ラブコメ (角川文庫)

  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (115ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041023068

作品紹介・あらすじ

日本人が何より好きな白いご飯。今、目指すは自給自足生活――!? とにかく一度作ってみようと、楽しくも過酷な米作り体験ををつづる。ごはん愛にあふれたエッセイ(原田マハ)+コミック(みづき水脈)。

感想・レビュー・書評

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  • 原田さんの作品ということで購入。
    タイトルと漫画家とのコラボから、恋愛小説の漫画版と思ったが全く違う「米:コメ」作りの話だった。
    日本農業新聞で連載することになった原田さん。その参考として農業体験を試みることに。ちなみに、連載の方は『生きるぼくら』で既に読んでいて、引きこもりの主人公がコメ作りで立ち直る感動的な話しだった。
    この始める時期が劇的な時期で、2011年2月からで、震災当日も信州の農場に行く予定だったとか。震災後も描かれているが、コメ作りが主なので震災は抑え目。
    自分自身、コメ作りは実家が農家だったし、家を出て半世紀ながら、都会のど真ん中の公園ボランティアで田んぼも畑も作っていたので、作業が良く分かる。
    原田さんも漫画家のみづきさんも、楽しんでコメ作りをしているのが伝わってきて楽しく読めた。

  • マハさんの取材に対する意気込みが伝わります。
    お忙しいのに、本当にお疲れ様です。

    最初に、「お米の都合に合わせてください」のお断り。
    当然ですね。自然相手ですし、都会の人は仕事を優先しがち。
    それだけに、お金に代えられない喜びがあったはずで、それはこの本から痛いほど伝わってきます。

    田舎の自然、甘露水、そしておいしいお米。
    日本人でほんとうによかったです。
    最近はお米がほんとうにおいしくなりました。感謝の気持ちを忘れそうになりますが、農家のみなさん、ありがとう!

    ーーー
    直接は関係ないですけれど、炊飯器メーカーの努力も。
    お米のおいしさは、日本人の心・魂ですよ~
    大切にしたい。
    お金を出せば買えるようなものではないです。
    ちょっと旅行に来て、文化を感じようとせず、お金の力で炊飯器を買って帰って何がわかるんでしょう。。。

  • 米作りに強い関心が無かったので、サラッと読み飛ばした。

  • 自然農というのを知った。米作りの過程を知った。
    毎日口にしているものがどう作られ、何が入っていて、どんな苦労があって、というのを全く知らず、そして怖いことに大して感謝もせず、なんとなーく美味しいねーなんて言いながら食べていた。

    農が農業になってしまった現代社会。さらにその対価に支払われるお金は微々たるもので、効率を重視し、機械化が進み、農薬がばら撒かれ、食物本来の美しい味が損なわれてしまっている。生き物は食べることでしか身体、健康を作ることができないのに、人間は食を疎かにして新たに病気になり、化学品で体を治療し、再び病気になる。もう食の崩壊が始まった時点で、ボロボロのロボットのようなのだ。

    マハさんも水脈さんも、現代の農業の在り方、そして金融工学に警鐘を鳴らしていた。あまりにも身近なのに遠い存在だからこそ、どこか他人事にしていた気もする。流石に自然農をするところまではいかないけれど、食、農について私もしっかり考えていきたいし、自然に近いものを口にしていきたい。

    大自然にたまに浸かることのできる生活をしてみるのもいいもんだな、と思った。

  • お米づくりの一連の流れとその苦労がわかる本。農業未経験者が語っているので、かなり分かりやすい。

  • 「生きるぼくら」という小説の作成裏が描かれた本。米作りをテーマにした小説を書くために、自ら米作り、しかも自然農を体験する原田マハさん。バイタリティに溢れている。

  • 自然農法でのコメ作りにチャレンジした著者とその仲間の1年間の米作りエッセイ。
    私も米作りやってみたいが自然のスケジュールが優先して1年間縛られるのは結構難しい。

  • 原田マハさんの文が好きだな!

  • 小説家と漫画家が家族や友人と一緒に自然派農業でお米作りをした時の体験記。農薬などを使わない、自然を壊さない農法なので、本当に苦労が多い! これを読んで「お米作りしよ!」って安易に思う人はいないと思うけど、お米が安すぎると思う人はいるかも。 半分は漫画なので、すぐ読めます。

  • 農業体験エッセイ?でもお米だけでなく、日本のコメだけでなく、農畜海産物は安すぎ。でも消費者としては高すぎると困る。悩ましい。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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