チューリップ畑をつまさきで

著者 :
  • 偕成社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784039639608

感想・レビュー・書評

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  • かわいらしい薄桃色の装丁。
    銅版画家の山本容子さんが、はじめて文も絵も手がけた絵本。

    いつものように、か細い線と、淡い色彩を基調とした絵。
    今回は文も手書き。
    この文字たちが、まるで散歩の最中にステップを踏むかのように、お行儀よくしていないのが愉快。

    ストーリーも山本さんのイマジネーションが溢れている。
    チューリップが自分の役割を知るために思いがけず旅に出る冒険譚、かな。
    チューリップが手を伸ばし、土から這い出し、歌いながら歩く場面はシュールで衝撃を受けた。
    たぶん、子供のころに人形劇とかで見たら一生忘れない

    そこからの意外な展開も、おもしろかった。

    山本さんの絵って、これ、悪口ではなく、どこか薄ら怖くて、薄ら寂しい。

    山本さんの愛犬、ルーカスも出演。

    タイトルはミュージカル映画の挿入歌で、その後もアメリカのポピュラーソングとして親しまれている『チューリップ畑を忍び足』(原題Tulip through the tulip with me)。

  • チューリップの妖精シンシアとチューリップの女王ラーレの訪れが、森に春をもたらす。キューコンたちが歌いながらお散歩、その楽しそうなこと! そして子どものキューコン、仲良しのカオリとバナナの大冒険! 冬の寒さに耐えて花開くチューリップの強さを感じますね。
    チューリップ畑をつま先で」という古い歌、ありましたなぁ…。それにちなんでいるのかいないのかよく分からないのですが。

  • 取り戻さなきゃ「人を幸せな気持ちにすること」を、、、

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    カオリとバナナは、チューリップの球根の女の子。土の中で来年の春にきれいな花を咲かせる準備をしていたのですが、秋の夜、満月の空からあらわれたキューコンチョーにさらわれてしまいます。海をわたるとちゅう、キューコンチョーから落ちたバナナはジャワ島に流れ着き、カオリはそのままトルコの宮殿に運ばれてしまいました。
    きれいな花を咲かせることを夢みる球根の女の子たちが、チューリップがどうして人を幸せな気持ちにすることができるのか、その秘密を知ることになる物語。
    銅版画家、山本容子が初めてストーリも手がけた絵本。
    https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784039639608

  • いつもは少し怖いと感じる山本容子さんの絵ですが、絵本にすると、なんて可愛らしいのでしょう!
    テキストはすべて手書き。
    ゆる~い雰囲気で、カオリちゃんとバナナちゃんのおしゃべりをかげからそっと見守っているような気分になります。
    全体に使われているピンクも、とっても素敵です。

  • 絵は良い

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著者プロフィール

銅版画家。1952年生まれ。京都市立芸術大学西洋画専攻科修了。都会的で軽快洒脱な色彩で、独自の銅版画の世界を確立。絵画に音楽や詩を融合させるジャンルを超えたコラボレーションを展開して数多くの書籍の装幀、挿画を手がける。ライフワークのひとつとして、医療現場の環境への提言である〈アート・イン・ホスピタル〉にも取り組むなど、幅広い分野で精力的に創作活動を展開している。

「2022年 『山猫画句帖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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