バベル九朔

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041034644

感想・レビュー・書評

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  • カラスに導かれ祖父の建てた雑居ビル「バベル九朔」の中を彷徨う主人公。
    かつて入居しては退去したテナントが混沌と積み重なっているメビウスの輪的なバベルの造形は面白い。不思議の国のアリスのようでもある。


  • 万城目ワールド炸裂。久々に引き込まれたけど、もうひとつ何かインパクトが欲しかったかなぁ。

  • よくわからない…が正直な感想。バベルの少女を戻して自分は残ったの?湖や不思議な力は「偉大なるしゅららぼん」を思い出す。

  • 異世界へ飛ぶ話。途中から異世界の存在説明ばかりが続きあきる。主人公の九朔自身の心の迷いと焦りを表現したかったのか・・・・?そもそも実家がお金持ちで帰る場所がある主人公がダラダラ生きてるって話・・・?読み手側のご想像にお任せしますパターンは苦手です。

  • 大好きな万城目氏の作品で、唯一非常に読み辛くて90ページまで読んで、一旦図書館に返却した本。
    その時は、また借り直して読むつもりだったけれど、多分また同じことになると思うので、カテゴリーを変更。

    追記:「未設定」があまりに増えてきてしまったので、読み終わってないけど「読み終わった」に登録変更。
    2020/12/20

  •  やっぱり分かりやすい結末を求めてしまうんだよな。

  • 小説家を目指す無職の管理人が巻き込まれるファンタジーエンターテイメント。

    設定は万城目さんらしいのですが、異空間の冒険譚というのは珍しい展開と思います。
    ただ、森見登美彦ほどのスペクタクルでもないし、村上春樹ほど探求する感じでもなく、ラストは万城目さんといえば万城目さんのような落としどころだと思いました。

  • 万城目学の作品はいつも奇想天外だけど、同時に娯楽性も高く登場人物も個性的でキャラものとしても読めるから、どんなに奇想天外な設定でも最後までぐいぐい面白く読めた。がしかし、本作。奇想天外はいつものことながら、どうも娯楽性が低い。会社勤めを辞めて作家を目指しながら、祖父が残した雑居ビル「バベル」の管理人をしている主人公の性格が、どうも中途半端に現実逃避的で感情移入しにくく、応援する気持ちになれない。

    それでも中盤、異次元のようなバベルという世界が出現し、ひたすら塔を上りながらテナントを遡ってゆくあたりはそれなりに面白かったけれど、終盤のぐだぐだ感がひどい。もとの世界に戻れたと思ったらまだ違った・・・くらいのどんでん返しは1回で十分。なぜ時間軸までずれたのかご都合主義すぎて、最後に主人公のしたことになんの意味があるのか全然わからなかった。少女とおばさんが同一人物なのかもスッキリしない。

    世界観はキライじゃなかったけど、初期の村上春樹をやろうとして失敗した感じ。エンタメから純文学に移行しようとしてるのだろうか。万城目学の転換期の作品としてターニングポイントになりそうではあるけれど、単純に読み物としてつまらなかった。

  • なんだろ、不思議な物語。どことなくしゅららぼんににてたw

  • 同じ世界を繰り返して終わりを迎えないということなんだろうか?
    作者の他の小説と違う感覚だった。

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著者プロフィール

万城目学(まきめ・まなぶ)
1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒。
2006年、『鴨川ホルモー』(第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞)でデビュー。主な作品に『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』、『偉大なる、しゅららぼん』などがあり、いずれも文学賞ノミネート、映像化等など、大きな話題を呼ぶ。また、エッセイ集に『ザ・万歩計』、『ザ・万遊記』、対談本に『ぼくらの近代建築デラックス!』がある。

「2013年 『ザ・万字固め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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