検事の信義

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 222
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041066577

感想・レビュー・書評

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  • ガミさんの話に比べると静かな展開。
    しかしながら、その中にも緻密に考えられた構成があり、納得させられる。
    面子よりも信条を貫く佐方の行動は粋だ。

  • 佐方貞人シリーズの短編集ということで、
    読む前の期待を大きく持ちすぎたか。
    安心して読める面白さはあるけれど、
    過去作品を読んだ時のようなインパクトはなかった。

    このシリーズで日岡が登場するシーンがあった。
    人気シリーズ作品を複数持つ著者だからできるのだろう。
    著者作品のいちファンとして嬉しくもあるが、
    内容よりもここが一番印象に残っていることを思うと、
    ちょっと複雑な気持ちになった。

  • もっと続いて欲しい

  • 介護殺人の末、わざと重い刑を受けようとするかのように、事実と異なる心証の悪い供述をする被告人。その思いを明らかにした表題作が最も印象的。佐方のような検事は少ないのだろうなぁ。

  • 久々に佐方シリーズ。
    ワクワクしながら読み始めましたが、私の中で若干マンネリ化が。
    ただ、話の中で日岡とか出てきておぉ!となりましたが。
    やっぱりシリーズでいうと、ガミさんのシリーズの方が好きだな。いつか佐方と日岡が一緒にやってくれれば。(伏線らしきのあったが?)
    また佐方シリーズは短編より長編が好みです。

  • 作家柚月裕子作品に驚かされた。
    自分の読み方が浅いせいだと思うが、まさか最後の証人が最初の作品とは。
    佐方貞人シリーズは検事から弁護士になった佐方貞人が第一作。
    何気なく読んでいたが、検事の信義を読み終えて初めて気がついた。
    今頃気づいたのかと言われると思う。
    検事である佐方貞人を描く前に弁護士になった佐方貞人を描き、その人生を最初から読者に著す。
    検事シリーズは弁護士佐方貞人が出現するまで、柚月裕子のなかではあとどのくらいあるのだろうか?
    弁護士になった年数を考えるとギリギリ?
    ただ今回の検事の信義については、少し物足りない印象が残った。

  • 佐方シリーズ4作目。
    引き続き検事時代。母親を殺した介護殺人の犯人とされた息子、暴力団のトップ釈放の話。

    絶対いるよなーって偏屈なベテラン検事に邪魔されつつも、相変わらず罪をまっとうに裁き事件の真相を明らかにする佐方。
    展開は2時間ドラマとかにありそうだけど、やっぱり読み応えがあります。父親の事件に関してやや引っ掛かりがありそうな表記は今後の伏線になるのかな?暴力団の件も今後にしこりを残すのか?

  • 2020 7/2

  • 「罪はまっとうに裁かれなければならない」 正義を貫く佐方検事に痺れます
    シリーズ4作目らしいので前3作も是非読んでみたい

  • 社会の仕組みとしてのの正義は、人の心に寄り添った正義とほんの少し違う時がある。

    人間の微妙な心の動きの中にある、真相を取り巻く《何か》をあぶり出すことで、真相の本質が変わることにため息かでてしまった。

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著者プロフィール

1968年岩手県生まれ。2008年「臨床真理」で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞、16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。同作は白石和彌監督により、18年に役所広司主演で映画化された。18年『盤上の向日葵』で〈2018年本屋大賞〉2位となる。他の著作に『検事の信義』『月下のサクラ』『ミカエルの鼓動』『チョウセンアサガオ咲く夏』など。近著は『教誨』。

「2023年 『合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柚月裕子の作品

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