GOSICK PINK

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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感想 : 68
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041036464

感想・レビュー・書評

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  • 新大陸に渡り、アポカリプスの一件が終わった直後の出来事。
    新大陸につくなり事件の連続。
    そして姉の家には世話になれないと、仕事と住居を必死に求める久城。へりくつをこねてばかりの可愛いヴィクトリカ。

    今回は、大戦中に起こった未解決の謎を解きます。
    それぞれ違う場所で戦争を経験した久城とヴィクトリカが、いまだ戦争に囚われていることが伝わってきて切なくなります。
    暗い雰囲気をまといながらも、騒々しく、可愛らしい様子もまとう内容でした。

  • 【ブクログ献本】
    ブクログの献本企画でいただきました。製本前の超貴重なサンプル版。桜庭一樹さんによるヴィクトリカのかわいいイラストつきのサイン本。シールでデコレーションされていて、すごく可愛らしい。
    桜庭一樹さんの幻想的な世界観が好きなので、著作はだいたい読んではいるのだけれどこのGOSICKシリーズは第一作とREDとBLUEを読んだのみ。REDとBLUEはしっかり読み込んでいた訳ではないので改めてこのPINKとはしっかり向き合って読んでみることに。タイトル通りピンクがすごく印象的。ヴィクトリカの洋服とか。白黒の世界にピンクがパッと浮かび上がるような。一弥とはぐれたヴィクトリカが団子の無銭飲食で捕まるのだけれど、一弥の出した迷子広告で見つかって発見されて発狂するとこなんかヴィクトリカがとてもいとおしく感じてしまう。シリーズの世界観を上手につかめていないので、いまヴィクトリカたちがいる新世界がどんなもので、かつての旧世界というものがわかっていないのでシリーズをちゃんと読み込んだほうがよかったかなぁとも。でも、新世界の住人は家で蝙蝠傘を差すくらい優しい人間なんだな、と思うと少しこの世界に近づけた気がする。はしばしにはさまれる新聞記事の演出も結構好き。キャラクターが抜群にたっているのでヴィクトリカのキャラ読みでも楽しめそう。

  • じょぶ&ほーむが見つかって良かった!!二人の新生活がいかに始まったのか、探偵事務所をどのように始めたのががわかるPINK。二人の生活は瑠璃姉さんにも支えられファミリー感もあり幸せ感が増してきた気がする。じょぶもほーむも大切だけれど、身の周りの大切なものをヴィクトリカは教えてくれるよう。

  • 「GOSICK PINK」
    NYに到着後、九城の姉・瑠璃の家に身を寄せたヴィクトリカと久城。さっそく外に出てみると、何だか変てこな新大陸の謎たちに遭遇。


    アメリカ到着翌日に、瑠璃の息子と大人気ない喧嘩をし、マンホールに落ち、更に団子を食ってしまい連行されるヴィクトリカ。一方、またもやヴィクトリカを見失い、迷子の記事を出してもらった新聞社の採用試験を強引に受けさせられる久城。そんな記念すべき新大陸1日目は、ボクシング世界戦とクリスマス休戦殺人事件が、ヴィクトリカの好奇心を掻き立てる。


    新大陸到着早々に巻き込まれるヴィクトリカと九城であるが、遂に、九城の就職先とグレイウルフ探偵社設立の経緯が判明します。これでREDで既成事実として語られる大枠は理解できました。よかった、よかった。


    NYのマンハッタンを探検する2人でほのぼのシーンがある程度続くかと思いきや、まさかのヴィクトリカがマンホールに落下でぴったし嵌るという奇跡がすぐさま発生。ヴィクトリカがマンホールに嵌っていることに気付いたのにも関わらず、スルーする親子が登場し、冷た過ぎると思いきや、そこから馬のしっぽに絡んだ草を掴んで、馬が移動する力を利用し、さくっと脱出・・・て、いやいやそれは無理でしょーーーとw。


    この後現れるのが、ヴィクトリカと共に豚箱に閉じ込まれていたエディとエディを膨大な保釈金で閉じ込めたウィリアムの2人。世界戦を戦うボクサーであり、戦争時代、同じ隊に所属し、仲が良かった2人。しかし、クリスマスに起きた休戦で起きたある殺人事件の犯人をお互いで疑いあっている。


    記念すべきグレイウルフ探偵社の依頼第一号の謎解きであるが、新シリーズでは、ヴィクトリカはこういう感じの謎解きをする感じなんだろうか。過去に戻る感じ。こんな力だったっけと。また、真の依頼者とヴィクトリカの関係も注目です。ヴィクトリカは、こういう能力があったのか?と振り返ってみたけど分かんないですが。


    謎が軽めな分、注目は、ジョブ&ホーム。久城は男として拘るが、ヴィクトリカは何故久城が拘るのか分からない。というか、その2つが何か分からない。この関係性が最後まで続くのだが、ヴィクトリカはホームには大切なものを置くのが良いと瑠璃に言われ、久城から貰ったラジオを置こうとするなど、確実にジョブ&ホームを理解していくのだ。そこが微笑ましい。


    新たな門出を迎える2人に幸あれ。

  • ヴィクトリカのホームとは何なのだという台詞と今回のメインの結末に胸が締め付けられるようだった…。
    誰が悪いというわけではないのだ、悪いというなら戦争が悪い。
    クリスマスに人間らしさを取り戻し、友人として肩を組んで歌い笑いあっていたのに次の瞬間には殺し合わなければいけなかった。
    悲しい、本当に悲しい。
    そして、容疑者のひとりを助けるために南部の大奥様の幽霊がマテリアルな世界でヴィクトリカに出会う数奇さ!
    これがアメリカ、あらゆる人種と文化、資本主義とオカルトが混ざりあうカオス。
    ふたりは何と出会い、何を紡ぐのか。
    これからの展開もすごく気になる。

  • ゴシック 新大陸篇第3巻は、これまでの2巻を補完するように、新大陸に渡ってから、じょぶとほーむを得るまでを描いたもの。
    この展開から、今後この作品も続いていく予兆を感じさせます。

  • 新大陸に上陸後の二日目。

  • やっとスタートに戻ってきたー

    これで最初の話の続きに行けるのかなぁ
    この前の巻はまだ前シリーズの続きだったもんね

    今回は綺麗なヴィクトリカが少なかったけどそれはそれでだな
    前巻より好きな感じだ
    続きはどうなるのかなぁ

  • 2016.3.31 読了

    もっともっと続きが読みたい!
    2ヶ月ちょっとかけて一気に読んだGOSICKシリーズ、新刊を待ち望んでます!

  • クリスマス休戦殺人事件は真相が解ると悲しい事件だった(T-T)博識なヴィクトリカが「ほーむ(家)」を理解していないのが以外だったけれど、これまでの生活を考えると「分からないのも無理ないか(..)」と可哀想に思った( ´△`)でも久城もヴィクトリカも新しい「じょぶ&ほーむ」が見つかって本当に良かったなぁ!(^o^)

著者プロフィール

1971年島根県生まれ。99年、ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。2007年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞、08年『私の男』で直木賞を受賞。著書『少女を埋める』他多数

「2023年 『彼女が言わなかったすべてのこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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