人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1) (角川ホラー文庫 え 1-1 江戸川乱歩ベストセレクション 1)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041053287

感想・レビュー・書評

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  • 目羅博士の不思議な犯罪 読了

    ゾッとする話なのに、どこか幻想的な怪しい美しさを感じてしまう

  • めちゃくちゃ気味が悪いけど、すごいなと思った。

  • 江戸川乱歩の短編は、あまり読んだことがなかった。
    ひとつひとつの作品は、非常に良くできていると思うが、長編に比べると少し物足りない。
    だが、これまで何回も読んだことがある『押絵と旅する男』は、非常にいい作品である。

  • 表題作をはじめ8篇の短編集。
    人間椅子
    目羅博士の不思議な犯罪
    断崖
    妻に失恋した男
    お勢登場
    二廃人
    鏡地獄
    押絵と旅する男

    「人間椅子」と「押絵と旅する男」はタイトルも知っているし内容もなんとなく知っているが、他は知らない。
    読んでみるとどれも江戸川乱歩らしい醜悪な美というか、歪んだ世界というか、独特だと思う。
    倒錯し異常であり、とても健全とは言えない乱歩の世界だ。

    人間椅子
    タイトルそのまま椅子の中に入り込んで座る人の感触を楽しみ、恋をする男の手記。
    この発想自体が気持ち悪い。よくそんな発想が出来ると驚くと共に気味が悪い。この常人離れした発想の有無が歴史に残る作家と凡人との大きな違いではあるけれど。

    目羅博士の不思議な犯罪
    猿は人を真似る。
    鏡も人を真似る。
    向こうに見える自分がもし窓から飛び降りたら、こちら側の自分はどうするだろう。

    断崖
    推理小説を書こうと思ったり、もし自分が犯罪を犯すとき(そんな事はないに越したことはない)、一度は考えるだろうものが、完全犯罪。
    自分の手を汚さず、罪にも問われず、相手を亡き者にするには…。

    江戸川乱歩の狂気な世界を堪能出来る。

  • 江戸川乱歩ベストセレクションに手を出した。一作目は有名な「人間椅子」一冊全部椅子の話だと思っていたら、短篇集でした。全て奇妙で気味が悪い退廃的な雰囲気の短編が並ぶ。しかし、「人間椅子」ってこんなラストだったかな。うっすらとしか覚えてないのですが。全体的に時代的な言い回しがあって読みにくいほどじゃあないけど、偶に「??」とはなる。ローンジって何だ?って思ってたけど、多分ラウンジ…?かな。 個人的には最後の「押し絵と旅する男」が好きです。

  •  やはり「江戸川乱歩」って面白いですよね。人間椅子って現代の人でも通ずる妄想や性癖が交っていると思うんですよね。 しかも、表題作の「人間椅子」って事は椅子なのか?人間なのか?ってなりますよね。 それは読んでから確認してみてください。 '232/21 '2311/20

  • 旧字体だったりしてなかなか読みづらかったようやく読了。

  • 椅子職人が作成した椅子の中に入って人が座るのを楽しんでいたら、小説家である夫人の椅子になった。夫人に抱いた恋心を文にして郵送。その後創作小説である旨の手紙を夫人に郵送するという落ち。どんでん返しで、ビックリした。

  • 独特な発想が織り成す世界観

  • 佐野史朗さんによる朗読が某動画共有サービスに上がってて、それを聴きながらご飯を食べたら大変妙な気分になった。確かこの椅子は一時期Yという街の外国人が多く泊まるホテルにあるんだけど、横浜のホテルニューグランドの2階ホールなんか、人間椅子を置くにはうってつけの場所だなと行く度思う。

著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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