- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041037133
感想・レビュー・書評
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私は地獄の道化師が好きでした
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人間の心理的な描写が正確に描かれており、出てくる人々は生き生きしていた。
推理においても犯行理由を解き明かそうとする姿勢が強いように感じた。 -
何者が1番好き
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2019.10.03
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「D坂の殺人事件」
明智小五郎の初出。喫茶店にいた「私」と探偵小説好きの明智小五郎が話していると、向かいの古本屋で殺人事件が…
「二銭銅貨」
工場から大金が盗まれた。しかし捕まった泥棒は金の在りかを吐かない。
世間が泥棒ネタでもちきりのところ、二人の若者が泥棒が残したと思われる暗号を見つけて…
「何者」
ある邸宅で発砲事件が発生。家の息子が足を打たれたが命は助かった。
犯人探しが始まるが、犯人が侵入した窓の外の足跡は途中で不自然な位置で消えていた。
「心理試験」
秀才の学生が金目当てに老婆を殺した。
犯人と探偵明智との頭脳・心理戦が面白い。
「地獄の道化師」
石膏像と殺人事件。そして背後に忍び寄る道化師。薄ら寒くて、狂人的な犯行に気味が悪いが、最後はなんとも言えない気持ちになった。
二銭銅貨以外は明智小五郎が出てきて、少しずつ出世(笑)
二銭銅貨と何者の終わり方が好きな感じ。
二銭銅貨は読者に対してもいたずら心があり洒落てるな。
江戸川乱歩はじめて読みましたが、自分は推理ものでもすかっとするものが好きなんだなとわかった。