総理に告ぐ

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
3.53
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本棚登録 : 99
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041041161

作品紹介・あらすじ

ノンフィクションライターの小林は、1年前に脳梗塞で倒れて病気療養中の元与党幹事長・佐竹の回顧録のゴーストライターを引き受けた。生活に苦しむ小林は現状からの一発逆転を狙い、佐竹に過去のスキャンダルを告白させようと試みるが、国の行く末を憂う佐竹が語り出したのは、戦争のできる国家へと大きく舵を切る現総理大臣の大スキャンダルだった。しかし、佐竹の告白が終わった刹那、佐竹邸の監視についていた公安警察が現れて乱闘になり、脳梗塞を再発した佐竹は死亡、公安に立ちはだかった書生は射殺される。佐竹の告白と乱闘の一部始終が録音されたレコーダーを手に現場から命からがら逃げ出した小林は、旧知の警察官の助けを得て、マスコミを巻き込んだ大勝負に出るが――。

感想・レビュー・書評

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  • 2023.0425

  • 設定が強引な気がします。
    NEOの存在もですね。
    簡単に人が死に過ぎ。
    自分はあまり好きではないですね。

  • 5月-13。3.0点。
    新橋署の中に、NEOという捜査班が。
    死亡した元幹事長の事件捜査。公安の暴走と、現職総理の疑惑を調べる。

    よくありそうなストーリー。次作に期待。

  • 無名のライター小林は元与党幹事長佐竹の自伝小説を取材中、現役総理のスキャンダルを聞かされる。その最中、公安警察が乱入し命を狙われることになった小林はなんとか逃げだし、事件を報道することを決意する。

    特定秘密保護法、集団的自衛権、憲法改正など某総理をモデルにしてる総理の後、さらに軍事色の強い政治を行い始めた現総理「倉石」。
    登場人物達が驚愕する大スキャンダルがちょっと弱い気がする。現実にも五万とありそうだし2時間ドラマでもありそうと思ってしまった。森友や「ケチって火焔瓶」疑惑とどっちがスキャンダルなんだろう。
    辞職は当然としても、ろくな証拠もなしに立件・有罪まで持っていけるのかな
    NEOのメンバーはみんないいキャラだった。続編で活躍する話も読んでみたい。

  • この作者を読むのは2作目、ストーリーの主線とキャラ、テンポはいい。
    NEOの人選やしがらみもいかにもドラマっぽい。しかし、いかんせん敵が強大すぎて、最後まで勝ちきれない感がある。主人公側というか警察庁側のボスが出てこないからそう思えるのだろう。
    最大の強敵があっさり消されたのには驚いたけど今までにない感じ。
    元夫婦のキャリア女とノンキャリア叩き上げ刑事、続きが知りたい終わり方

  • +++
    ノンフィクションライターの小林は、1年前に脳梗塞で倒れて病気療養中の元与党幹事長・佐竹の回顧録のゴーストライターを引き受けた。生活に苦しむ小林は現状からの一発逆転を狙い、佐竹に過去のスキャンダルを告白させようと試みるが、国の行く末を憂う佐竹が語り出したのは、戦争のできる国家へと大きく舵を切る現総理大臣の大スキャンダルだった。しかし、佐竹の告白が終わった刹那、佐竹邸の監視についていた公安警察が現れて乱闘になり、脳梗塞を再発した佐竹は死亡、公安に立ちはだかった書生は射殺される。佐竹の告白と乱闘の一部始終が録音されたレコーダーを手に現場から命からがら逃げ出した小林は、旧知の警察官の助けを得て、マスコミを巻き込んだ大勝負に出るが――。
    +++

    政界の裏側、腰砕けのマスコミ、フリーライターの矜持、警察の威信、公安の執拗さ。さまざまな要素が交錯し、現政権が覆り、日本の進路が修正されるかもしれないという期待を抱かせる展開である。猛進あり、駆け引きあり、裏取引ありと、命を張っての攻防が繰り広げられるが、主役のフリーライター小林のキャラに情けなさがあることで――それがリアルでもあるのだが――緊迫感にかける部分もあるような気がする。それでもこの結末である、終章のタイトル「光射す闇へ」というのが秀逸である。情報を鵜呑みにせずにアンテナを張り巡らせていないと恐ろしいことになると改めて感じさせられる一冊でもある。

  • 161019図

  • 面白かった~!!
    ただ総理の秘密はもっと大事かと思ったら。。。。そんな小物感を出したかったのかな。

    現実にはこんなにうまく行かないし、できないだろうけど。実際にできたら面白いのにな。

  • ノンフィクションライターの小林は、生活に苦しみ一年前に脳梗塞で倒れ、
    リハビリ中の元与党幹事長・佐竹の回顧録のゴーストライターを引き受けた。
    国の行く末を憂う佐竹が語りだしたのは、戦争の出来る国家へと大きく舵を切る
    現総理大臣の前代未聞のスキャンダルだった。
    しかし、佐竹の告白が終わったその時、佐竹邸の監視についていた公安警察が現れ、
    乱闘になり脳梗塞を再発した佐竹は死亡してしまう。
    そして、公安にたちはだかった書生は射殺される。
    佐竹の告白と乱闘の一部始終が録音されたレコーダーを手に命からがら逃げだした
    小林は、旧知の警察官・黒澤に助けを求めるー。

    新橋署に新設された新セクション「新橋署刑事課特別治安室」通称NEO
    そこに集められた黒澤・久世・堤…彼らを取りまとめるのはキャリアである黒澤の元妻紀子。
    彼らの任務は「日本政治の監視及びその是正」ー。

    物語の舞台は、特定秘密保護法の成立や憲法九条の拡大解釈による集団的自衛権の
    行使容認などを実現した前総理の後継者である現総理が、更なる独裁者として君臨している日本。
    新聞・テレビ・週刊誌…マスコミ全てが頭を抑えられ何も発信出来ない日本。
    今の政治を否が応でも連想させられ、絶大な権力者が思うがままに国を牛耳る世の中が、
    いつか来るんじゃないかって凄く怖かった…(´;ω;`)ウゥゥ 
    インタビュアーの小林がいざとなると弱腰になってしまう弱気な性格で、
    どうなるのってハラハラドキドキしましたが、お話はちょっと都合よく人物が繋がって
    最後はやってくれました~スカッとしました♪
    NEOのメンバーも魅力的なキャラだった~(*´艸`*)♡
    テンポが良くってサクサク読めましたが、ことわざや四字熟語の多用が気になりました。

  • う~ん。あまり合わなかった。

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著者プロフィール

永瀬隼介

1960年鹿児島県生まれ。國學院大學卒。週刊誌記者を経てフリージャーナリストとなり、祝康成名義で『真相はこれだ! 「昭和」8大事件を撃つ』を刊行するなど事件ノンフィクションを中心に活躍。2000年『サイレントボーダー』で小説デビュー。事件現場で培った取材力を活かし、現代の深部を抉る骨太のサスペンスや犯罪小説を発表している。近著に『帝の毒薬』『カミカゼ』『三日間の相棒』『白い疵 英雄の死』『12月の向日葵』など。ノンフィクションに『19歳 一家四人惨殺犯の告白』などがある。

「2022年 『殺し屋の息子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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