偽りの君と、十四日間の恋をした

著者 :
  • KADOKAWA
3.79
  • (4)
  • (3)
  • (7)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 145
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040736952

作品紹介・あらすじ

女子が苦手な高校生・湊人は、見慣れない同級生・繭から告白をされる。断るつもりも彼女の勢いに呑まれ、つい交わした約束。それは一冊の手帳に書かれた未来日記を、一緒に叶えることだった――。儚い恋愛青春物語。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ある事情で女子が苦手になった湊人。
    そんな湊人は不思議な少女・繭にある未来日記に書かれたことを一緒にやって欲しいと頼まれてーー
    切なくて儚い、青春ラブストーリー。

    とっても切なくて、儚くて、胸に染みます。
    想いが叶わない切なさ、人の命の儚さ、そんなことが
    ぎゅっと一冊に濃縮されています。

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000060859

  • 目的を考えると神埼のとった行動が見当違いで、自分の欲望滲み出ちゃった感強いので、やり方おかしいなと違和感が強い。ただその辺を棚上げして恋愛部分だけ見ておけば切ない恋物語になってます。河本が凄く良い子だな。

  • 『君の膵臓をたべたい』みたいだと思った。
    日記の内容が神崎さんの日記だと思っていたが、読み進んでいくうちに、叶絵の日記であると感じるようになり、そこに面白さがあった。また、湊人と叶絵の恋から湊人と神崎の恋、そして叶絵と神崎の恋、三角関係など、恋愛のベクトルが様々なところに向いてどんどん動いて行くのがとても新しく新鮮で、近年、ジェンダーについて考えられるようになった社会だからこそ、自分のジェンダーについての考えを変えさせられる本でもあった。好きになるのに性別なんて関係ないということが感じられる本であった。最後、恋のベクトルが終結せず、読み手が想像することで終わるような書き方がまた、自分の感性を試される本だと思った。

  • いつまでも何かに囚われて同じ場所に居続けることはできない。
    変わらない感情が変わっていることを示すことだってある。
    時の流れは悲しいほどに良くも悪くも傷を癒してしまう。
    湊人の叶絵に対する感情も、繭の叶絵に対する感情も
    忘れられないし忘れたくない。
    そう思えば思うほど新たに芽生えたお互いに対する感情が切なく、そしてより切実なものに感じられてしまう。
    なんとかしてあげたいと勝手にしろという相反する感情や、
    中途半端で鬱陶しいのに嫌いになれない感情は、
    ただひたすらに好きだという感情よりもより執着も伴って根深いように思える。
    叶絵の大好きな女の子と大好きだった男の子が幸せになる方法はいくつかあると思うけど、二人が一緒に居て幸せになって欲しいと願ってしまう。

  • すごく辛かった。
    誰かにすごく勧めたい。
    感情移入してしまい、涙が出た。


  • 繭も湊人も、すごくいいよさんらしいなぁ。

    このほどよい苦さと微妙な拗らせ具合は、彼女にしか表現できないものだなといつもおもう。

    繭を受け止めるには湊人はまだ早いかなと感じたけれど、18歳でこんな恋を二度経験した彼はきっといい男になるんだろうね。
    5年くらい経って、どこかで話をする繭と湊人を想像して頬が緩みました。

    若い頃の恋愛って、持久力がないから瞬発力なんだよね。
    だからこそ永続性を求めてしまうけれど、刹那の愛おしさを噛み締めることも大事だから。

    叶絵ちゃんはずるかったね。わたしはそういう女のずるさは大好きだけど、なかなか罪なことをする。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

2015年、スターツ出版文庫創刊を飾った『君が落とした青空』が22年に実写映画化。また17年からロングヒットの「交換ウソ日記」シリーズは累計40万部を突破し、10代女子を中心に人気を博している。他著に『わたしは告白ができない。』『世界は「」で沈んでいく』『世界は「」で満ちている』など人気作多数。

「2023年 『小戸森さんちはこの坂道の上』 で使われていた紹介文から引用しています。」

櫻いいよの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×