作品紹介・あらすじ
「私は、私を殺した犯人を知りたい」
死の間際、薄れゆく意識の中で女王オフィーリアはそう願う。
すると、王冠の持ち主にだけ与えられる“古の約束”により、妖精王リアは十日間だけオフィーリアを生き返らせてくれた。
「一度は死んだ身よ。ならば今度こそやりたいことを全てやってやるわ」
オフィーリアを使って権力を握ろうとした夫、
周囲に流されがちで頼りない弟、
恋心を寄せてくる近衛騎士……
数え上げればキリがない犯人候補たち。
女王を殺したのは誰なのか!?
生前の雪辱を晴らす強烈な平手打ちが炸裂する王宮ミステリー開幕!!
感想・レビュー・書評
絞り込み
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10日限定で生き返り、己を殺した犯人を捜すことを決意した女王。粛々とした女性だった女王が、罵声をあびせるのが楽しい。そして弟、だめだそんな言葉教えちゃ(そこがよい)。
これが気に入った方は、茉莉花より、「おこぼれ姫と円卓の騎士シリーズ」のほうがおすすめです!かっちょいい姫が、騎士に囲まれうはうは……ではなく、騎士を振り回していきます。
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自分を殺した犯人を知るため10日間だけ生き返った主人公が、やりたいことをすべてやってやる、と数多いる犯人候補たちに立ち向かう王宮ミステリー。
オフィーリアの格好良さに惚れ惚れ!
男性陣がみんな「クソったれ」かと思ったら、弟くんが目覚めてくれてよかった。
でもそんな言葉教えちゃダメだよ(笑)。
作者様は本当に、複雑で一面だけで捕らえきれない深みのある人物を描くのがうまいなぁ、と。デイヴィッドとかほんといいキャラ!
殺人ミステリなのに「爽快」ってどういうこと? って思ったけれど、本当に爽快でした。おもしろかったです!
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この性格でよく大人しくしていたなという感じもありますが、復活したオフィーリアの快進撃が楽しい。
悪口を言えないとか可愛らしいところも残しつつ、しっかりしていて好感が持てます。
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この作者さん、すべて地の文で説明入るから情緒に欠けるとは思うけど、内容は間違いなく面白いんですよね。
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陛下と護国卿、将来的には意外にお似合いなのではないかしら……。と、思った次第。
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死を経験し、呪いによって期限付きの生を与えられたオフィーリアがいままで堪えてたものを平手とともに炸裂させていくのがおもしろい。でも個人的に騎士よりも夫がほんとにキモくて、結局この夫とまた元サヤになるんだろうなってフラグが立ってるのがモヤモヤするわ。
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生き返ってから10日間というリミットがある中で、どういう結末を迎えるのか、ページを捲る手ご止まらなかった。生前、と言っていいのか分からないが、生前とは違う、オフィーリアの振る舞いが、弟や夫とそれまでとは異なる、それまでよりもより親しい関係を築いていく様子に、オフィーリアは予想しているし気持ちの上でも準備しているから良いけれども、もし10日後にオフィーリアの生が尽きてしまったら周りの人たちは物凄くショックを受けるのではないかとハラハラした。この先、オフィーリアが周囲とどんな関係を築いて、深めていくのか楽しみな終わりだった。
最後まで辿り着いたときの読後感はよし。
著者プロフィール
第13回えんため大賞≪二期≫ガールズノベルズ部門にて、「おこぼれ姫と円卓の騎士」が優秀賞を受賞し、作家デビュー。
「2023年 『聖女と皇王の誓約結婚 2 恥ずかしいので聖女の自慢話はしないでくださいね…!』 で使われていた紹介文から引用しています。」
石田リンネの作品
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