八月の六日間 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041042175

感想・レビュー・書評

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  • エッセイを読んでるような感覚ですらすらと読めた。まるで山登りを自分が体験したような気にもなり読後感は清々しいものでインドアの自分も登山したくなった。
    日常と非日常の対比された内容も面白かった。40歳の編集者である私の気持ちに自然に寄り添うことができた。

  • 全く山など登らない自分が、読んでみてほんとにかるーいハイキングくらいに行ってみたいなと思わせてくれる本です。
    特に主人公がものすごく山に登って変わったり、とかはなく淡々と日々を過ごしながら休みの日に山に登る。
    ちょっとした出会いがあり、そこからまた次はどこに登るか考えたりと、日常の延長のお話です。

  • 主人公の数年間が、何日かに凝縮された連作短編集になっています。
    淡々と語られる彼女の生活は、日記やエッセイのような印象。やはり普段のあれこれより
    山の部分がいいですね。美しい風景が目に浮かぶようで、気分転換にぴったりの一冊でした。

  • 章立ては それぞれ山を登った数日間となっている。

    きっかけは、同僚に「山」に誘われたこと。
    そこから、「わたし」と「山」の関係がスタートする。

    山へ登る前の、準備している時の描写が好きだ。
    リュックサックに詰めている様子が
    まるで自分がこれから登山にいくような
    そんな気分になる。

    あと本を持っていくところも、好きな部分。

    解説にも書いてあったが
    読んでいると 不思議と自分も山登りへ行きたくなる。
    山小屋でのご飯。
    休憩にたべるおにぎり。お菓子。
    駅前のラーメン。
    特別ではないはずなのに、すっごくおいしそうで食べたくなる。


    さすがに一人で山にはいけないけど
    ぶらり旅でも、したいなぁ。
    もちろん、本を持って。

  • 2017/12/9購入
    2017/12/29読了

  • 久しぶりの北村薫さん、
    本格的な登山はしたことが
    ないのですが、山に行く
    ことを主人公と一緒に体験したような
    気持ちになります。
    ハイキングからでも
    始めてみたいですね。

  • 登山にあまり興味のなかった私でもその魅力に楽しんで読めました。さすがに登山してみようとは思いませんが、忙しい中でも時間を作ってリフレッシュする主人公の姿に刺激されました。雪山の話もあり季節問わず読めます。

  • 北アルプスを歩きたくなる時の気持ち、山を歩いている時の気持ちがリアルに描かれている。でも山登りの代わりになる本かというと、そうではない。読むと山に行きたくなる本。やっぱり山は自分の力で歩かないと。持てる力のすべてを投入して登るからこそ山登りは心地良い。

  • 北村さん色々とすごすぎる。
    細かな描写を自分で登って体感したくなった。

  • 登山って面白そうだな。でも、無理。
    でも、高尾山ぐらいなら行ってみようか。

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著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代はミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、89年、「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。著作に『ニッポン硬貨の謎』(本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)『鷺と雪』(直木三十五賞受賞)などがある。読書家として知られ、評論やエッセイ、アンソロジーなど幅広い分野で活躍を続けている。2016年日本ミステリー文学大賞受賞。

「2021年 『盤上の敵 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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