機械仕掛けの選択 サクラダリセット3 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
4.06
  • (26)
  • (49)
  • (16)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 436
感想 : 24
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041042069

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • いちばん面白い!

  • 誰にも心の奥底に柔らかくてくすぐったい部分があると思う。それは、思春期や幼少期に思考したこの世界の無情だ。自分は何者なのか、何故人は死ぬのか、どうして世界から哀しみは無くならないのか。それと折り合いを付けることを、大人になる、と言う。

    本作を読んで、その柔らかくてくすぐったいものが引きずり出された気がした。純粋な善、偽善に見せかけた善、抗えない命運を持ってしまう哀しみ。それらを背負った中学生のドラマが、作者らしい優しい修辞を持って語られる。これは非現実的な物語だろう。でもいつか自分も夢想した非現実=理想なのだと思う。

全24件中 21 - 24件を表示

著者プロフィール

徳島県出身。2009年に『サクラダリセット CAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY』で、角川スニーカー文庫よりデビュー。若者を中心に人気を博し、シリーズは7冊を数える。他著作に「つれづれ、北野坂探偵舎」シリーズ(角川文庫)、『いなくなれ、群青』(新潮文庫)に始まる「階段島」シリーズなどがある。

「2023年 『昨日星を探した言い訳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

河野裕の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×