at Home (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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感想 : 248
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041008522

感想・レビュー・書評

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  • やっぱり好きだな本多さん
    文章の流れ方、表現の仕方全てが心地良い
    心にスーッと入ってくる
    家族と言えど所詮は一人一人の人間の集まり
    一番分かっているようで何も分かっていない
    見えているようで見えていない
    でも確かにあるその存在が私を優しく強くしてくれる
    それが家族、それが家族の力

  • 20230101
    捨てるために読んだ。

    短編4つ。

    at home
    万引き家族的な話。

    日曜日のヤドカリ
    妻の元夫との再会

    リバイバル
    金貸しヤクザに頼まれ妊娠した女と奇妙な同居をする林

    共犯者たち
    妹の子どもを虐待夫から奪還する話


    読んでいてさらっとし過ぎているところと、え、どういうこと?と詰まるところが混合していてあまり読んでいて没頭していかない。
    普通でない家族の描写があんまり面白くないし、説明がくどい。
    初期作だからこの出来なのか、このくらいのクオリティの作品がメインなのか。

  • 色んな形の家族があっていい。そう思わせてくれるお話だった。
    道ですれ違うだけの人たちも、みんなそれぞれ家族がいて、それぞれのドラマがあるのだ。
    やはり、小説は様々な人生を疑似体験させてくれる。素晴らしい。

  • 短編集

    さまざまな家族模様があり、いずれも最後はあたたかくなるストーリー!
    心があったかくなった!


  • at Home という題名を見て誰を真っ先に浮かべたか。
    真っ先に浮かんだ人こそ家族だと思わせる小説。

    自宅という意味の題名だが
    この本を読んでいると自宅というものは
    それぞれなんだとより一層感じる。
    血の繋がりが無くても一緒に生活を営む場所。
    安らげる場所こそが自宅なのでは無いだろうか。

    血の繋がりのみが親子、家族ではない。
    過ごした時間は血よりも濃いという言葉が有るように
    家族というものは、思いあって縁を大切にしていかなくては血の繋がりがある人も家族では無くなっていく。

    そう思わせるような小説である。

    自宅に帰ると暖かく迎えてくれる人
    自宅に帰るとご飯を作ってくれている人
    自宅に帰ると今日の出来事を話してくれる人
     
    自宅に帰るだけで暖かくなれる場所

    家族の定義は何だって良い
    本人たちが家族というのなら家族である



  • 色んな家族の形が描かれていた。

    家族に起こる問題も、想像できない事件が多く、ハラハラドキドキした。

    短編集で読みやすく、満足した。

  • 家族というよりも親子の話。

    血の繋がりだけで親子になるわけじゃない。形はそれぞれであるけど、お互い歩み寄らなくちゃ親子にはなれないじゃないかな。

    私は親に恵まれてたと思う。

  • いろいろな人がいる様にいろいろな形の「家族」「親子」がある。
    それが血の繋がりの大事さを感じる関係だったり、反対に血の繋がりなんて関係ないよね。と思う関係だったり。
    1番好きだったのは表題の「at home」
    短編じゃなくて長編でも良かったと思った。
    ただ「日曜日のやどかり」「共犯者たち」も「父親」がとても格好良い。「共犯者たち」の父親は外で見てると格好良いが自分の親だったらどうだろう?ちょっと…。って思うな。
    丁寧な言葉使いで話す父娘。
    親子3人で独特なカレー(笑)を食べる最後のシーンがとても好き。
    そのシーンだけ会話だけなのも印象的。
    あぁ、家族だな。
    「リバイバル」はその中でも少し異色な感じがした。

  • at home、日曜日のやどかり、リバイバル、共犯者たち、の4作が纏まった本。どの作品もテーマは「家族」
    at home: 血縁関係のない家族が、それぞれ違法な「仕事」をしながら生計を立てている中で事件が起こる物語。
    日曜日のヤドカリ: この作品も血縁関係のない父娘の物語。
    リバイバル: 闇金から借金をして、返済をすることに自分の生を感じる初老の男が、ブラジル人と偽装結婚させられてしまう。
    共犯者たち: 妹夫婦に問題があって、息子を虐待している父親の元、主人公がその子を取り返しに行く話。

  • 4つの家族の物語。
    家族は、いつでも自然にそこにあるものではなくて、たくさんの悲しみが絡み合うことによってバランスを保って存在しているんじゃないのかな。なんて考えさせられた。そして大人だって甘ったれだったり、子供が泣けるほどしっかりしていたり。
    すごく良かった。

    表題作『at Home』は最近映画になっているけれど、こんなに短いストーリーだとは思わなかった。全く血の繋がらない、とんでもない職業で暮らしを立てている5人家族に感動。

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著者プロフィール

1971年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。1994年「眠りの海」で小説推理新人賞を受賞。‘99年、『MISSING』で単行本デビュー、「このミステリーがすごい! 2000年版」でトップ10入りするなど高く評価され、脚光を浴びる。以後、恋愛、青春小説を超えた新しい静謐なエンターテインメント作品を上梓、常に読者の圧倒的支持を得ている。その他の作品に『正義のミカタ』『MOMENT』『WILL』『魔術師の視線』『君の隣に』など。『dele』では原案と脚本を担当し、山田孝之と菅田将暉主演でドラマ化された。

「2021年 『チェーン・ポイズン <新装版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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