天上の葦 下

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 109
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041036372

感想・レビュー・書評

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  • すごい!すごすぎる太田愛さん。最後は心臓ドキドキさせながら読んだ。こんなミステリーあるんですねー!これはドラマか映画化されるな?と思ったら、トリック2や相棒の脚本家さんなんですね。
    なので個人的にキャストを考えてみた。

    鑓水→高橋一生
    修司→健太郎(若すぎる?)
    相馬→小栗旬
    山波→滝藤賢一

    俳優に疎くてこんな感じにしか思い浮かばなかった…(笑)

    映像化して欲しいけど、内容が内容だけに難しいのかな?まさにこの本に描かれている言論の統制そのものだけど。

    ひとつ、相馬の処遇がどうなったかだけ気になった。
    それと、私が読んだ本だけ誤字があったのかもしれないけど、明らかに名前が違うところがあった(正光と書くところが、喜重となっていた)ので、ちょっとだけ「???」ってなったけど、脳内変換して無かったことにしました。私が読んだ本だけ??

    • honno-遊民さん
      さっそくのご返事、ありがとうございます。
      該当の個所、見つかるかどうかわかりませんが、折を見て探してみます。
      さっそくのご返事、ありがとうございます。
      該当の個所、見つかるかどうかわかりませんが、折を見て探してみます。
      2018/05/29
    • senakunさん
      コメン失礼します。
      今日 読了したので 気がつきました。ハードカバーの本 下巻 148ページだと思います。
      コメン失礼します。
      今日 読了したので 気がつきました。ハードカバーの本 下巻 148ページだと思います。
      2018/05/31
    • noccopokkoさん
      senakunさん
      コメントありがとうございます!やはり間違っていましたか??私の勘違いでなくて良かったです。ページ数までありがとうございま...
      senakunさん
      コメントありがとうございます!やはり間違っていましたか??私の勘違いでなくて良かったです。ページ数までありがとうございます。意外と気付かない方も多いんですね。出版社に指摘した方がいいのか、どうなんでしょうね。
      2018/05/31
  • いやーおもしろかった!ドキドキハラハラはシリーズ通してすごいし、前2作以上に読み応えがあり、何度も目が潤む。もう大好きです。これ映像化しないかな〜、複雑過ぎて無理かな〜。

  • 上巻は、スクランブル交差点で天を指差す老人の死から始まる荒唐無稽な推理小説と思いきや、下巻から、作者が本当に伝えたいテーマが描かれている。
    特定機密保護法の制定やら、自民党がメディアを呼び付けて事情聴取をしたとか、まるで戦前の報道統制に近付きつつある状況に警鐘を鳴らしている。
    戦後70年も経ち、みんな平和呆けで、気が付けば「報道の自由度の国際ランキング」は72位。本当に火が小さなうちに消さないと大変な事になる。

  • フィクションでありながらも、今の世の中もこうなってきていると感じなんとも言えず重苦しい気持ちになった。
    小説では、最後はすべてがうまく行くけど、現実はこうはいかない。偽のニュースや、マスコミによって作られた報道やヘイトなどに惑わされないようにしっかりしなくっちゃとあらためて気持ちが引き締まった。
    脚本家が書いた小説だから、ぜひドラマか映画にして、少しでも世の中の人に気づいてほしいと思う。

  • 面白かった。

    戦争苦手の私には
    喜重さんの話は結構きつかったけれど。
    飛ばそうと思ったけれど、頑張ってナナメ読みしました。

    報道の操作の恐ろしさ、
    私達が自然と刷り込まれていること。

    みんな、報道に携わる人は、
    これほどの覚悟があるんでしょうか。
    1人1人にききたくなった。

    報道や権力について考えさせられたり、
    怖いと思うところもあったけれど、

    人が人を大切に育てたいと思う、
    本当に全うな気持ちが、
    何よりも大切にされるべき、
    されなければならないと思う。

    子ども達はこの国の未来そのもの。
    その通りだ。

    島のおじいちゃん達がかっこよかった。
    特に島をでるところ・・・

    この3人の話は前作があるのだね、
    勿論読みます。

  • 渋谷スクランブル交差点で空を指差し、そのまま絶命した老人の謎を追うことになった鑓水、修司、相馬。お馴染みの3人が巨大な敵を相手取り、事件解決をしていく。

    今まで戦争の悲惨さはわかっていたつもりだったし、当たり前のように戦争はいけないことだと思っていた。しかし、その裏で国家によって報道を操作されていたりしていた事実を改めて知ることにより、あまりにも情けなく、その時代に生きた人たちを思うと心が苦しくなった。

    きっと太田さんは、その事実に激しく憤りを感じており、現代でもそういった報道の操作が起こりうることに対して危惧しているのだろう。

    小説としてはもちろん面白かったが、それ以上に考えさせられるこもが多かった。

  • 戦争時代の言論統制をスパイスに、現代の政治とマスコミを絡めたミステリー。
    「犯罪者ークリミナルー」の感想でも書いたけど、太田さんの作品は、ちょっと説明が長い。
    戦争時代を知ってもらおうという気持ちからなのだろうが、もう少しスッキリと書いてもらった方が、より分かりやすくなったと思う。

    多少、冗長感はあるものの、相変わらずスケールが大きくて面白い!
    鑓水・修司・相馬の3人の反撃は、いつ読んでも気持ちがいい。
    島の人達の優しさや絆も、心に残ります。

    えぇぇーい!上手く言えない、読んでみてw

  • 自分の人生に責任を持とうとする人々。
    後の世をいいものにしたいと願う人々。
    自分の利益しか考えない人々。
    それぞれの戦い。

    登場人物の多くが高齢者、戦争の記述が多くて、
    その用語の羅列が苦手で読み進めるのがしんどい章もあり。永遠のゼロとかも同様…

    でも久々に鑓水、相馬、修司3人に会えてよかった。
    大分忘れてしまったのでまた犯罪者から読み直そうかな。

  • ボリュームに見合う内容の深さだった。権力に抗いながら真実を掴む疾走感、戦争の悲惨さ、戦時中を生き抜いた人々の深い後悔と未来に向けた強い信念…とてもリアルで胸が締め付けられたり、高揚感を感じたりと、物語にどっぷりはまってしまった。日常における物事の見方が深まるきっかけになり得る作品だった。

  • この作者の他の作品を読みましたが、ストーリーがよく練られていて、飽きさせない展開で面白いと感じました。本作品も少し長いと感じましたが、作品の世界に入りこんで読めた気がしました。

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著者プロフィール

香川県生まれ。「相棒」「TRICK2」などの刑事ドラマやサスペンスドラマの脚本を手がけ、2012年、『犯罪者 クリミナル』(上・下)で小説家デビュー。13年には第2作『幻夏』を発表。日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補になる。17年には上下巻の大作『天上の葦』を発表。高いエンターテインメント性に加え、国家によるメディア統制と権力への忖度の危険性を予見的に描き、大きな話題となった。

「2020年 『彼らは世界にはなればなれに立っている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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