きみといたい、朽ち果てるまで ~絶望の街イタギリにて

著者 : 坊木椎哉
  • KADOKAWA (2016年11月26日発売)
3.12
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  • レビュー :9
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041049051

作品紹介

選考委員の評価が真っ二つに割れた、第23回日本ホラー小説大賞〈優秀賞〉受賞作! 世界から見捨てられた人々が集まってくる混沌の街・イタギリ。希望のない街に住む少年は、明日の見えない生活の中、ささやかな希望を見いだす。その希望は、道ばたでスケッチをするシズクという儚げな少女への淡い想い。次第にふたりは惹かれ合うが、絶望の街は、そんなふたりの恋を許すことはなかった……選考委員の綾辻行人氏をして「ボロボロ泣いた」と言わしめた、凄絶にして美しいエンディングは見物! 独特の世界観と美学に彩られた新しいホラー小説にして究極の恋愛小説!!



かつてこんなにも激しく、こんなにも切ない恋があっただろうか――衝撃の受賞作に絶賛の声!

【綾辻行人氏(作家・日本ホラー小説大賞選考委員)】
クライマックスから結末に至る凄絶なシークエンスを読むうち、どうしても涙が止まらなくなった。こういうのを「ボロ泣き」というのだなあ、と思った。ミステリやホラーの新人賞の原稿を読んで、こんなに泣いたのは初めてだった。――傑作である。  

【長谷敏司氏(作家)】
泥沼のような絶望を掻き分けて、見つけたロマンスの尊さに、少年はまだ気づいていないかもしれない。それは、我々この物語を読む者だけに、発見できる輝きかもしれないのだ。

【redjuice氏(イラストレーター)】
美しいと言うにはあまりにも血と死臭に彩られ過ぎた、壊れたボーイミーツガール。
それでもなお、美しい情景を思い描かずにはいられませんでした。

きみといたい、朽ち果てるまで ~絶望の街イタギリにての感想・レビュー・書評

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  • 選考委員が、綾辻行人、貴志祐介、宮部みゆきで、日本ホラー小説大賞優秀賞ということなので読んでみた。ほぼタイトル通りの結末。
    主人公の少年晴史は、シナズ(ゾンビみたいなもの)になってしまった思いを寄せる少女シズクが、自分の内蔵を取り出し朽ちていく様を描くことを、助け見届ける。これはホラーか?究極の愛か?私には歪んだ愛情としか思えないけど、こんなふうにしか生きられなかった背景にある"イタギリ"という街に対して、心底恐怖を感じてしまった。
    人によってものすごく好みが分かれる作品だろうなぁ。独特の世界観に惹かれるところもあるけど、受け付けられないのも確か。これも作者にとっては賛辞か!?

  • 無法地帯イタギリ。行ったきり戻って来れれない、それが縮まってイタギリと呼ばれるようになった、社会からはじき出された人間の集まりである街。狭い土地の中に法律を無視した高層ビルが密集している土地。そこで生まれ、戸籍もないゴミ屋の少年晴史。彼の仕事はゴミだけではなく死体も始末する。酒に溺れる父親との二人暮らし、夢も希望も知らない晴史が心の支えにしているのは読書と歓楽街で春を売る絵描きの少女シズクの存在だった。
    死んだのに死ぬことができないシナズの存在。
    街で多発している肝食いと、もう一人の殺人鬼。
    腐臭が立ち込める街のなか、二人の関係だけが清廉に淡い。
    シズクの秘密と、殺人鬼の正体が明かされたとき、終わりの存在も鮮やかに晴史の胸に現れていた。

    文章が引っかかるところがあったりはしたけれど、主人公の健気さというのか純粋さにというのか、彼の彼女に向ける気持ちに引っ張られて読み切った。
    ホラー的な怖さは感じなかったし、ミステリ要素も薄い。
    ラストの美しさと、シズクの語る緑の夕日の話がとても印象に残る。

  • 怖くはないがラストシークエンスかなりグロい、ホラー小説とせつな系恋愛小説の"合いの子"な作品。イタギリの少女シズクは表紙の装丁画からして可憐な美少女として物語の中に登場してきますが、最後はあんな風になってしまうなんて誰が予想するでしょう。晴史がイタギリから飛び出すラストはなんとなく"勇気付け感"はあるけど、そこに至る道を考えると救いがあるようなないような。。。
    この著者さんは結構書く力があって、二度読みしてしまった描写/表現が何か所もありました。

  • せつない系ホラー。ぜんぜん怖くはない。唯々せつない。ラノベの域を出てないとは思うけど、好きですねー。今後の活躍に期待します!!

    世界から見捨てられた人々が集まる混沌の街・イタギリ。
    希望のない街に住む少年は、明日の見えない生活の中、ささやかな希望を見いだす。
    その希望は、道ばたでスケッチをするシズクという儚げな少女への淡い想い。
    次第にふたりは惹かれ合うが、絶望の街は、そんなふたりの恋を許すことはなかった。

    凄絶にして美しいエンディング。
    独特の世界観と美学に彩られた究極の恋愛小説。

    【綾辻行人氏(作家・日本ホラー小説大賞選考委員)】
    クライマックスから結末に至る凄絶なシークエンスを読むうち、どうしても涙が止まらなくなった。こういうのを「ボロ泣き」というのだなあ、と思った。ミステリやホラーの新人賞の原稿を読んで、こんなに泣いたのは初めてだった。――傑作である。

  • 初読み作家さん。
    これはホラーなのかな…描写はエグいけど怖さより悲しみが強いです。

  • 一気に読んでしまった…面白かった…
    ただ、途中からスッゴイ痛かった…
    これはホラーだったんだね忘れてたよ…
    愛ってなに?と思いながら読みました。望むことをしてあげること?それは違うんじゃない?って言ってあげること?
    でもきっと晴史は幼すぎて、望むことをしてあげることしか出来なかったんだね。

    月丸さんが好きです。

  • 日本ホラー小説大賞の優秀賞受賞作品。
    猟奇的な描写が生々しかった。
    竹林老人のキャラクターが魅力的だった。

  • 設定が少し曖昧かな、切ないやるせない

  • 友人のおすすめと
    帯の綾辻氏ボロ泣きに惹かれて購入。

    あらすじ
    少年・晴史は、日々、ごみ収集と死体運搬の
    仕事に従事していた。
    晴史の唯一の希望は、読書と、似顔絵を
    描きつつ客を引くシズクという名の
    少女への淡い恋心。

    死体関係のグロや身売りする少女たちの描写は
    読むのが堪えたが
    なぜか不思議とこの物語の舞台である
    イタギリがどんどん魅力的な街に思えてくる。

    先生方の書評を見て
    読者賞の夜葬も読みたくなりました。

    2016.12.12 読了

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