ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041014516

感想・レビュー・書評

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  • 自分が読んだ初めての小説です。10回近く、読み返しました。何度読んでも感動します。

    悩み事のこたえは、自分の中にある

    このメッセージは、自分を小説好きにしてくれました。最後には全ての話の関係がわかってくる、素晴らしい作品です。

  • 過去と現在を繋ぐナミヤ雑貨店で、3人の泥棒がいくつかの悩み相談に回答する。回答は手紙で過去に送られ、相談者の人生を大きく変えることになる。各悩み相談毎に章が分かれており、最後にそれらのエピソードが繋がる。各エピソードの関連性が見えるに連れ、続きが気になりサクサ読める。文章も読みやすく、非常に心温まるファンタジー作品であった。

  • 好物の”時空を超える”モノ
    私は、時空を超えたり死者と会えたりといったストーリーが結構好きです。
    たとえば「世にも奇妙な物語」のラストのちょっとほろっと泣けるタイプのストーリーが好きで、今回何を読もうかと考えたときに、ファンタジー要素のあるものにしよう、でもバリバリのSFを…というほどではない。

    そこで、演劇集団キャラメルボックスの上演作品の原作小説を調べてみました。それで見つけたのが『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(東野圭吾/角川文庫)です。
    2〜3日くらいで読もうと思って読み始めたら…。
    これは止まらないやつや〜!
    結局ノンストップで読み続け、てっぺん超えた真夜中に読了しました。

    それぞれの人生、過去と未来
    本書は、ナミヤ雑貨店、そして丸光園という場所を中心に繰り広げられる物語です。同じ時に一堂に会するのではなく、おおよそ40年くらいの幅の中で邂逅しています。
    私は一気に読んだのでそれぞれの人物相関を正確に把握した訳ではなく、読了後に劇場版のサイトの人物相関図を確認しました。
    結構複雑なので、しっかり把握したい方は、時間をかけてじっくり読むのをおすすめします。

    登場人物はそれぞれ人生の困難に立ち向かい、迷い、ナミヤ雑貨店にたどり着いて相談の手紙を書きます。
    その手紙が時空を超えて…。
    手紙のやり取りを経て、相談の答えを読んで考え、悩み、答えを出し、それぞれの道を選び歩き始めます。
    それから何十年か経ち、相談をした人々が再びナミヤ雑貨店へ。

    本書は5章で構成されているのですが、それぞれ独立した話になってはいるけど、各章が複雑に絡み合っています。
    読み進めていくうちに、「あーっ!これがこの人か!」と気づいていくのが気持ちいいですね。

    劇場版はまだ未見なのでぜひこちらも見てみたいです。

    それにしても、これだけ複雑なつながりを描くのに、どうやってプロットを立てているのだろう。と思いました。それともプロットは立てずにいきなり書く天才肌なのだろうか…。

  • 涙が出て 仕方がなかったです。
    もう一度 数年後に 読んでみたいです。

  • いくつもの話に分かれていて、初めは短編のようなものかと思ったが、全ての話が繋がっていて見事な伏線が張られていたことに驚いた。内容も十分面白く、こういったジャンルが好きな人なら一度は読んでおいて損は無いと思う。

  • これまで読んだ(そんなにだが…)東野作品の中でピカイチ。
    どんな悩みでも親身に答えてくれるナミヤ雑貨店と犯罪を犯して逃げ込んだ青年の奇想天外物語。
    短編集ながら、人物や出来事のリンクの仕方が絶妙で、パズルのピースをぴたりぴたりと当てはめて、壮大なかつ爽快。明るい未来を彷彿させるエンディング。

  • 旅の間に青空の下で読めて大満足。選んだのがこの作品でよかった。すごくスッキリする心温まる話。実は東野さんはこの作品が初読み。ほかにもたくさん読んでみようと思った。

  • 凄く良い本だと思います!最後の終わり方も東野さんらしい終わり方だったと思います

  • ナミヤ雑貨店。不思議なところ。
    店主のナミヤは素晴らしい生き甲斐を持ち人生を
    完うした。

  • 出てくる人が皆、繋がるファンタジー? 白紙の手紙に一生懸命に答えるとこはグッときたかな。

    少年三人が、この経験を元に良い人生を歩んで欲しいな……て思った。

    映像で見たら、もっと感動しそう!な作品に感じた。

    伏線の繋がりまくりに何度もページを戻した。

    東野圭吾サンの作品はまだ、読み始めたばかりだけど、こういう作品もあるんだ!て思った。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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