死者のための音楽 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 462
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041010761

感想・レビュー・書評

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  • 1長い旅のはじまり
    2井戸を下りる
    3黄金工場
    4未完の像
    5鬼物語
    6鳥とファフロッキーズ現象について
    7死者のための音楽

    再読..再々読?
    最初に読んだのは5年くらい前の気もする。
    話が分かってて読むのに、またそうだからこそ、心して読まざるを得ない。
    1、2、4、7の輪廻というか永遠というか、なんとも言えない絶望感..
    3は人間らしいところが乙一さん見え隠れしてて好き。
    5、やっぱり怖い。何回読んでも。
    6で今回号泣したのが自分でも意外だった。年取ると感性も変わってくるのかなと。

    2021/06/06

  • 井戸、鬼、巨鳥の話が個人的に好きだと思いました。
    井戸の中で彼らは今も彷徨っているのでしょうか、自分が普段歩いている地面の下でうごめく影を思い浮かべました。
    鬼の話は、かなりなまなましく感じました。血に濡れたような桜の花弁、鬼の気を引いて異世界へ行ってしまった気弱な弟のことを考えると切ない気持ちになりました。
    最後に、巨大鳥の話。何でも願いが叶うというのも考えものだなあと思ってしまいました。鳥はただ恩返ししたかっただけなのでしょうが。ラストはかなりショックでした。

  • 鬼などの不思議な話

  • 様々な時代に跨って描かれる、恐ろしくて切ない物語。
    お気に入りは、表題作の「死者のための音楽」。全編を通して親子の対話で描かれている作品。この世じゃなく、あの世のでもないどこか別の世界で行われているかのような会話に惹き込まれてしまいました。

  • 面白かった~。さすがです。乙一さんの別名作品です。
    でもやっぱり乙一さんの色です。独特の空気感です。どの短編も印象的だけど、一番好きなのは「鳥とファフロッキーズ現象について」かな。恐さと切なさが入り混じった何とも言えないストーリーでした。

  • どの作品も、風景描写と情景の美しさが際立ちました。
    特に「鬼物語」があまりにも美しく、涙が出そうでした。
    読み終わった後のあとがきで初めて、ある作家さんの別名義であると知り…考えたけどわからず調べ、なるほど!!と。言われれば納得。

    美しさ、儚さ、切なさ、何度でも読みたい作品集です。

著者プロフィール

怪談専門誌『幽』で鮮烈デビュー。著著に『死者のための音楽』『エムブリヲ奇譚』がある。趣味はたき火。

「2023年 『小説家と夜の境界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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