ロスト・シンボル (下) (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041004425

感想・レビュー・書評

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  • 事件が一段落した後のエピローグ部分が冗長。このシリーズ、謎解きとアクションが絡んだスピーディーな展開がキモなのに、全てが終わった後に延々と説明されても読書の緊張感は保てない。

  • 少し長すぎるような気がします。

  • 時間は川である……そして書物は船である。多くの書物がこの流れをくだっていくものの、むなしく難破して砂に埋もれ、忘れ去られる。ごくわずかな書物だけが時間の試練に耐え抜き、生き抜いて次の時代に恵みを伝えていく。

  • 世界最大の秘密結社フリーメイソン。
    その最高位であり歴史学者の友人ピーター・ソロモンに頼まれ基調講演のためにワシントンDCへと向かったラングドン。
    しかし講演の会場であるはずの連邦議会議事堂の〈ロタンダ〉で彼を待ち受けていたのは、ピーターの切断された右手首だった―その指先には第一の暗号が。
    ピーターからあるものを託されていたラングドンは、CIA保安局局長から、国家の安全保証に関わる暗号解読を依頼される…
    友人を救うため暗号を刻限内に解読するしかない―アメリカ建国の祖が、首都ワシントンDCにちりばめた象徴にラングドンが挑む―

    私にはインフェルノより面白かったです-
    2016年は占星術でリヴィール“隠されていたことが明らかになる”年と聞いて、実際に色々な事(パナマ文書とか)が発覚していて物語とリンクしているようで。
    犯人は完全に容貌も変えて、尚且つあんな仕打ちしておいて気付いて欲しいとか…甘えじゃないの?
    良い血筋に時々とんでもない悪が育つのは本当に謎だ-
    TLV完全液体呼吸・感覚遮断タンクは面白そう-
    星空の下に寝そべって広い世界の中のちっぽけな存在=自分、その感覚が分かるので終盤凄く移入しました-

  • 【ネタバレ】フリーメイソンの最高位、三十三位階に受け継がれる古の知恵のカギをめぐり、ラングドンが巻き込まれる事件劇。舞台はワシントン。物語全体としては、純粋知性科学・フリーメイソン、科学/宗教のスケールの大きなテーマを扱う一方で、問題は家族の愛憎に収斂していくありがちであるが素晴らしいプロット。世界を一変させる古の知恵とは、聖書のことであり、聖書に隠された象徴を読み解くことで、科学などの多くの知が得られる。そして、その聖書はワシントンの十字架(国会議事堂・テンプル会堂・ジェファソン記念館・リンカーン記念館)の中心部の丸中黒に位置する記念塔の地下に隠されている。ソシュール言語学では、記号をシニフィアン(意味するもの)とシニフィエ(意味されるもの)に分けた。この物語では、世界は多くのシニフィアンであふれているが、そのシニフィエを読み解く=見方を変える(パラダイム・シフト)ことで、より世界を知ることができると伝えている。聖書で表面的に示されているシニフィアンを読み解き、背後にあるシニフィエ(人類の究極の真理)を理解することで、近代科学は成長してきた。ニュートンなどの偉大なる科学者の研究が宗教と不可分であった史実は、身心二元論に始まる宗教と科学の二項対立を統合していく。かつて、柳宗悦の論考に、宗教とは山の登り方であり、つまるところ宗教は同じ頂を異なるアプローチで目指しているにすぎないというものがあった。この物語も、人間精神の覚醒という頂を設定し、そこへの異なるアプローチとして宗教を解釈している。このような回答は下巻についてだが、上・中巻の謎解き(暗号解読)もとても面白い。これを機に聖書や人間の無意識について学んでみたいと思った次第である。聖書の宇宙と人間の身体が連動しているのは、阿部謹也の論説にもあったが、中世ヨーロッパの考え方のようである。

  • その日ラングドンを待ち受けていた謎解きも徐々に明かされていく。その途中に待ち構えていた、衝撃の事実。ダンブラウンさんの小説は、先の読めない展開にスリルが感じられるところが好きで、本作もその例にもれません。主人公であるラングドンが本作ばかりは本当に死んでしまうんじゃないかという展開に息をのみました。
    唯一残念だった点は、最後の謎です。ちょっとわかりにくかったのではないでしょうか・・・?隠されていたのは聖書で、それが実際に埋められているといわれても当惑してしまいました。古の知恵が聖書に隠語で語られていると言われても・・・。それから、純粋知性科学というのもよくわかりませんでした・・・。

  • 読了

  • 2015/7/8読了。

    この下巻…
    前半はハラハラ。
    え?どうなっちゃうの?うわっ!と、思わず先を読みたくなる。

    でも後半は…
    もうお腹いっぱい。
    「古の神秘」はもういいかな、という感じ。
    きっと私には「資格」がないのだろう。

    「事件」がひと段落してからの、その辺りの解説というか、落とし所を探る話が長すぎて、
    それまでのスリルに溢れた展開が、どこかに飛んでいってしまった。
    最後に読者を飽きさせては駄目だろう。
    Washington D.C.という街の持つ、あのの独特な雰囲気の理由が少し分かった気がするのは、収穫だったけれど。

    ダン・ブラウンの作品は大好きで、ほとんど読んできたけれど、本当に残念な気がする。

  • 事態は国家の危機にまで飛んでます。
    何も知らないラングドン視点で話が進み、読者もラングドンと同じようにパニック状態から少しずつ知っていける。
    助けが入ったりもするが、誰が味方で誰が敵なのか、目的がなんなのかも全くわからない状態で話が進むので、後半で混乱する。
    そして、話のスピードが速い。
    速いうえに、かなり心理的に追い詰められるので、早く先を読みたくて途中で止まらなくなる。

    ワシントンの有名な観光地が舞台で、そこにたくさんの謎が隠されていて、本当にそうなのか実際に見てみたくなった。

    宗教と科学と、そして人間ドラマが展開さていく。
    記号や象徴の謎解きも面白いし、サスペンス要素もたくさんある。
    残虐なシーンも出てきて、歴史、サスペンス、パニック、アドベンチャー全てが詰まった一冊。

  • 2015.06.15

    ロバート・ラングドンシリーズ3作目

    舞台はワシントンDC フリーメイソン 純粋知性科学 刺青の男 CIA 古の神秘

    このシリーズはちょっと飽食気味

  • 2015.03.18 読了

    次々と明らかになっていくフリーメイソンの護る古の神秘の全貌や、犯人の真の目的や正体に夢中になり、読む手が止まりませんでした。ただフリーメイソンに関しては興味はあったが知識は全くない状態で読んだので、哲学、科学、宗教などいろいろな角度からの解釈が入り混じって理解するのに苦労しました。そういう意味ではラストに若干失速してしまったのですが、危機に陥りながらの謎解きや、それぞれの目的がラストに向けて絡み合うスピード感のある物語には相変わらず引き込まれます。個人的には前2作の方が面白いと思う。

  • 疾走感と次どうなる!?と気になる展開がまちうけてるのはさすが。
    ただ、途中で犯人に関することに予想がついてしまったのが残念です。
    わかった時も、そうでしょうねっなってしまった。
    謎うんぬんよりもこの事件がどうなるかが気になってたので犯人捕まえてみんな無事なあたりで残りを読むのが惰性になってしまった。
    まぁ、これは個人の問題だけど。

  • ロバート・ラングドンシリーズ3作目。
    話しの展開は普通に面白いのだが、シリーズ物で1作目のインパクトを超えるのは難しいということか。

    フリーメイソンやキャサリンの純粋知性科学の薀蓄の件はチンプンカンプンで読んでいて疲れた。

    マラークが誰であるのかということは、意外に早く想像がつくのだが、なぜマラークがマラークになってしまったのか、そこに至るまでの彼の心の動きみたいなものがこちらに伝わらない。
    また、彼の最期を目にした後のピーターの行動がどうにも腑に落ちない。
    と書いていて思ったが、そんなピーターだから息子の心が曲がったのかもな、と、今思ったり。

    私の中ではサトウのすさまじい不気味さでもった一冊だ。

  • 読み終わったけれども
    なんとなく、すっきりしない
    マラークの正体については、やっぱり、という感じ

    サトウ局長が、凄く胡散くさい人物に見えていたけれども
    目的がわかれば、まっとうな人物で
    好感度はアップした

    でも、アメリカの組織って
    部下の使い方が下手だなぁって思う
    そういう描き方をされることが多い
    仕事に対しての考え方が違うのだなぁ

  • 下巻に入ってようやく面白さが増してきた。ワシントンの地図を見ながら、時折Googleを検索しながら、そして聖書を紐解きながら読む。こういった読み方もあるんだとわかった。

    「天使と悪魔」を読んだ時は非常にローマへ行きたくなったが、本書でもワシントンに行ってみたくなった。ただ吸引力は欧州には敵わないみたいだ。

    マラークの正体がわかり犯行の動機は納得できるものの、そもそも作中の秘宝が命を賭けても守りたいものとは思えない。キャサリンが最後に語る神秘も面白くはあるが腑に落ちない。

  • 1410 終盤戦。なかなか壮絶な展開でした!教授らしさは今作も健在で楽しめました!

  • ハラハラドキドキ感がたまらない!この後どうなるんだろう!困った!ひゃあ!今回は犯人が誰だかしっかりわかっているので何となく最後のほうぐだぐだする。

  • ラストの意味がよくわからん。

  • 映画化もされ、世界的なヒットとなった『ダ・ヴィンチ・コード』。
    その続編と位置付けられる小説が文庫で発売されていたので、読んでみることにしました。
    主人公は、『ダ・ヴィンチ・コード』にも登場したハーヴァード大学教授、ロバード・ラングドン。
    彼の元に、恩師でもある友人から、急な講演の依頼がきます。
    用意されたビジネスジェットで向かった先は、ワシントン。
    大勢の聴衆が待つ会場に向かった彼が目にしたのは・・・という始まり。
    友人が巻き込まれた事件と、その事件に深く関係する過去の出来事。
    これらの難題を、「宗教象徴学」の専門家としての知識を動員して解いていく主人公。
    謎を解いてはまた次の謎が登場して、という息をつかせない展開の早さ。
    そして謎をとくにつれて明かされてくる、アメリカ建国時の秘密。
    この小説の大きな鍵となるのが、世界最大の秘密結社、フリーメイソン。
    フリーメイソンがどのように、アメリカ建国に関わったのか、そして現在のアメリカの中でどれだけ、重要なポジションを占める人材がいるのか。
    作者なりの解釈だとは認識しますが、巻頭につけられたワシントンの地図を見ながら読んでいくと、実際にあったように想像していしまいます。
    キリスト教を中心とした西洋宗教への知識が乏しいために理解しづらい部分、そして約1000ページに渡って次から次に話が展開していくので、最後には疲れてしまったという部分はありましたが、娯楽としても知的好奇心を呼び起こされるという意味でも、多くの人の興味を惹きつける作品だろうなと、感じました。

  • 面白かった。スピード感があり、まさかマヌークが息子わだったとは驚きました。隠された言葉とは、しごく当たり前事でしたが基本的な事なんだなと思いました。基本は大切である。

  • 久し振りに読んだ ラングドン教授
    今作も密度が濃くハラハラさせられたけれど、私には前2作の方があっと驚かされる事が多かったかな
    それはフリーメイソンについての予備知識が殆どなかったからかもしれないけど…

    でもやっぱり面白い!
    世の中にはまだまだ知らないことがたくさんあるということと、謎は意外と身近なところに繋がっているということを感じさせる

  • ダン・ブラウンは、24時間にも満たない長さのストーリーを文庫本3冊の大作に書き込んだ。「ダ・ヴィンチコード」と手法は同じであるが、時間や地理に制約がある本作のほうが緻密にストーリー組んでいる感じが伝わってくる。テーマとしてのフリーメイソンやアメリカ独立宣言当時の史実は、様々なミステリー小説の格好のテーマとなっており、幾冊も不朽の名作を産んでいるが、本作も間違いなく名作の仲間入りとなることを確信する。

  • またくっついちゃったか…

  • 3巻一気に読んでしまったよ。登場するキャラは。ある意味ワンパターンなのだが、Page Turnerと言われるだけあって展開に引き込まれてしまう(^^;; そして、今回はWashington DCに行きたくなる、、、マジックだな(^^;;

  • 謎解きがおもしろかった☆
    でも、ピーターはちょっとかわいそうだった。
    最後の「古の神秘」についてのさまざまな話はアメリカ人ではないせいか
    (理解力がないというのが一番の原因かもしれないが)
    それぞれの物や建造物、装飾について親近感がわかず
    驚きや感動がイマイチだった。
    ソロモン兄妹には幸せになってほしい。

  • 2013.01.23.読了

  • 期待通りの面白さ。どこまでが真実でどこからが創作なのか、いろいろ考えながら読んだ。ただ似非科学的な考え方は、小説とはいえ賛否両論あるだろうなあ。

  • 謎が大好きなボクとしては非常に楽しめた作品。
    本当に面白かった。

    『ダ・ヴィンチ・コード』を読んだときは、世の中にこんなに面白い本があるのかと思ったけど、
    本作品もそれに劣らぬ綿密な取材と散りばめられた謎とスピードだったと思う。

    ただ、明かされた謎自体は、マラークが追うほどのものであったかどうか少々疑問が残るなー。
    ネイティブアメリカンやキリスト教信者であれば、また違った感覚・感想なんだろうけど・・・。


    上巻で描き忘れたけど、キャサリンが研究する意思と質量のくだりは非常に興味深かった。

  • 再読。

  • 秘密結社がいまいち身近に感じなかったが、なかなかおもしろかった。

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著者プロフィール

1964年ニューハンプシャー生まれ。アマースト大学を卒業後、英語教師から作家へ転身。2003年刊行のラングドンシリーズ二作目「ダ・ヴィンチ・コード」で一躍ベストセラー作家の仲間入りを果たす。父は数学者、母は宗教音楽家、そして妻は美術史研究者であり画家でもある。

「2019年 『オリジン 上』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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