がながれている。三浦哲郎の「素顔」や、庄野潤三の「夕べの雲」などと比べれば各々の作家性というものが明らかになるだろう。特に日常の小さな事件や不穏の向き合い方、描き方にそのちがいの顕著さをみた気がする。比較文学という視点からも重要な一作であった。

  • 3人の子の親が 末っ子との交わり方

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著者プロフィール

尾崎一雄

一八九九(明治三十二)年、三重県に生まれ、小学生時代に神奈川県に移る。小説家。早稲田大学国文科卒業。在学中より志賀直哉に師事。プロレタリア文学の興隆に押されて行きづまり貧困と沈滞の時期を経て、結婚が再起の契機となり、一九三七(昭和十二)年ユーモア小説『暢気眼鏡』で芥川賞。戦争末期より大病を得、病中の死生観を吐露した『虫のいろいろ』を発表。『まぼろしの記』、自伝的回想『あの日この日』(ともに野間文芸賞)ほか著書多数。七八年文化勲章。八三年三月没。

「2022年 『新編 閑な老人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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