14歳限定症候群 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 193
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041001615

作品紹介・あらすじ

生島ちほ14歳、今日づけで男子になってしまいました-。同じ中学に通う仲良し女子6人組を襲った、不思議なヤマイ。関節痛のような痛みを伴うそれは、驚きの現象を引き起こすものだった!親友男子に告白されたあと、男になってしまったちほ、オトナになってしまった咲、そして…犬にまで!?一方、市内では女子中学生を狙った猟奇殺人事件が起きていて…。この非常事態に、少女たちは!?予測不能な変身系青春エンタメ。

感想・レビュー・書評

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  • 清陰高校男子バレー部からの、作者読み。
    私は地方の田舎の昭和の女子中学生だったので、この作品の14歳の早熟とか無謀などの混沌をどこまで了解するかというと、世代のギャップが埋まらないかなあ。

  • こっちの表紙も好き〜。持ち運びすぎてボロボロ。

  • ある女子中学生のグループを描いた短編5編。青春エンタメと書いていたことからラブコメ的な内容を予想していたが、実際は妙に生々しく、ダークな内容のものもいくつかあった。
    自分も中学生の時に「自分がもし~になったら」という妄想をよくしていた。今作はそんな妄想が実現した世界を描いているが、今でこそ目が覚めたら自分の性別が変わっていることが非現実的に思えるが、思春期のころはすべてのことが初体験である意味非現実的に感じたように思う。非現実的な出来事を体験した方が印象が強いとも限らないし、日常的なことじゃ成長しないとも言い切れない。そんなことを考えさせられた。

  •  女子中心話になるものの、壁井さんの作品の中ではあっさりめで読みやすいかもしれない。
     『予測不能な変身系青春エンタメ』なので、読むさいにはそこのところを注意した方がよいかも。

  • it's teen age entertainment. ?i think, hers syndrome 'cos white and red drag. anyway, page 102, 1st sentence and 205, last sentence have miss print. oh no, Shinochinko to Shino!

  • ジャケ買いした一冊です。ラノベ的な見た目だけど、結構危険物件だった。(笑)中学生が朝の読書の時間に読むのは…
    この中学生っていう、子どもなのか大人なのかっていう、感情がぐちゃぐちゃ交錯してる年齢特有の狂気であったり、アンバランスな感覚が、まぜこぜにして一冊にした感じ。

  • この本は多少共感できるところはあったものの、同じ14歳でも私とだいぶ違ったから何とも言えない。主人公は複雑な恋や波乱の学生生活を送っているが、へえ。で私の感想は終わった。14歳限定症候群とは何とも面白い題名をつけたものだと思う。

  • いろんな感情が存在するのが14歳女子。凄く経験のある感覚から、理解がイマイチ出来ない物まであったりだったけれど、この時期は小さな経験でゴロッと考え方等変わる時期なんだと思う。

  • 14歳の女の子たちが体験した不思議な物語。連続短編集。第1章がとにかく衝撃でした。この突拍子もない設定、一体どうなってしまうのか・・・。

    個人的には、監禁ストーリーが大好きです。


    恋も性も友達もエゴもいやらしさもごちゃごちゃと色々あるけれど。
    世の中には怖いものなんて何もない、14歳はそんな特別な時間でした。

  • 14歳。それまでは縦に伸びていた身体が急に厚みと重みを増して、むちむち系になり始めた年齢である…そして今日にいたるまでその呪いはとけないままである…

    14歳女子の仲良しグループ。身体の怠さを訴え、病院で処方された紅白のカプセルを飲むと翌朝…

    アレが生えたり、大人や犬や友人の身体に変わってしまったり、、、
    「独占」が怖かった…「欲情」が可愛い。挿絵はないけど所謂ラノベ寄りのお話。肉体の異変が軸だけど、仲良しなようで意外と閉じていたり、互いに無関心だったりする思春期女子グループ特有の匂いも生々しい。

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著者プロフィール

第9回電撃小説大賞〈大賞〉を受賞し、2003年『キーリ 死者たちは荒野に眠る』でデビュー。その他の著書に、『鳥籠荘の今日も眠たい住人たち』(電撃文庫)、『エンドロールまであと、』(小学館)など多数。

「2009年 『NO CALL NO LIFE』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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