あるいて行くとぶつかるんだ

  • KADOKAWA
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本棚登録 : 61
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041064450

作品紹介・あらすじ

マイナス50℃から50℃(気温差100℃!)、無人島から大都市まで――様々な場所を旅してきた行動派作家の最強“体あたり”エッセイ! 痛快と、ちょっと哀愁。 
シーナがあるいて行ってぶつかったコト・モノ・ヒト
●後ろからぶつけられたタクシー事故
●シートベルトがない飛行機の座席
●七人乗りアクロバティックな家族バイク
●ヘビ踊りと全裸大の字部長
●青黴、赤黴、マダラ黴、糜爛藻混入超まずいビール
●馬の背負い投げ
●目玉のない遺体
●旬のエビ入りラーメン
●専門書『サイバネテクスの基礎概念』 etc...

感想・レビュー・書評

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  • シーナ隊長得意の旅話。モンゴル・アラスカ・アマゾンなどなど、これまでの著作でお馴染みの地を訪れたときのことや、最近の国内での旅のことが軽いタッチで綴られている。

    さすがの隊長も寄る年波には勝てず、痛風とか白内障とか、ちょっとトホホな不調続きのようだ。まあやむを得ないこととは言え、長年のファンとしてはしみじみ思うものがある。特に胸にこたえたのは、小樽にあった山の家を手放すことにして、片付けに行ったと書かれていたこと。少し前の本に、その家を気に入って遊びに行くのを楽しみにしている孫にのこそうかと書かれていたのだけど…。

    もう中学生になったその男の子は本好きで、この子と本の話をするのが一番の楽しみだとあった。ほんと、それはいい時間なんだろうなあ。

  • シーナさんも70代になってしまったけれど、これまでの豊かな蓄積がうらやましいほど。地球という星に生まれてこれほど世界の土地や人を知り、堪能できる人は少ないのでは。彼の著書を読んで、冒険に憧れたものよ。

  • 旅のエッセイ集です。
    ところどころに若い頃に無茶をした自分を振り返る下りがあり、
    それを懐かしむ訳でもなく、後悔することもなく淡々と語るの
    がいいです。

    前だけに進んでいる感じです。

  • 色々な過去の事を盛り沢山に書いてくれていて、なんだか懐かしくてほんわかします。積み重なった年月を感じますが書き続けてくれている事に感謝感謝です。最後の孫とのやり取りの部分ぐっときました。ほんとにいい歳の取りかたしているなあ。

  • 「本の旅人」連載をまとめたもの。「本の旅人」のエッセイは、昔の椎名さんらしい軽いタッチがあって好きですね。旅行ネタが多く、誰も近寄れない博識ぶりが読み応え十分だが、日本三大食なんてエッセイもあって東海林さだおレベルで面白い。

    世界超まずいビール大会、インド上空ニワトリ騒動、アムチトカ探検記、伊香保温泉社員旅行騒動記、吉例、年末粗大ゴミ合宿、飛行機に乗る前に越えねばならない柵、葬送の列、メコン川と島々の大湖、北アルプス敗退の記憶、モンゴルお口への間抜けない冒険、日本三大食、白い砂の島と雪の島、自転車から犬ぞりまて、何かの呪縛だったのか、風が頁をめくってる

  • 旅にまつわるエッセイ集。何かの著作で読んだテーマを再構成したものもあるが結構新しい情報も入っている。小樽の別荘を手放す話には時代の流れを感じる。北の魚食べ放題の別荘話にはあこがれたものだ…。シーナはどこへ行く。

  • 逆上して連続で読んでしまったのである。旅行記の詰め合わせなので、読んでいる方もふらふら地球をさまよっている気がしてたいへんヨロシイ。(さっきのよりこっちの方が文体似てるかな?)

    続きはこちら↓
    https://flying-bookjunkie.blogspot.jp/2018/04/blog-post_52.html

  • あのタフで老いとは無関係に思えたシーナ兄ぃでさえも確実に老いて来ているのだなぁ,と思ってしまって実に感慨深い本だった。
    でも,それが当たり前なのであって,その当たり前とどうやって折り合いつけてその先をすすんで行くのかが大切なのだなぁ,とも思った。サンキュー,シーナ兄ぃ。

  • 椎名さんが今まで世界あちこちを旅してぶち当たった面白いことや困ったことをふりかえる。椎名さんのエッセイを読んでいる人は結構懐かしい話もあって楽しめる。椎名さん、人生の総括に入ったみたい。

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著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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