仲達 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041001301

感想・レビュー・書評

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  • 麻薬のところは分からないが、実は成功したのは司馬懿

  • 司馬懿を主役にした珍しい作品。曹丕、夏侯尚、劉曄、曹爽なども個性的に描かれていて面白いが孔明、馬謖、魏延、孫権の設定が奇抜過ぎて賛否が分かれる作品か。

  • 三国志終盤にフォーカスを当てた話として面白かったし、真実味のある仮説も非常に良かった。ただ、肝心の司馬懿仲達の話としては、人物像を作りきれていないせいで、完成度が中途半端になっているのが残念。

  • 三国志で悪者になるパターンの多い仲達
    彼を主人公にすればまた、視点も変わる
    この本は蜀が阿片を使って魏・呉に裏で構成をかけていることか
    前王朝の簒奪者としての晋の最初の皇帝(おくり名)としての人気のなさは仕方ないか

  • 文官の仲達。仲達の視点からのみ書かれていて、仲達が参加していない戦いは全て伝聞で書かれているのが特徴かな。だから、話の序盤はつまらなく感じてたけど、だんだん面白くはなった。諸葛亮が結構悪かったり、孫権がどうしようもない君主だったり。

  • 塚本青史さんの本を初めて読みました。
    読み始めは、説明が流れをぶつ切りにしている感じで、流れに乗れず読みにくい感じがしましたが、後半はそれも解消し、面白く読めました。
    孔明が平定した南中諸郡が現在の阿片の供給地域である黄金の三角地帯に重なっていることから、孫権の晩年の荒れ方の原因を阿片と推理して話を構築したアイデアは面白い。

  • これだけ有名で、これまでも多くの小説が書かれている三國志において、有名人にスポットを当てながら新たな解釈を提示して全体の物語と破綻なく整合するのは非常に困難と思われるが、その辺りは見事だった。

    ただ、純粋に小説として考えると、やはり盛り上がりに欠けたと言わざるを得ない。
    登場人物の心理描写も極めて少なく、事実を追いかけるのに必死という感もあった。

  • 2012年02月 03/11
    仲達目線で三国志後期を描いた作品。ストーリーとしての盛り上がりには少し欠ける気もするのだけど、それは北方的な影響に毒されているからだと思われる、とても楽しめました。
    歴史小説はいろいろな視点から楽しむのがよいですね。

著者プロフィール

1949年倉敷生まれ。同志社大学文学部卒。印刷会社に勤務しイラストレーターとしても活躍。96年『霍去病』でデビュー、98年『白起』で注目を集める。『項羽』『呂后』『光武帝』『始皇帝』『仲達』『煬帝』など中国歴史小説を中心に作品多数。短歌結社「玲瓏」発行人も務める。

「2012年 『仲達』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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