知の巨人 荻生徂徠伝 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041042137

作品紹介・あらすじ

近代思想の礎を築いた不屈の天才の生涯を描く、直木賞作家渾身の歴史長編!

日本人が知と知を競い合っていた江戸時代中期。
当時全盛期だった中国伝来の朱子学を乗り越え、儒学に新風を巻き起こした男、荻生徂徠。
父の江戸追放、貧困に喘ぐ日々、学者たちからの批判と反撥……様々な苦難が立ちはだかろうとも、徂徠は学問への情熱をたやすことはなかった。
不屈の天才の全てが此処に……歴史長編の金字塔!

解説・宇野重規

感想・レビュー・書評

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  • 現代日本社会にとって重要な時代の積み重ねである江戸時代をつまらないものであったというレッテル張りはJHQの仕業であるというのはバレバレであるが(笑)、江戸時代とは面白い時代であった。
    士農工商の厳しい身分制社会であったはずなのに、素浪人の子どもが学問の力だけで将軍のアドバイザーになれた。
    自分の知や学問を求めて、武士や商人が師を探し、旅を続ける。
    江戸時代の社会は、とってもダイナミックな社会であったのだ。
    一番最初のGHQの話に戻るが、未だに洗脳されている方々も居られるように感じる場合があるが、「江戸学」なるもののさらなる隆盛を望むものである。
    徂徠を中心に、綱吉、吉保、家重、吉宗、仁斎、白石などなど、人間関係がよくわかりその時代の雰囲気がよく理解できました。

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著者プロフィール

佐藤 雅美(さとう・まさよし)
1941年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。デビュー作『大君の通貨』で第四回新田次郎文学賞を受賞。1994年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第110回直木賞を受賞する。著作に『御奉行の頭の火照り 物書同心居眠り紋蔵』『頼みある仲の酒宴かな 縮尻鏡三郎』『関所破り定次郎目籠のお練り 八州廻り桑山十兵衛』『知の巨人 荻生徂徠伝』などがある。2019年7月逝去。

「2021年 『恵比寿屋喜兵衛手控え 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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