- Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041012291
感想・レビュー・書評
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ファンタジー。国を飛び出て他国の首長の従者になる物語。
怪力のメイリンが自分らしさを保ったままする恋が可愛らしい。
国や政治については深く語られてはいない事もあり、全体的に淡い印象。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
影をもつ賢王の心を少女が溶かす.ありきたりな設定ながら,軽快な文章であっという間に引き込まれてしまった.
以下あらすじ(巻末より)
文武に優れるメイリン姫は並外れた大力の持ち主。早く婿をとれるよう父王に強いられるが、自分が自分らしく生きられる場所を求め、男装して国を飛び出す。辿り着いたのは賢者の国・シーハン。そこで彼女は孤高を保つ美貌の首長・ターリと出会う。足が不自由な彼に、従者として仕えることになるメイリン。「わたくしがあなたの『足』になります」「あなたの支えなど必要ない」諍いと葛藤を重ねながら、2人は少しずつ心通わせていくが―。 -
おとぎ話のような文章。俯瞰的に書かれた文章が淡々と続き、話がとんとん拍子に展開していきます。
くどい描写が苦手な人にも読みやすいのではないかと。
少し、女性向けなのかな。
男勝りな女の子の恋愛とか、国同士の政治的な駆け引きとか、わたしの好みの直球なのですが、わたしはわりとくどい描写が好きな人間なので、若干物足りなかったです。この1冊の内容をあと3倍くらい引き延ばして濃ゆくしてもいいくらい。
けど、主人公の少女メイリンのさばけた性格が、ドライな文章にマッチしているのかな、とも思います。
三部作の一作目で、あと二作品もすでに文庫化されているようなので、そちらも読みます。 -
登場人物に共感し世界に入り込むのではなく、ひたすら読者として外側から物語を眺めているような文章だが、読みやすく、最後まで楽しめた。
メイリンがしっかりし過ぎていた気もする。失敗する場面があってもよかったのでは。 -
冒険譚というよりは恋愛小説に近い気がする。
ティムを連れてきたことだけは最後まで解せなかった。 -
お姫様の自分探しの旅の話です。
優秀なのに、
結婚して夫を支える以外の道が無いことに疑問を持ち、国を出奔。
まぁお約束です。
ただ、旅の道中は省略されてます。
広大な盆地にある小国家群の中でも端っこにあるユイ国。そこから2つ先(?)の国シーハンにあっさり到着。
盆地のその先は?大陸は1つだけ?
といった異世界の冒険物ではありませんでした。
他の国々が王制を敷く中、選挙により首長を決める国シーハン。
そこで見聞を広めるうちに首長ターリと知り合います。
そしてなぜか性別を隠して従者として働くことに・・・。
このあたりの展開が急で、
なぜ従者でなくてはならないのかいま一つしっくりきませんでしたが。
政治(?)の世界でも自分探しは続きます。
美貌のターリというトキメキ要素もありました。
メイリンが最後に決断した生き方が潔かったです。
周囲の人たちが理解があって優しいのも大きいと思います。