賞味期限のある恋だけど (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 72
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041062630

作品紹介・あらすじ

NYのレストランで、ピアニストの絵未が出会ったのは、脚本家志望の青年。夢を追う彼の不器用な姿に彼女は惹かれていくが、彼には妻がいた……。恋を失っても、前を向き凛として歩く女性たちを描く中篇集。

感想・レビュー・書評

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  • 海外在住の日本人のお話なので、少し気取った印象も受けてしまいますが、それすらも悪くないなと思えるほどの情景描写と爽やかなストーリー。
    絵に書いたようはハッピーエンドではなくとも、読後感が良かったです。

  • この作者は終始一貫、ライトな恋愛小説を書いていて、あっという間に読み切れてしまうし、読後感も悪くない。
    ちょっと疲れた時に読むにはいい作品。

  • マイアミを拠点に活動するプロ・テニスプレーヤーの可奈
    夜の街角で助けた青年スチールはジャマイカ人の不法入国者だった
    恋に落ちた二人を待ち受けていた運命は...
      ──「ライムが香る胸」

    ソーホーのバーでピアノを弾く絵未
    新入りのヘンリックからミュージカルの台本を読んでほしいと渡される
    絵未が協力した脚本がプロデューサーに認められるが...
      ──「秋が二人を分かつとも」

    タイム・リミットのある恋
    せつないけれど前むきになれる2つのラブ・ストーリー

    《グラス一杯のモヒートを楽しむような気分で読んでもらえれば、作者としては嬉しい。》

    喜多嶋隆の新刊、春宵のひとときに

  • NYのバーでピアノを弾く絵未は新米ウェイターとしてやってきたヘンリック。彼はミュージカルの脚本家を目指していた。ふとしたきっかけから、彼の脚本作りに協力することになった絵未は少しずつ彼に惹かれていく自分に気付くが、彼には妻がいた(「秋が二人を分かつとも」より)。

    タイトル通り、終わりの見えている恋を描いた中編を2つ収録した作品です。
    短編以外の完全なラブストーリーは久々のような気がします。せつないお話ですが、喜多嶋さん独特のリズムのある文章で、重苦しさはまったく感じられませんでした。

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著者プロフィール

5月10日東京生まれ。コピーライター、CFディレクターを経て、第36回小説現代新人賞を受賞し作家に。スピード感溢れる映像的な文体で、リリカルな物語を描き、多くの熱烈なファンを獲得している。近作は『地図を捨てた彼女たち』『みんな孤独だけど』『かもめ達のホテル』『恋を、29粒』『Missハーバー・マスター』(すべて角川文庫)、『海よ、やすらかに』(株式会社KADOKAWA)など。湘南・葉山に居を構え執筆と趣味の海釣りに励む。

「2022年 『潮風メニュー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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