西の善き魔女5 闇の左手 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
4.19
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本棚登録 : 374
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041013243

作品紹介・あらすじ

フィリエルとルーンは「世界の果ての壁」を見つけだすが、想像もできぬことになってしまう。そして、竜退治に苦戦するユーシスの前に、思いもよらぬ侵略軍が…!? ついに、フィリエルは女王と対峙する。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ5作目。
    フィリエル、ルーン、アデイル、レアンドラ、ユーシス…みんなそれぞれ大活躍。
    グラールの建国の秘密も明かされる。
    最後はまさかの3人で女王になる?!という終わり方で、ヘルメス党も異端として迫害されなそうな感じになって、なんとなく明るい方向に向かっていて嬉しい。

  • だいぶ前に読み終わっていたけど、ブクログに書くのを忘れていた。
    もとはこれが最終巻だった。
    いくつかは謎のまま終わっている。ちょっと不思議な終わり方。
    ナイトの言い訳のところ、ルーンの涙におろおろするユーシスとか。義勇軍のくだり、かわいくて好きだった。死にかけたユーシスのみた幻の妹がかわいい。
    ロットの「かわいいから許す」には当時けっこうおどろいた。(オタク仕草)

  • 一応ここで大円団…ということらしい。
    残りの3冊は外伝の立ち位置ということ?このまま読みます!

    RDGもけっこうバタバタと終わった気がするけど、これもけっこうバタバタと畳み掛けるラストで最高だった。ダイアナウィンジョーンズのような。

    ユーシスがあのタイミングで思い出したのがあの子のことだったとか、ルーンの参謀としての活躍とか、そしてそして王女争いの結末含めて、最高のオチだったと思う。
    ただちょっと、博士…博士のところだけはもうちょっとください

  • 本作がファンタジーと見せかけて実はSFだったことが明かされる終盤の展開に驚く(これはこれで面白いし好きだが、どっちつかずな印象が否めないのも事実で、一方に絞った方が良かった気もする)。欲を言えば、最後の真相は人から説明されるのではなくフィリエルが自力で解き明かしてほしかった(彼女の行動力ならそこまでできたはず)。結構あっさり終わった印象だが、ディー博士の行方は明かされないままなのだろうか。このまま外伝も読む。

  • 冒険活劇、3人娘それぞれの活躍に期待

  • ☆5

  • 何をどう書いたらネタバレにならないか困るくらいの展開。物語をここで終わらせてもいいんじゃないの?って言うくらい色んなことがあって、この世界の成り立ちや女王の役割についても新事実が判明して、さらに3巻残っている。何が起きてもおかしくない状況。ところで、どうして「闇の左手」なんだろう。

  • また中公文庫版から、角川へ移る。
    これにより、もしかすると読み飛ばした部分ができてしまったのかもしれない。
    双子っていつの間に出てきたっけ?

    ルーンを追ってたどり着いた地下組織、ヘルメス党。
    そこは科学者の楽園だった―?
    ルーンとフィリエルは竜の森の様子を調べに出かける。
    すると、東のトルバート帝国が、大挙してグラール国に迫っている。
    壁が緩んでいて、竜は続々と人間の領域に入ってくる。
    レアンドラも、この機に乗じて、グラール国を軍事強国に変革しようという野心から進軍してくる。
    緊迫した場面が連続する。

    ルーンの奇策で、ユーシスたちは竜とトルバート国を追い払うことに成功する。
    さて、では新女王は?
    女王はもう死んでしまっているのではないかという疑念を晴らしに動いたのは、やはりフィリエル。
    権力の中心で疲れ果てた女王が下した決断は、皮肉なもの。

    これを痛快ととるか、肩透かしととるか。

  • とりあえず完結なのかー。
    すごい面白かった。
    この世界の始まりが面白く壮大でなるほどとーいう感じだった。
    それぞれがそれぞれを想い合い、答えを出し動いていく様が爽快だった。

  • なんというフィナーレ!
    立ち上がって拍手をしたい!
    終わりが近くなって、この残りのページ量で間に合うのか?本当に収まるのか?と不安になったけど
    なんの問題もなく大団円を迎えて清々しかった

    ネタバレつけたので遠慮なく語るけども
    微かにハイテクなにおいを感じてはいたが
    まさかファンタジーではなくSFだったなんて!
    宇宙船で移民する星を目指していた途中の、
    不時着からの定着だったとあって、
    それをここまでのファンタジー的土台と結びつけて1つの世界の在り方を造ってしまうのだから
    偉そうな物言いだけど、あっぱれとしか!

    試みに失敗しても、結局は救済されるようだとみて
    本局の人たちやさしみ…と心強くもあり
    箱庭世界だろうなという予想も外れていなかったけど
    それでも円熟した世界観でもって成り立っていて
    何よりも全てが生身だったことが良かったなぁと

    内外での政治的やり取りも、竜騎士を中心とした軍の動き方も、場面のひとつひとつをとっても鮮やかで軽やかで
    とても気持ちよく読み切ることができた
    とりわけ最後に女王が言った、過去・現在・未来の3人の魔女が寄り集まって1つの西の善き魔女になる、といったくだりが
    とても童話的、物語的でよい締めくくりだった…

    ルーンとフィリエルもラブラブだし
    ひょっとしたらユーシスとアデイルがくっつくのか?!という期待もあり
    この王国がこの先も末長く明るいところであればいいなと
    願わずにいられないラストだった

    女王陛下の投げやりぶりも、まさかのあの場面での思い切りが
    とてもよかった笑
    あと3人娘!トーラスでは大変憎々しかったけど、いいキャラしてたなとても!彼女たちの活躍ぶりを小話でもいいからもう少し見たかった

    ふぅ
    さて、続刊を読もう…

  • 2017.09.05

  • この時代にそぐわないものや言動が前からちらほらあると思っていたら、なるほどと納得される解決編です。これから三人で手を取り、とはまず難しいでしょうが、似た者同士頑張っていってほしいところです。

  • まさかこんな展開になるとは、一巻の頃を思えば全然展開が読めなかった。
    いろんな世界を見てきたフィリエルとルーン。
    どうなるかハラハラドキドキして一気に読めた。
    この本で物語はおしまいかな?とも思ったが、まだ番外編がある様子。
    この世界にまだまだ浸れそう。

  • ユーシスたちとルーンが協力してブリギオン軍と対決するシーンが好き。ユーシスが騎士でルーンが軍師で。なんか燃えます。一方、フィリエルは女王と対面。まさかの女王陛下がこんな投げやりだったとは。いろいろ忘れていました。再読してレアンドラが好きになりました。まさかのエヴァンジェリンの読者だったとは。次は外伝いきます。

  • まったく予想しなかったラスト。
    世界の仕掛けは「おおっ」となったけど、女王候補がなー

  • 後半の急展開が面白くて、つい一気読み。女王様はやっぱり一筋縄じゃいかない人だったね……。この巻でレアンドラがちょっと好きになった。

  • スタートから考えたときの若干の意外感と、それを感じさせない流れが読後の余韻を楽しませてくれる本な気がする。物語のラストスパートに飲み込まれてるうちに読み終わった一冊。

  • ここでひとまずお話は終わり。
    でも、終わり方から今後の話や続きを凄く読みたいと思わせられる。

  • イグレインの「すてき…」がかわいい。笑

  • 予想外の結末。番外編へ続くようなのでまだまだ楽しみ

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著者プロフィール

荻原規子・東京生まれ。早稲田大学卒。『空色勾玉』でデビュー。以来、ファンタジー作家として活躍。2006年『風神秘抄』(徳間書店)で小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞(JR賞)、日本児童文学者協会賞を受賞。著作に「西の良き魔女」シリーズ、「RDGレッドデータガール」シリーズ(KADOKAWA)『あまねく神竜住まう国』(徳間書店)「荻原規子の源氏物語」完訳シリーズ(理論社)、他多数。

「2021年 『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

荻原規子の作品

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