鉄道旅ミステリ (1) 夢より短い旅の果て (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041034576

作品紹介・あらすじ

大学生になったばかりの四十九院香澄には、鉄道旅同好会に入会しなくてはならない切実な理由があった。鉄道に興味がなかった彼女だが、鉄道や駅に集うさまざまな人生と交錯するうち、自身もレールを敷き始めていく

感想・レビュー・書評

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  • 2021/12/8
    え?これでいとこの真相まで行く?と思ったら続いた。
    そうやんな。
    素直に電車の一人旅に出たくなる話。
    一人でどっかぷらっと行くかな。

  • 香澄はある謎を解明するために、大学入学と同時に鉄道旅同好会に入る。大きな謎がベースにはあるけど、ミステリー要素は鉄道旅を魅力的に見せるためのスパイス。それまで、旅は好きだったが、根っからの鉄道好きとはいえない香澄が、目的のために旅をしているうちに、段々と鉄道の旅に嵌っていき、成長していく青春ものって感じ。JR日光駅は見てみたい、飯田線と常磐線は乗ってみたいけど、常磐線は震災の影響で未だに一部の区間が不通になっているということで、まだ復興の道は半ばなのだということにも気付かされました。

  • 柴田よしきさんで過去に読んだことがある作品は、RIKOシリーズと花咲慎太郎シリーズ。
    どっちもけっこうドギツイ内容が含まれるミステリーだったと記憶しているので、今作はちょっと意外というか、同じ人が書いている?って疑問に感じてしまうくらい、私の柴田よしきさんへの印象が変わってしまう作品でした。

    鉄道旅ミステリということですから、もちろんミステリー的な要素も含まれているのですが、それにしては鉄道と鉄道旅の部分の描写が長い長い…
    もちろん興味をそそられる部分もありましたし、実際にこの目で見てみたいという新たな興味も引き出してもらえましたが、ちょっとミステリーの部分が薄いかなぁ。
    鉄道旅ミステリと銘打つのなら、もう少しミステリーの色を濃くしてほしかったというのが個人的感想です。

    とりあえず叔父さんの消息は全くつかめていないので、さっそく続編へ進みたいと思います。

  • 私も鉄道旅よく行くので、乗ったことある路線が出てきて嬉しい。
    ムーンライトながらももうないんだよな〜…
    何も考えず、ボーっと電車に揺られたい…

    続編は読むか悩み中
    初恋の人はどこへ…

  • 行ってみたいところは増えたかな。

  • 鉄道ミステリとか旅のエッセイとか、
    特定のカテゴリーを読みたいなら合わないかも。
    色んな面白さが緩めにブレンドされた
    独特不思議な魅力があります。
    鉄道に思い入れはないですが、今後旅をする時に、鉄道の面白さを今までより意識したり探したりする楽しみは増えそうです(^^)

  • 鉄道「旅」ミステリ。四十九院香澄はある目的があって西神奈川大学の鉄道旅研究会の門をたたきます。「旅」ですからもちろん彼らは乗り鉄さん。最初は目的だけであまり鉄道に興味のなかった香澄が鉄道に乗ることやそこでの出会いを楽しみながら成長していくことが伝わってきて私自身も旅をするようにワクワクしながら読み進みました。ミステリといっても風味程度ですし気になる部分が今後明らかになるのかもわかりませんが2を楽しみに待ちたいと思います。追記の常磐線の記述がとても心が痛かったです。あるものがそのままあるとは限らないのです。

  • 乗り鉄、なのかも。ぼーっと電車に揺られるって、たのしい。

  • 鉄道旅の楽しさが味わえて、ミステリー要素もあり楽しく読みすすめることがらできた。車での旅行が多いので鉄道で一人旅はなかなか実現できないかもしれないけど、いつかやってみたくなった。
    香澄さんが自分の中でどのように結論を出して今後の人生を歩むことになるのか見届けてたくて早くも自作に期待している。

  • 地理も鉄道も疎いけど、読みやすく面白かった。旅情を感じたり日々の生活に根差していたり。鉄オタ達が自分の好きなこと話して楽しそうなのが読み手にちゃんと伝わってくる。謎部分は偶然の助けが都合良すぎるとも思ったけど。終盤で、あれこれいつの話だ?って思ったらやはり。あとがきで頭ひっぱたかれる感じ。朝ドラのあまちゃん思い出したわ…。
    解説が有栖川氏なのも嬉しい。

  • 連作8作のうち、特に心魅かれたのは、「新しい路(沖縄都市モノレールゆいレール)」と最後の「旅の果て、空のかなた(JR常磐線)」。
    ただ、最大の謎が1冊のうちに解明されていないのは、なんとも消化不良…。続編が出るのだとしても。

  • 鉄道マニアにはいろいろ種類があるけれど、本書は鉄道に乗る道中で体験したさまざまな出来事をレポートする「鉄道旅」サークルの話。
    柴田氏はあの年齢の女性にしては珍しく相当な鉄道好きのようで、随所に薀蓄が散りばめられている。鉄道に関心がない自分でも楽しめる興味深い内容だったけれど、それよりも本筋である登場人物の心の動きの巧みな描写はさすがは柴田氏といったところです。
    たまには電車の旅をしてみたくなりました。

  • 車を使用することが多く電車での旅にあこがれがある。
    鉄道での旅の楽しみ方もいろいろあることが分かり、面白かった。氷見線で寒ブリ食べて絶景を眺めたい。

  • 柴田よしきさん「夢より短い旅の果て(鉄道ミステリ1)」2012刊行、2015文庫化です。四十九院(つるしいん)香澄という大学生が鉄道旅同好会でいろんなところを旅する物語ですが、テンポがよくなくて、ストーリーに変化がなく、何がミステリーなのかわからない状態のまま終わりました。「あとがき」を読むと、雑誌に連載中「3.11大地震」が起こり、著者が役立てることは、東北の魅力を懸命に書いて読者が東北に旅しようと思ってくれることだと。続編が「東北中心の旅」になるのでしょうか・・・。

  • (リリース:みさおさん)

  • 自分の調子の問題か、なかなか読めなかった・・・

  • 2016/2/24(水曜日)

  • 柴田さんが鉄道ものを書くとは思わなかった・・・ う~ん、去年飯田線を2回目だけど走破する前に読みたかったなあ・・・ しかし、話自体は結構ややこしくてイマイチかなあ。鉄道ものなのか、推理小説なのか、個人的には中途半端に感じた

  • 鉄道の説明が多く、鉄道好きじゃないと少し読むのが辛い。けれど作者の鉄道への愛をとても感じることができて、今度1人で鉄道旅に出てみたいと思った。

  • 鉄道には全然、詳しくないわたしですが
    何故か手に取ってしまったこの本。
    読み始めは、ミステリーなの?という感じで
    なんとなくテンポをつかめずに読んでいたのですが
    途中から、鉄道と旅と人の心の機微とに
    心をぐっと掴まれました

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著者プロフィール

 小説家、推理作家。
『RIKO-女神の永遠』で第15回横溝正史賞。
 猫探偵正太郎シリーズ、花咲慎一郎シリーズ など。

「2021年 『猫日記 Cat Diary』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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